「子供の時、一人で生きていけると思ってた」漁港の肉子ちゃん りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
子供の時、一人で生きていけると思ってた
ファンタジー漫画じゃない。
この映画は「似てない母娘の日常と隠された秘密」のストーリー。
肉子ちゃんが働く肉屋の大将が、大変いい名言を言うのでメモの準備をしておいて欲しい。
娘のキクリン曰く「不細工でデブで、おもしろくなくて頭の悪い」肉子ちゃん。
確かに肉子が母親だったら恥ずかしいけど、身近にいて欲しい愛されるキャラクター。
波瀾万丈な人生なのに底抜けに明るい!困難を普通に受け止めて(そこがすごい!)自分の力で生きていくとこがかっこいい。
あとは、人が大好き。人から笑われてもバカにされても気にしない。
肉子ちゃんは「普通が一番!」と言う。
その普通って「ごはん食べて、勉強or仕事して、うんこして、寝る」こと。
小学生キクリンが「そんなんみんなしてるやん」って言ってたけど、普通が出来なくなった時、その普通の大切さを痛感する。
小学生女子ならではの交友問題、気になる男の子との関係など、懐かしかったり、いいなと思ったり。
大人びてる子供が壁にぶち当たって、ひとりではない、ひとりで生きていけないことを知る、素敵な映画でした。
コメントする