「"ミステリーへの振れ幅が大き過ぎる青春?映画"な映画」少年の君 stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
"ミステリーへの振れ幅が大き過ぎる青春?映画"な映画
誰だよ、これ、青春映画なんて言ったのは⁉︎笑
ほぼ7対3ぐらいの割合でミステリーだったぞ…特に後半なんて、ほぼ火曜サスペンス劇場じゃねえか!笑
映画冒頭に、この作品がきっかけで学校でのイジメが無くなればと、製作者の思いが挿入され、観る側もそういうテーマを持った"青春映画"の構えで見始めるんですが…なんか徐々にサスペンスへの振れ幅が大きくなって…笑
確かに良いシーンもちらほらあったりして、青臭い物語に感動の涙を…なんて思ってたのに…(チェン・ニェンが初めてシャオベイの部屋で過ごす場面とか、めちゃロマンチックでした!)。
本編最後に、中国政府の学校でのいじめ対策や取り組みについての語りが入るんですが、これは蛇足ですね。
教育問題と国際問題とを同列で語ってはいけないのかも知れませんが、隣国や国境の自治政府との間で人権問題がある国としては、説得力に大いに欠けるかなと思いました。
*昨年の韓国映画『はちどり』のような繊細な心理描写に優れた青春映画を期待していたのですが、ちょっと違いましたね。
私と同じような期待をされている方には、この作品はオススメしません…色んな映画賞にノミネートされたり、映画賞を受賞しているので、変に期待値が上がってしまいました。
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