「原作はもっと泣けたはずなんだけど」漁港の肉子ちゃん kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
原作はもっと泣けたはずなんだけど
原作は読了済。結構気に入っている小説だ。それが映画化されると聞いて、とうとう来たか!と思い、アニメだと聞いてそっちか!と驚き、さんまプロデュースと聞いてマジかと少し不安になった。でもさんまはいい話好きだから、意外といい感じになるかもと自分を奮い立たせて今回鑑賞することに。それでも、もうすぐ終わってしまいそうなこの時期になったことからあまり気乗りしていなかったことに気づく。
いや、実際観てみたら悪くはない。原作がいいから変な話になるわけはないし、大竹しのぶはそれなりにうまいし、cocomiもそこまで悪くはない(当然うまくはないけど)。最近、もっとひどい演技の映画を観たからマシに思えただけなのかもしれないけど。
ただ、もっと泣けた話なのになというのが正直な感想。肉子の表情を笑いにしようとしていたことが、感動のシーンで思いっきり邪魔していた感じ。あんなに大げさな動きをさせて笑い取りにいかなくてもよかったんじゃないか。そして、ちょいちょい入る動物たちの声は笑わせようとしていたのか。ここらへんにさんまプロデュースの弊害が出たのかもしれない。たしかに声優のキャスティングやエンドロール後の映像とか、さんまがプロデュースしてるんだなーと意識してしまうので嫌いな人にはダメなんだろう。でも、それだけで判断されるのはもったいない映画ではある。
誰か実写で映画化してくれないかな。ホントに。
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