「【”メハルと言う、アイルランドの共助の精神が、心に響く・・” 幼き二人の娘との安住の地を創るために奮闘するサンドラと”「メハル」の精神”を持つサンドラを支える人々の姿が印象的な作品。】」サンドラの小さな家 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”メハルと言う、アイルランドの共助の精神が、心に響く・・” 幼き二人の娘との安住の地を創るために奮闘するサンドラと”「メハル」の精神”を持つサンドラを支える人々の姿が印象的な作品。】
ー ”皆が集まって助け合えば、助けた自分も救われる・・。俺は今まで大した仕事をして来なかったが、今は良い気分だ・・”
大工のエイドが完成間際のサンドラ(クレア・ダン)の家を前に言った言葉である。
サンドラの家をたった3万5千ユーロで建てる事に協力した仲間たちの顔が、皆、誇らしげだ。
可なり心に沁みるシーンである。ー
■感想
・サンドラは、愚かしきDV男ガリーと結婚して、10年目。二人の可愛い娘もいる。だが、冒頭描かれるのは、ガリーによるサンドラへの激しい暴力シーンである。
ー 非常に不愉快になる。上の娘に”ブラック・ウィドウ”と告げ、警察に告げるよう送り出すサンドラ。下の娘は、窓のある小さなクローゼットに隠れ、父親の所業を怯えた表情で見ているのである。PTSDになってしまうだろうが!、と思いながら鑑賞。ー
・二人の娘を連れ、家を出たサンドラ。だが、アイルランドだけではないだろうが、公営住宅の空きはなく、仮住まいの家として提供された部屋も住める状態ではない。仮でホテルに住み、昼夜清掃作業やパブのアルバイトをするサンドラ。
そして、週末になると二人の娘を迎えに来るガリー。この男は実家に戻っているようだ。俯き加減の母親の姿。
ー 何故に、接近禁止令が出ないのか! 何故に毎週末、DV男の実家まで、サンドラが二人の娘を送り届けているのか! アイルランドの法制度が、実の娘に暴力を振るっていなければ、接近禁止令を出せないのか・・、サンドラが被害届を出していないのだろう・・、と中盤のシーンから推測。
サンドラの母が長年仕えていた、ペギーの態度も、最初は良く分からず・・。モヤモヤするなあ。ー
・ペギーが、自分の土地の一部を貸し、そこに家を建てる事を許可するシーンから、物語は進み始める。ガリーを知っている大工のエイドやパブの同僚や、移民の女性達の協力の元、家は着々と出来上がって行く・・。
ー 協力者たちが集まって来るシーンをもう少し、丁寧に描いて欲しかったなあ・・。けれど、皆、社会的弱者だろうという事は、分かる。そして心優しき人たちであるという事も・・。ー
・サンドラが、昔の優しかったガリーの事を思い出し、涙を流す姿。
ー 未だ、未練があるのかなあ・・。あんなに酷い事をされたのに・・。それで、被害届を出さなかったのだろう・・、と推測。ー
・DV男ガリーの裁判所への親権申し立てのシーンも、可なり苛苛しながら、鑑賞。
ー ガリーの弁護士の言い分に対し、サンドラが言い放った”事実”のシーンで、少し留飲を下げる・・。
それにしても、ガリーは精神的に問題を抱えているのではないか・・、と思い始める。ー
◆ガリーの”許されざる行為”の後、ベッドに臥せるサンドラにガリーの母親が申し訳無さそうに言った言葉。
”あの子は、全てを失った。長い間、世間には出て来れないだろう。小さい頃から、父親の私に対して振るってきた暴力を見て、
”夫は妻に暴力を振るっても良い”
と思ってしまったのね・・。私は我慢してきたけれど、貴女には自由な世界が待っている・・。”
<サンドラは、幼き娘と暮らす家をどんな妨害があっても、何度でも建てるだろう。独りではなく、共助の精神を持った心優しき人々と共に・・。
彼女は、自分自身の強き意思を、自分の力で取り戻したのだから・・。
作品構成の細部の瑕疵が少し気になるが、サンドラの家を建てる時の、”メハル”の心を持った人々の爽やかで、誇らしげな表情と、夫のDVに屈せずに、戦うサンドラの姿がとても印象的だった作品である。>
こんばんは🌃
サンドラのDVダンナは子供の頃に父親の暴力を見て育ったのなら、自分はこんな父親にはならないぞ、と思ってくれればよかったのにね。
虐待の連鎖ではなく、反面教師にして欲しかったです。
出会った頃のあの人が恋しい、と涙したサンドラが健気でした。
それで、こっち止めて、あっちに移ったって人から、コメントもらったこともありますし、パラレルでやってる人もいると思います。
まあ、レビューを始めたのはこっちなので、パラレルでやるのをキープしてますけど、運営側が対処する気がある様には感じられないのも、こっちの悪いところですね。ネトウヨの跳梁跋扈も許容してたし…なんか、そんなのもあって、あちらに行く人も増えてると思います。
立て続けにメールするのも何かなと思って、一拍置きました。
この自分で自分に共感って、他にもやってる人複数いると思いますよ😁
まあ話題になった人も、止められてないと思いますね😁
人は簡単に変われないですもの。
僕は一年位前に、他の映画SNSにかなりレビューをコピーしたので、こっちとパラレルでやってますけど、SNSとしては、あちらが快適ですね。