「静かに熱く育む愛」少年の君 Tabascoさんの映画レビュー(感想・評価)
静かに熱く育む愛
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声が漏れそうなくらいに泣いてしまった。
いじめ問題について訴えている
自殺して亡くなった子に対して、他の生徒達がカメラを向ける異様な光景。
これは身近に起こっている、よく見る光景ですよね。
自分でもやってしまう時もありますが、、
自殺の光景でなくても、何かあれば(それがいい事だとしても)、すぐカメラを向けますよね。
少し考えてみた方がいいと思います。
向けられている人がどう思うか、向けている自分が人としてどうなのか。
この作品でSNSによるいじめ描写も取り上げられていますが、やはり嫌な物ですよね。
そんなことよりもチェンとシャオベイの関係性。
とてもピュアな関係。恋といえば恋。でも、直接的なシーンはあまりないのに、2人を見守りたくなるし、応援したくなる。
2人の現実は良くなることはなくて、むしろどんどん悪くなっているけど、2人の世界は2人だけ。
とくにグッと来たシーンは、バリカンで髪を剃ってあげて、自分もそうするというシーンと、留置場で再会したシーン。
どちらもほぼセリフがなくて、無言なのに2人の感情が痛いほどわかる。2人の関係がわかる。
特に留置場のシーンはどんどん2人の表情が変わっていって、最終的にぼろぼろに泣く。
2人のホッとしたような表情から笑い出して最後には大泣きする。
本当に良いシーンって、セリフなくても伝わるんですよね、
わたしはそんな映画が好きだし、もっと観たい。
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