「たまにはアタマ空っぽにして楽しみましょう!」地獄の花園 marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
たまにはアタマ空っぽにして楽しみましょう!
単純に楽しい作品ででした。予告編を以前映画館で観た時は『新解釈 三国志』で痛い目にあってるからどうしようかな~って思ってました。でも皆さんのレビュー(先入観を持たないよう中身はあえて未読でしたが)の平均点数の高さについついお金を出して観ちゃいました。しばらく土日の映画館が遠のいてしまっていたのでリハビリを兼ねてみたいな気持ちで。
でも大正解! 古き良き少年漫画雑誌に必ずあった不良もの、ヤンキーもの(そういえば昔マンガ内で実在の学校、不良名を出してしまって連載打ち切りになった作品がありました。なんて作品だったか思い出せませんが。)僕の親友も学ランの内側は龍と虎がにらみ合ってましたし、太っといズボンは細く白いエナメルのベルト、ベルト通しのお尻の上はバッテンになってました!(今や立派な中小企業の社長やってますが)
各部署のトップを取り仕切っているOLたちの(社外も含め)際立ったキャラに思わず笑ってしまいましたし、トムスンの3人(丸山智己さん、松尾諭さん、勝村政信さん)も強烈でしたが彼らをまとめるエンケン(遠藤憲一)さんのキャラ立ち、半端ナシです。
『新解釈 三国志』が馴染めなかったのにこの作品が楽しめたのはなぜか考えてみました。
前者が出演者の悪乗りが過ぎたのに対し後者は脚本そのものが悪乗りで、それを各演者が一生懸命、真面目に取り組んでいるところの違いなのではないかと思いました。
また最後の『完敗』のくだりは見事!としか言えません。
早すぎた梅雨入りの暗い空に、とても清々しい(言い過ぎかも)鑑賞後の気持ちになりました。
少しだけ気になった点は・・・
・ロッカーや壁の修理代が総務部からくると給料天引きになると思います。
・トムスンとの会社前での抗争は昼休み時間をはるか超えてそうで上司から怒られると思います。
・公共の場で他人をボコボコにするとすぐに警察が来ると思います。
・ラスボスのエピソードのボードの色合いが日テレ『24時間テレビ』っぽかったです。
(確かフジテレビ系の映画だったような気がしますが)
以上、楽しい映画です!