AVA エヴァのレビュー・感想・評価
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なぜだか妙に捨てがたい珍作
本作は私の中で”珍作”に属する。チャステイン自ら製作するほど情熱を燃やした作品ではあるものの、当初の監督が諸般の事情により降板し、「ヘルプ」でチャステインと組んだテイト・テイラーが急遽”助っ人”登板するなど、幾多の試練を強引に乗り超えてきた歪さは否めない。その点、ジャンルの王道たるベッソン作品に比べると、アクションの魅せ方、リズム、スピード感などあらゆる面で見劣りがする。だが、そもそもこの道に「正解」など何もないわけで「仮にベッソンなら、こう描かないだろうな」という場面が逆にカウンターとして面白く感じられたりも。ヒロインがプロの殺し屋として問題アリだったり、なぜかホームドラマが尾を引いたり、戦い方が泥臭さかったり、豪華俳優が勿体ない使われ方をしていたり。それは難点であると同時に「なんじゃこりゃ?」点としても興味深く響く。心に余裕を持って斜め上から見つめるくらいがちょうど楽しめる珍味である。
中年の演技派が格闘劇に挑む流れが女優にも定着
2008年のリーアム・ニーソン主演作「96時間」の成功は大きな流れの起点となった。演技派として名を成した40~50代の俳優が、年齢不相応の俊敏な格闘アクションを披露するハードな活劇のトレンドだ。「96時間」はシリーズ化され、ほかにもニーソン主演活劇が量産されてきたし、デンゼル・ワシントンの「イコライザー」も続編が作られた。ただしショーン・ペンの「ザ・ガンマン」やジョン・トラボルタの「リベンジ・リスト」など、流れには乗ったが内容的に乏しく不発に終わったものもある。
近年このトレンドが女優陣に波及しており、シャーリーズ・セロンの「アトミック・ブロンド」、ジェニファー・ガーナーの「ライリー・ノース 復讐の女神」と続いた。「ゼロ・ダーク・サーティ」でゴールデングローブ主演女優賞、アカデミー賞ノミネートも2度のジェシカ・チャステインが40代前半で主演した本作「AVA エヴァ」も、そうした流れに沿って企画されたのは間違いない。
チャステインが演じるエヴァは、要人などの殺害を請け負い国際的に暗躍する裏組織の暗殺者。格闘と銃の扱いに卓越し、美貌を活かして標的の懐に入るのも得意だが、殺す前の相手に狙われる理由を尋ねる行為が組織の幹部サイモンから裏切りと見なされる。久しぶりに帰郷したボストンでも、家族との確執、元恋人が闇賭場で膨らませた高額の借金など問題山積。組織から狙われ、私生活でも追い詰められるエヴァに活路は開けるか…。
目玉の格闘とガンアクションでチャステインは十分健闘したと思う。暗殺者やスパイのジャンルによく出演するジョン・マルコビッチ、コリン・ファレルらの起用も雰囲気を盛り上げる。「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」で主人公の1人といい感じになったダイアナ・シルヴァーズ(ファレルが演じるサイモンの娘役)にも少しアクション場面があって嬉しい。
ただし本作、当初監督兼脚本の予定だったマシュー・ニュートンがDVなどで非難を浴びて降板し、チャステイン出演作「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のテイト・テイラー監督が後任になるという紆余曲折があった。脚本には一応ニュートンの名前が残っているが、おそらく相当な書き直しがあったのだろう、暗殺者としてのパートと家族とのパートは継ぎはぎした感じで流れが悪く、散漫な印象を受ける。ほかにも、その話をするためだけにわざわざ外国行く必要ある?(電話でよくない?)とか、それほどの立場の人物がなぜ危険な現場に単身乗り込む?など、疑問を抱かせる展開も若干ある。ストーリーが締まっていたらチャステインのアクションももっと映えたはずだ。
エヴァ(ジェシカ・チャステイン)は凄腕の殺し屋。 組織の中で彼女を煙たがっている者がいた。 エヴァの後見人(ジョン・マルコヴィッチ)は彼女をかばうが、 その望みは叶いそうにない。
動画配信で映画「AVA エヴァ」を見た。
2020年製作/97分/PG12/アメリカ
原題:Ava
配給:クロックワークス
劇場公開日:2021年4月16日
ジェシカ・チャステイン
コリン・ファレル
ジョン・マルコヴィッチ
エヴァ(ジェシカ・チャステイン)は凄腕の殺し屋。
組織の中で彼女を煙たがっている者がいた。
エヴァの後見人(ジョン・マルコヴィッチ)は彼女をかばうが、
その望みは叶いそうにない。
エヴァを狙って刺客が次々と送り込まれる。
オレはジェシカ・チャステインがホントに好き。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
コリン・ファレル何で1人で来たの
2024年6月21日
映画 #AVA/ #エヴァ (2020年)鑑賞
アルコール依存症からの軍人からの殺し屋になった暗殺者が標的の殺害に疑念を抱いて標的に殺される理由を質問したことから組織に殺される羽目に合う
母親、妹、妹の婚約者(元自分の婚約者)、ギャンブルと詰め込みすぎ
それぐらいで殺さなくても
ラストで盛り上がり
ジェシカチャスティン扮する才色兼備な暗殺者エヴァフォークナーは車の中でも暗殺した。
ジェシカチャスティンはそこそこ年配だね。ちょっとガッカリだな。テクニックは多彩ではあるけれど華麗ではないな。仲間割れはあるし姉妹喧嘩もあったし、元ジャンキーで妹の彼は元彼でかっこ良くないね。ラストで盛り上がりを見せたがぼろぼろだ。
派手なアクションよりも人物のキャラ設定と家族関係に重きを置く作品。...
