劇場公開日 2021年5月21日

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「あんたら職場に何しにきてんの?」地獄の花園 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あんたら職場に何しにきてんの?

2021年6月14日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

2021年映画館鑑賞51作品目
6月14日(月)イオンシネマ石巻

漫画みたいな話だが漫画原作の実写映画ではない
『ビーバップハイスクール』とか『ろくでなしブルース』とか『クローズ』とか実在のヤンキー漫画は登場するが
バカリズムのオリジナル脚本

ヤンキー映画
ありそうであまりない女の本格的ヤンキー映画
『下妻物語』は半分ロリータ・ファッションの話だからなあ
しかもOLなのにヤンキーなのである
元ヤンキーのOLではなく現役バリバリ
政治家とかサラリーマンの派閥じゃなくてレディースの抗争が展開される

三富士社内の勢力争いや雑魚他社との抗争はほんの前振り
トルエンとの対立から俄然面白くなる
幹部三人と中ボスおっさんじゃん
広瀬アリス演じる蘭がまさかの敗北
永野芽郁演じる直子が覚醒
風格があるラスボスは小池栄子

最初のOLってなんだよ(笑)

最後は永野と広瀬がタイマン

こういう映画を好んで観るのは若い人ばかりだと思っていたがわりと年配の男女が多かった
ちょくちょくクスクスとあちこちから笑いが聞こえてきたのでくだらないおバカ映画だが大衆的には優良コメディー映画といえよう
一部駄作と苦言を呈する者もいるだろうが興行的に成功の部類になるかもしれない

今どきこんなヤンキーがいるんだろうか
昭和の匂いがプンプンする
目撃ドキュンとかけっこう前の番組だし
茨城とかには今もいるのかな
岩手や宮城では見たことない

いくつになっても10代の感覚の男っているけど女でもいるんですかね
早く大人になってほしいものです

OLに対する考え方も古臭い

ラストは香ばしい女性団体から抗議がありそう

全てにおいて時代錯誤
あえてそれを狙っているのか

バカリズムはたしかに有能だが人間的にはあまり好きではない
お笑い芸人でありながらテレビカメラが回っているのに嫌味で陰キャな一面が随所に顔を出すところが嫌い
バカリズムの頭を切り開いて中身を見てみたい

永野芽郁は健闘したがとても良かったのは広瀬アリスと小池栄子とエンケンの3人

エンドロールは普通でおまけ無し

それにしても看護婦やスチュワーデスは死語になっているのになぜOLはそうならないのか
嫁でさえ死語にしようという動きがあるのに
女性週刊誌が作った造語だからだろうか

野川新栄