「結構いいですよ!」漁港の肉子ちゃん marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
結構いいですよ!
お笑い怪獣『明石家さんま』さんプロデュースのアニメ、大竹しのぶさん、Cocomiさん花江夏樹さんアフレコ起用等々、話題優先で正直疑ってかかってました。「先入観はいけないよ」主義だったはずなのに知らず知らず偏見を持ってたことに反省です!いい映画だと思います。
本物の関西弁じゃない言葉を交わす母娘(名古屋人には本物かどうか判断しかねますが)キクコの語り中心で展開する物語に、全く違和感なく入り込めたこともよかったと思ってます。Cocomiさんとってもよかったと思いますよ。
少し大人びてるキクコに、ところどころオマージュが見られるジブリ!映画『となりのトトロ』のサツキを重ね合わせてしまいます。
小学校での些細な事件(当事者たちには大事件だと思いますが)やキクコと二宮のなんだかホンワリとするやりとりと関係性、短い時間に無理なく詰め込まれています。
まだ小さいキクコが「フレー、フレー、お母さん!」ってエールを送るシーンには思わず涙してしまいました。重要な役どころの『サッサン』、カッコいいジイさんですね!こんなジジイになるのを目標にして生きたいです。『ミライの未来』での福山雅治さん演じるジイさんを彷彿とさせます。
肉子の大竹しのぶさん、最初はちょっとキャラ違い⁈なんて思ってましたが観終わってみると起用したさんまさんに脱帽です。どなたかがおっしゃってましたが『血のつながり』より『固い親子のつながり』を自分自身に投影されているのでしょうか?
肉子さんの口癖(モットー)『普通が一番ええのやで!』が最近聞いて思わずうなづいたLiSAさんがいつもお母さんから言われて頑張る糧にしていた「今日も一日いい日」に通じるものを感じて勝手に感動してしまったオジさんでした。
劇場内はアニメということで子供たちが多かったですが大人のためのアニメだと思いました。
追伸
キクコの愛称『キクリン』を聞いて中井貴一さんのモノマネ『きくりん』を思い出してしまったのは私だけ?