「原作小説を読んで感じたことでもあるのですけど…。 肉子ちゃんは「不...」漁港の肉子ちゃん h-nagisaさんの映画レビュー(感想・評価)
原作小説を読んで感じたことでもあるのですけど…。 肉子ちゃんは「不...
原作小説を読んで感じたことでもあるのですけど…。
肉子ちゃんは「不運」ではあるけど「不幸」ではない。
「幸せ」の基準は自分自身で決めるものだとよく人はいうけれど、なかなかそこまで悟っている人間はいないようです。
人と比べたり、人を羨んだり、人を憎んだりして、自分を「不幸」だと感じて落ち込んでしまうことってありますよね。
でも、肉子ちゃんて「起きて、食べて、うんこして、寝る」ことが幸せだと本気で思ってるんですよね(笑)。
どんなに不運が降りかかってきても、その天才的なノー天気さで不運を浄化してしまいます。
不幸になりようがないですね(笑)
一方で、きくりんは「望まれて生まれてない」とずっと心の底で思いながら生きています。
周りを気にしながら、顔色を伺いながら生きています。
幸せになりにくい生き方をしています。
この物語は、大げさにいうと「センシティブなきくりん」を「マテリアルな肉子ちゃん」が救うという再生の物語なのかもしれません。
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