「絶望しない」サンドラの小さな家 ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望しない
持たざる者たちの話ということでケンローチを思い起こさせる。正義も法律も、弱者の味方をしてくれない。理不尽な目に遭いながらも、娘たちのために踏みとどまりさらに前に踏み出すサンドラ。
前向きで救いのあるストーリーは、ケンローチの絶望感を突きつけられるものとは違う。社会や政治に向かっていかないかもしれないけれど、これも理不尽なこの世界で生き残る方法だと思う。
家を捨てる「ノマドランド」、家族のために家が欲しい「サンドラの小さな家」この二つが同時期に見られる2021年という不思議
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