「かなりの広範囲の知識を要求されるので注意かな。」オートクチュール yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
かなりの広範囲の知識を要求されるので注意かな。
今年87本目(合計360本目/今月(2022年3月度)29本目)。
なお、私自身は男性です。
このお話「それ自体」はフィクションとしても、フランスにおいてこうした仕事があること、また移民大国とされるフランスでこのようなことは起きるのも想定できるので、「フィクションではないが、準フィクションもの」ととらえることも可能かな…と思います。
とにかく求められる知識がかなり広く、かなりの知識量を必要とする映画かなと思えます。
{ オートクチュールに関すること … 6割(男性の私よりも女性より?)
{ フランスにおける移民問題 … 3割
{ フランスにおける、宗教・文化 … 1割(ハサミを落としたら手を洗うとか何とか)
「オートクチュールに関すること」は女性の方、特に被服科など出ていればわかるかもしれませんが、フランスは移民大国で、その部分も絡めて問うてくるので、かなりマニアックな展開が進みます(あれば有利な程度ではなく、最低限の知識もないと、まるで???な展開になる)。もっとも、この映画をとおして、「パリにおけるこうした文化の吸収」という論点があろうことは理解できる範囲です。
※ 「針子」はもちろん「祭り縫い」や「●番針り」といった語程度は知らないと、最初の1分で置いてけぼりにされるので注意です。
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(減点0.3) 「オートクチュールに関すること」は男性の方でも最低限学習していればわかるのですが、フランスは移民大国で、日本以上に難民・移民に関する考え方が違います。このことと、オートクチュール(というより、主人公エステルのアトリア)の話と混ぜたために、かなり理解が難しいかなと思えます。
少なくとも、「オートクチュールに関すること」だけでは6~6.5割の知識になりかねないので要注意です(普段から外国人問題にアンテナをはっていても、7~7.5割にしかならないと思います)。
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