派手なアクションよりも人物のキャラ設定と家族関係に重きを置く作品。なので主人公は天涯孤独の身で無くて母親や妹、そして元彼が出てくる。
バックに巨大なシンジケートが有るのかも知れないが、小規模でチマチマしてる印象なのが評価が高くない理由なのかもしれない。
なので「殺し屋なのにターゲットの心情に深入りしてしまう、父親コンプレックスで家族思いの女性」の禁酒中孤独女性のヒューマンドラマとして観れば面白い。
関係ないが、女性スタントマン(スタント・ウーマン)が活躍してるのが凄くわかる。そう考えると『エージェント・マロリー』等のジーナ・カラーノは超特殊な女優さんで唯一無二の別格と感じた。
「ゼロ・ダーク・サーティ」「女神の見えざる手」のジェシカ・チャステ...
「ゼロ・ダーク・サーティ」「女神の見えざる手」のジェシカ・チャステインが組織に刃向かう暗殺者を演じたアクション。完璧な容姿と知性、圧倒的な戦闘能力を持つ暗殺者エヴァ。彼女は完璧に任務をこなしながらも常に「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」と自問自答を繰り返していた。ある日、エヴァは極秘の潜入任務に臨むが、組織から事前に与えられていた情報の誤りから、エヴァの正体に気づいた敵との銃撃戦へと突入してしまう。なんとか生き延びたエヴァは、自分を陥れようとしている存在を疑い、次第に組織に対して激しい不信感を抱くようになる。組織にとって危険因子となった彼女を始末しようとする殺し屋サイモンの魔の手がエヴァに迫っていた。エヴァ役をチャステインが演じるほか、ジョン・マルコビッチ、コリン・ファレルらが脇を固める。監督は、チャステインがアカデミー助演女優賞にノミネートされた「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のテイト・テイラー。
アクション女優チャスティン★
やっぱりアクションやらせたら似合う女優♪
女性アサシン上位に入る!
ストーリーよりアクションシーンばかり観てしまいました(笑)
ストーリー的には組織に立ち向かうというありふれた感じもありますが、最後のシーン気になります(..)
娘 vs 娘
どうなったんだろ…
ずっと孤独
エヴァがずっと孤独で
独りよがりで
不器用
エヴァが素直に自分の気持ちをここで、話していれば
相手はわかってくれるのに
って言うシーンがいくつもあって
もー!!!
ってなってました。
だから、母親とのトランプのシーンは
ちょっと泣けました。
子どもの頃から優秀過ぎて、期待され過ぎて、
本音を言えなくなってしまったのかも。
エヴァは何回も立ち直るきっかけがあったはずなのに、辛さの方にばかり目を向けて、機会を逸してきたように思えます。
エヴァが殺し屋に身を投じてるのは、唯一自分を受け入れてくれた場所だったからなのでしょう。
でも、エヴァがもし、孤独じゃなければ?
