「しんどいなぁ〜」サンドラの小さな家 pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
しんどいなぁ〜
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しんどい話ですね。
こういうDVによる家庭崩壊は、国を問わず、世界中にけっこうあるんだろうなぁ。
映画のようなエンターテインメントの存在意義は、日々の現実を忘れるためにもあると思うけれど、本作は現実の厳しさや残酷さを突きつけられるようで、ちょっとしんどかったです(ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』を思い出しました)。
「勇気を出して行動すれば、天が手を差し伸べてくれる」のだなぁ、と思って観ていたが、さいごにあんなことになるとは……。
ラスト・シーンに希望が見られますが、それがなかったらほんとうに救いようのない話。「ひどすぎる~」と観たあと、しばらく気分が落ち込んでいたでしょう。
監督たちは、この、ラストに見られる希望を描きたかったのかなぁ。
それはそうと、雇い主の「先生」はともかく、サンドラと関係性の薄い人々が、あれほど好意的に家づくりに協力する、その動機づけがちょっと弱いようにも感じましたが……。
余談
劇中歌の使われ方が『ライド・ライク・ア・ガール』に似ていると思い、本作のスタッフとかぶっているのかなと調べましたが、無関係でした。
ちなみに、『ライド~』と本作、どちらも『ドリームス』という曲が(中途半端な感じで)劇中歌のひとつとして使われていますが、オリジナルはアイルランドのロックバンド、クランベリーズで、フェイ・ウォンの『夢中人』のほうがカバーだったのですね。ずっと逆だと思ってました。
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