「不完全な正義故に」インヘリタンス MARさんの映画レビュー(感想・評価)
不完全な正義故に
財界の大物、アーチャーが亡くなり、その娘であるローレンに託された遺言と鍵…。その鍵で謎の地下室へと続く扉を開けたローレンが見たものは…といった物語。
秘密の鍵、不気味な地下室、囚われた謎の男…と聞けば、個人的にはこの上なく垂涎ものシチュエーションな訳でw期待を胸にいざ鑑賞‼
もうちょっともったいぶってよ~と思うくらいに序盤ですぐに謎の地下室に辿り着くローレン。ある理由から30年もの間アーチャーによりここに監禁されていたという男と出会い・・・
とにかく正義感の強いローレンだが、男を逃がす決意がつかず…まぁ気持ちはわかりますね。自身の立場や家族へのリスクはデカいし、かと言って、聞く限りは被害者である男を見殺しにするのは心が痛む…。
全体を通し、なりたくない父の面影に近づいてしまう自分自身に苦しみもがくローレンの姿が印象的だった。
そしてどうでも良いが、事の大きさを10段階で示してほしがるハロルドに妙な親近感w
後は全然本筋じゃないが、「寄付」と「賄賂」について・・・全然異なるものだとはわかるんだけどね。。
ちょっと期待が大きすぎたのもあったし、男が色々知り過ぎなとこ等々気になることも多かったが、真実を知ってから理解できる登場人物達の気持ちに、妙な爽快感を覚えた作品だった。
弟の助言を求めた上でとった行動も、ある意味アーチャーへの反発心の映し鏡か?
でもやっぱり最後はそうなりますか。そりゃあ母さんの言う通り、モンロー家の一員ですからね。
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