自分の気持ちを家族や大切な人に相談して、幸せな状態であれば、殺し屋はしてないはず。
自分が誰に愛されたいのか、誰を愛したいのか。
エヴァは最後はわかったのかな。
大切な人を大切にしてください。
じゃないと、私みたいになりますよって
言われてるような映画でした。
キャストは豪華
ジェシカ・チャステインが主演ってとこだけかなぁ。
女性アサシンって意味ではもう過去作がさんざんあるわけで
別にそのテーマに斬新な回答はしてないし。
アクションもそんなに迫力あるわけでもないしっていう。
マルコビッチだったりのキャストが豪華なのはあるけど
別にこれ見たから何だっていうと、ちょっとねっていう。
スケール感が・・・
女スパイ、女暗殺者ものって、なんだか観てしまう。
なぜだろう。
か弱い存在が、屈強な相手をなぎ倒す様は
確かにカタルシスを感じるものだが、
女スパイものは、そこにもう一つの+αが乗ると
深みや凄み、または悲しみや苦悩という
物語的おもしろさが生まれる。
実社会で、スパイや暗殺者にもジェンダーレスの
意識が押し寄せているのかは知らないが、
格闘において女性が男性に挑むのは適材適所ではない。
もはや「女スパイもの」としてジャンルが確立されたような
テーマでは上記カタルシス以外の要素が必須となる
わけだが、この映画はその点において失敗している。
いや、それ以前に女性が屈強な男性をなぎ倒す
という爽快感、緊張感、そしてリズム感のようなグルーブが
まるで感じられない。
そもそも「組織」が薄っぺらい。
賭けトランプの「トニ」が薄っぺらい。
家族関係が薄っぺらい。
エヴァのバックボーンが薄っぺらい。
せめて、サイモンを撃つ前に
「なぜ、あなたは殺されるの?」
って言ってほしかった。
ま、言ったところで評価は上がらないんですが。
ジェシカ・チャステインありきの作品
「美しき暗殺者」、これにジェシカ・チャステインがピッタリ!
ただストーリーがどうなん…と
孤独なエヴァの背景がわかるように家族との関係もあっては良いとは思うけど、妹と妹の婚約者との関係性も中国系のマフィア?とのくだりも必要ないような
それに組織から狙われる事になる原因もいまいち弱くて無理矢理感
そんなストーリーだけど、ジェシカ・チャステインが好きというだけで楽しめました
殺し屋はもっと美人でなきゃ
美人でないとは言わないが……女殺し屋というとレア・セドゥとかS.ヨハンソンみたいな究極のアイスドールか、ヨルさんみたいな日常のおっとり感とのギャップが萌えポイントだとの前提からすると、この主人公ジェシカ・チャスティンは普通に仕事のできる女性中間管理職、ワークライフバランス難しいけど子供が来年進学なんで頑張らないとね、てなリアル同僚感がありすぎてもうひとつ没入できない。(実社会では尊敬すべき存在です)。おそらくフリーランスより組織の一員として試練に立ち向かう役の方がしっくりくるのだろう。あ、ゼロ・ダーク・サーティがまさにそれか。
使い古された設定でしょうか?(私はそこそこ楽しめましたが、)
2021年(アメリカ)監督:テイト・テイラー。
女暗殺者のジェシカ・チャスティン。
女スパイや女暗殺者はシャーリーズ・セロン(アトミック・ブロンド)
ジェニファー・ローレンス(レッド・スパロー)
ノオミ・ラパス(アン・ロック/陰謀のコード)などが演じています。
この映画、傑作とまではいかないと思います、正直のところ。
でもそれなりに楽しめるんです。
なんたってジェシカ・チャスティンですよ、外しません!!
大学でも優等生だったエヴァ。
ちょっとしたことから、酒と薬にハマりだし飲酒運転で刑務所へ。
出所後はなんと米軍兵士として格闘や銃器のスキルを身につけます。
そして国際的暗殺組織にリクルートされて女暗殺者に。
ところが、自らの暗殺の標的に「暗殺される悪事を告白させたい・・・」
そんなお茶目な態度を嫌った組織から逆に狙われるエヴァ。
結構、人間的なアサシンです。
直属の上司(ジョン・マルコビッチ)を、父親代わり・・・と思ってたりする。
人間的な暗殺者って可愛くない?可愛いいしょ!!
家族を思って涙をポロリのチャスティン。
狙ってくる殺し屋との格闘技もお見事です。
銃撃戦の見せ場もスピーディー。
まぁ製作には紆余曲折あったそうで、難産だったとか。
リュック・ベッソンの「ANNA アナ」を意識してるんですけど、
「ANNA アナ」にはいま一歩及ばなかったかな!!
アクション・シーンは見応えあるし、娯楽として観るなら十分楽しめます。
スケールダウン版の女スパイ映画
人間性の表現が素敵な監督テイト・テイラーによるスパイアクション。
彼らしい視点なので楽しみに観たのだけど、ストーリーも敵もアクションも全体的にスケールの小さい話し。
それはそれでいいのだけど、人間ドラマも深みが無いのでなんだか全体的に中途。
ジェシカ・チャステインにハズレ無し
主人公(ジェシカ・チャステイン)は暗殺組織にいる有能な殺し屋だが、ちょっとした癖があった。
これが気に入らない組織の幹部(コリン・ファレル)は抹殺を指示する。
主人公の母親役でジーナ・デイヴィスが登場、懐かしかった。
なかなか面白いアクション映画で、ジェシカ・チャステインにハズレ無しかな。
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