「胸ぐらをつかまれたような」オートクチュール ホビットさんの映画レビュー(感想・評価)
胸ぐらをつかまれたような
お針子さん達のモクモクと作業する話かと思いましたが、開けてびっくり、ドスの効いた内容。
玄関先のキレイなバラや仕立て途中のドレス達…。それはそれは美しいのだけれど、ヒロインの悪態や罵倒がすごい!凄まじい!
普段、特別良いと思っていたわけではない自分の周りの人達は穏やかなのだな〜と、気付かされたり…。
…きっと、難民の多い環境や、貧困、色んな問題が当たり前に山積みなんだろうな…と、察しつつもタジタジ…
あれだけ言いたいことを言う人達だけど、言う割にそれぞれ傷付きやすくて
デリケートなんですね。
盗んでも、許し、お針子さんにスカウトする…
この手は、手先が器用と手を見ただけで分かる…
芸術家が芸術家を見極める様な、そういう感じなんでしょうか…
お針子さん達の作業は美しく、見惚れました…。
集中してものづくりの作業する姿は美しいです。
悪口雑言のヒロインが、別人のようでした。
ハサミを落とすのは不吉…と言うのがまるで日本の塩もってこい!とかお清めみたいで、お国は違えど、へ〜っ、こういう事するんだ、と興味深かったです。
「私は人生が好き、人生が私を嫌ってる」
うまく行かない時、誰でも生きてると思う事があるのでは、とドキッとしました。
度々。
私が、製造会社に勤めているからかもしれません。モノ作りが好きなんですよね。自分は手先が不器用なので、もっぱら口で勝負していますけどね。一時期、家人が私の携帯から我が家の固定電話に掛かる着信音を「プロフェッショナル」ニシテイタナア・・。
私、昔は酔って夜中に録画していた「プロフェッショナル」を見ていると、涙していたそうなんです・・。では。お休みなさい。
今晩は。
コメント有難うございます。
私は男なのですが、服飾ディザイナーを描いたドキュメンタリー映画は好きですし、(”ピエール・カルダン””ヴィヴィアンウエストウッド””クリスチャン・ディオール””アレクサンダー・マックイーン””イヴ・サンローラン”etc.)トム・フォードが製作した映画「ノクターナルアニマルズ」等も好きですね。
服はオーダーメイドに限ります。では。
ディオールの指輪がストーリーの粋な小道具に使われている映画「5時から7時の恋人カンケイ」もオススメです。
ちょっとびっくりするようなフランス人たちの夫婦生活が描かれていますがね
😱💦
お暇があったらどうぞ。
ホビットさん
コメントありがとうございました!😊
面白い映画でしたよね!
フランス人たちの気骨と圧倒的な自己主張は、なかなかのもんでしたよねー(笑)
フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の歌詞を見れば、フランス革命の精神を、そのまま現在も生々しく受け継いでいる国民性には驚き、そして感心もします。
そうだからこそ、移民の子ジャドにも真正面からぶつかっていくあのエステルの生き様も、わかるような気がします。
エレガントさと強さがエステルの中に両立している。
そして縫製室に撒かれた香水「ミスディオール」。あれは、ムッシュ・ディオールの妹さんを記念する命名。妹さんはナチスと戦ったパルチザンの闘志で、捕まって収容所に送られたのだそうです。奇跡的に処刑を免れてドイツは敗戦。
そんなメゾンの凄い歴史もあります。