「二転三転からのイヤミス」サイレンシング bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5二転三転からのイヤミス

2022年7月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

広大なカナダの大自然の動物保護区を舞台にしたサスペンス・ムービー。その野生保護区の管理人と、女保安官、そして猟奇的な殺人鬼との三つ巴による死闘を描いている。

嘗ては、動物ハンターとして生きてきた主人公・レイバーンは、愛娘の誘拐失踪事件を機にアルコール依存症となり、自堕落な日々を送っていた。そんなレイバーンの管理する保護地区で、喉元にメスを入れられて声を出せないようにしてから、狩猟用の弓矢で無惨に殺された少女の遺体が発見された。

その事件が、自分の娘の失踪との関連がないかと疑念を持ち始めたレイバーン。その数日後、保護区を管理する監視カメラに別の少女が狩猟されるシーンが、映し出されているのを発見する。すぐさま、森の中に犯人の行方を追って入り込んだのだが、少女は一命を取り留めたものの、犯人の襲撃を受けて、左肩を弓矢が貫いてしまう。そして、その犯人として浮上したのが…。

そこからは、観る者を巧みにミスリードながら、真犯人を炙り出していく、なかなかスリリングな展開となっている。そして、結末は決してスッキリとするものではなく、イヤミスで、それぞれが胸の中で燻ったものを抱えてエンドロールを迎える。

主役のレイバーンには、『ゲーム・オブ・ザ・スローン』のニコライ・コスター=ワイルドが務め、落ちぶれたアルコール・ドランカーなのに、やられても、やられても死なない不屈な男を演じている。槍の刺さった傷を自分で手縫いし、ウイスキーのアルコールを吹きかけるシーンは、こうした痛いアクション・シーンの鉄板とも言えるシーンだった。

bunmei21