「よかった」漁港の肉子ちゃん ティム2さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
変顔が全力。
娘のきくこ、キクリンのナレーションがいい。
肉子ちゃんはトトロみたいで愛されキャラ。
娘のキクリンは自己主張ができないけどいい子。
周りの大人が温かい。
小学生女子のリアルな人間関係のトラブルや友達とのやりとりが自然。
コミカルな肉子ちゃんとかわいい絵で楽しく進むけど、肉子ちゃんの過去の話や学校のことなどシリアスな内容だった。
そのギャップがよかった。
綺麗な美形な顔にまとめないで表情豊かなキャラクターたちだった。
私が中学生の頃、仲の悪いAちゃんとBちゃんがいて、どっちとも普通に話してたら、「八方美人だよね」と嫌味を言われたことがある。
どっちの嫌ってる理由にも賛同してないから、私は仲悪くする理由がなかった。
他の子は、考えが対立してるからどっちかに付くでしょ、って感じだったみたいだけど。
そのとき四字熟語ってすごくダメージ与えてくるなと思った。モヤモヤした。
チーム分けですぐ選んでもらえる子と、最後まで選ばれない子がいるのもわかる。
学校のキクリンの立場とか気持ちとかすごくわかって、キクリンの立場で見てた。
私は嫌味を言われて嫌うことも怒ることもできなくて、苦情も言わずなんか悲しんで終わった。
今も昔も人を嫌うのが難しくて、いいところもあるってフォローしてしまう。
キクリンはマリンちゃんが最初に話しかけてくれて優しかったって、わかるなぁと思った。
でも、傷ついたことを言って謝罪とか和解をちゃんとすることは大事だとこれ見て思った。
話を静かに聞いてくれる少年二宮の存在が大きい。
さんまさんが関わってるの知ってて、監督も男性で違和感あったけど、原作は女性の西加奈子さんで納得。
本だとシリアスな部分はもっと苦しく感じそうだと思った。
全く内容知らないで見た。