「戦場の臨場感」アウトポスト ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)
戦場の臨場感
題名の「THE OUTPOST」とは、「キーティング前哨基地」のことです。
映倫区分は、Gなので誰でも鑑賞できます。
2006年、アフガニスタン北東部ヒンドゥークシュ山脈のパキスタンとの
国境付近でパキスタンからアフガニスタンへの武器の密輸や武装勢力の
流入を防ぐためにキーティング前哨基地は設営されました。
キーティング前哨基地は、四方を山に囲まれ、山から攻撃されたら、
守ることが難しい基地です。
登場人物が紹介されるので、顔と名前を覚えないと映画を理解できません。
全員同じ軍服なので、見分けるのは大変です。
登場人物については、公式ホームページで事前に確認しておいたほうが
良いです。
地域住民を敵にしたら、敵に囲まれることになるし、地域住民から敵と
なるタリバンへ情報が伝えられるのも避けたいので、地域住民への生活
支援も欠かせません。
常に、米軍はタリバンからの攻撃にさらされ、最前線基地という感じが
伝わってきます。
この場所に数か月間は駐留しなければならないと思うと、平常心を維持
することだけでも大変で、気が狂いそうです。
途中で、タリバンがどのように攻撃するのかを想定するシーンがあります。
このシーンが、カムデシュの総力戦の全体像になるので、よく聞いて理解
しましょう。
2009年10月3日、50名あまりの米軍と300名以上のタリバンとのカムデシュ
の総力戦が始まります。
映画では数十分ですが、実際には14時間も続くとなると想像を絶します。
エンドロールと一緒に、このカムデシュの戦いに参加した兵士たちの
インタビューが流れますので、エンドロールまでゆっくりと鑑賞しましょう。
各種武器については、パンフレットに詳しい説明があります。
パンフレットを事前に購入し、読んだ方が映画を理解しやすいです。