「重く、切なく、苦しい」少年の君 Oyster Boyさんの映画レビュー(感想・評価)
重く、切なく、苦しい
いじめてた方も家庭内で大きな葛藤を抱えていたようだが、その辺りは詳しく描かれていない(想像はつくが…)。そのストレスは弱者に対して攻撃の形で表れ解消されるわけだが、主人公はイジメる側の葛藤辺も分かっていたのだろうと思う。反撃するもしないも負け。執拗なイジメは耐えて大学に受かることでしか逃げられない。
少女と少年は境遇こそ違うが、真の意味で頼れる者が居らず、どちらも今の世界から脱出したいという思いが共通しているのだろうと思う。脱出に最も近いところにいる少女に加担し成功を収めさせることで、少年自身は昇華に近いものを得られるのかな。
恋愛だけでなく、同志の気持ちも強いと思いました。
コメントする