劇場公開日 2022年3月25日

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「お伽噺っぽい」オートクチュール Scottさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0お伽噺っぽい

2022年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

クリスチャン・ディオールで働く引退間近のお針子さん(主人公)が、「手を見れば分かるの」とお針子の才能ある娘を見つけてディオールに引き込む話なの。
才能ある娘は移民の娘で、お母さん鬱で面倒みないといけなくて、かっぱらいをしたりして厳しい境遇なんだけど、持って生まれた才能でそこから這い上がるのね。

主人公と娘は反発し合うんだけど、主人公が娘を諦めないのね。仕事にかまけて実の娘とうまくいってないから、移民の娘にこだわる設定なんだけど、納得感が薄かったな。ここがお伽噺っぽかった。

移民の娘を用いてるから、居住区による格差とか人種差別とか宗教の話とか入れてくるのね。そんなに強い主張でもないから、別になくても良かったような。

登場人物がぶつかり合うときは、主張をぶつけ合うのね。そこがフランス映画だなあという感じ。突然、沈黙を続けて「察してよ!」とキレたりはしないの。民主主義が根付いてるね。

Scott