「爽快に楽しめるサバイバルアクションムービー」ローグ J24さんの映画レビュー(感想・評価)
爽快に楽しめるサバイバルアクションムービー
物語は知事の娘が誘拐され彼女をテロリストから救出する所から始まる。
その救出部隊のボスを務めるのが主人公のM.フォックス演じるサムである。娘を救出する事には成功したが帰りの飛行機が爆破され加えて無線機も壊れ現地に取り残されてしまう。
新たな救出部隊の到着まで敵地で凌ぐのがこの作品のメインストーリーである。
テロリスト達から逃れる事と同時に舞台となるアフリカでは動物の密猟が行われている。その密猟の一部の本拠地がライオンの飼育をしていたのだが飼育過程で失敗しライオンを檻から出してしまい密猟者が全滅する。その密猟の本拠地に事情を知らないサム達は逃げ込み救出部隊が到着するまで一夜を凌ごうとするわけだ。
そこには密猟で苦しめられたライオンの生き残りがおり、人間を襲う。サムVSテロリストVSライオンの構図となる。
サムの部隊は10人弱程いたが半分近くはテロリストに殺され数人がライオンに殺されたのかな。主人公側がバタバタ殺され味方側の人数が次第に減りその中でも人質となった娘達を守りながら朝まで過ごす緊張感はストーリーが進むにつれて高まり見ていて楽しい。
ライオンも群れで襲ってくるのではなくタイトルのローグが意味する通り群れる事なく一匹単体が襲ってくる為程よい絶望感の中作品を楽しめる。
昨今の世の中の情勢を踏まえてライオンには致命的な攻撃を与えずただただ人間は殺られるだけの描写が続くので不快さもない。ストーリーが進むに連れてこれまでの人間がしてきた非道さをライオンが復讐しているかのように見え、なんだかライオン側を応援したくなる気持ちさえ芽生えてしまった。
サバイバルアクションの為ストーリーとしては単純明快で、どんなにテロリストの数が多くてもサムが無双し最後はライオンは取り残された子ライオン達を救出したく人間と戦っていた事が明かされ、サムと知事の娘をはじめとした人質と一人の傭兵が生き残り無事救出されるところで終わる。
ライオンはもちろんフルCGだが程よく緊張感がありそして迫力もあり久しぶりにアクション映画らしい作品を見れて個人的には満足。
味方側の傭兵そしてテロリストの殺られ方なんかはスピード感があり爽快な感じが見やすかった。個人的には印象に残る作品となった。