クイーンズ・オブ・フィールドのレビュー・感想・評価
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ジェンダー問題が最も先鋭的に表れるのはスポーツだと思っている。テク...
ジェンダー問題が最も先鋭的に表れるのはスポーツだと思っている。テクノロジーの発達して社会では、大抵のことは男女能力差を考慮せずに済むが、スポーツというフィジカルがものをいう世界ではそうはいかない。パワーもスピードも男女の基本能力には差があり、だからこそスポーツは男女別に行われるのが基本だ。
本作では男性の草サッカーリーグに、女性たちが挑む物語だ。街の男性たちが出場停止処分となり、変わりに女性たちが出場する。古い考えの男連中は、サッカーは女のやるものじゃない、そもそも勝てっこないと言う。女性たちもフィジカル的なハンデがあることは百も承知だ。それでも、彼女たちはサッカーを楽しんでいる。生活との両立は大変で、男どもは家事も育児もできない。女が男にかわって活躍すること自体に反感を持つ街の男もいる。それでも、戦い抜く彼女たちの姿に、次第に街は変わっていく。ジェンダー問題を絡めて、説教くさくなりすぎずにさわやかにまとめ上げた秀作。
あまり期待せずに視聴。ありふれたストーリーだしベタなコメディだけど...
あまり期待せずに視聴。ありふれたストーリーだしベタなコメディだけど、テンポも良くて結構楽しめた。細かいギャグがまぁまぁウケたし、ミミルとパピが面白かった。
男女格差を軽やかに風刺するいかにもラテンなユーモアに満ちたピリ辛コメディ
北フランスの小さな街クルリエールは昔からサッカーに熱狂的な小さな街。しかし街の名門チームSPACはかつての栄光も今は昔、ついには試合中に起こした乱闘騒ぎでレギュラーメンバー全員が出場停止となってしまう。代替メンバーの不在に頭を抱える監督のマルコに手を差し伸べたのはステファニー達街の女性達。最初は乗り気ではなかったマルコだったが、一念発起してスカウト活動開始。なんとかメンバーを集めて練習を再開するが、女性達だけのチームの前に立ち塞がるのは対戦チームだけではなかった。
五輪界隈で露わになった未だ払拭されない男尊女卑に対して痛烈なメッセージを突きつける本作。本来味方であるべき街の男達までもが見えない壁を突き破ろうとする彼女達を煙たがり妨害する。しかし、3人のワガママな子供達を育てる主婦、邸宅に住むマダム、警官、前科持ちのシングルマザーといった個性豊かな彼女達はどこまでも明るくて逞しく、一方の男性陣は彼女達のおかげで虚勢を張れているだけで実は自分達だけでは何も出来ないクズ。自分達の不甲斐なさの尻拭いをまた彼女達に押し付けようとするというオッサンあるあるがグローバルスタンダードであることにクラクラします。そんな絶望的な状況に直面した彼女達の悪戦苦闘が辿り着く結末はハリウッド的なカタルシスとは異質なものですが、多様性が目指すべき未来はしっかりと見える爽やかな作品です。こういう風刺に満ちた作品をあくまでユーモラスなドラマとして仕上げるラテンの懐深さに感動しました。
チームの存続の目的だったんじゃ…
チーム存続の為に女子チームで立ち向う話だが、それがきっかけで明るみになる女性の本音やワンオペ問題が面白おかしくリアルに描かれて楽しめた。
美しいというよりは肝っ玉母さんな彼女たち、目的に向かう事で気分は解放されて、更にパワフルに生き生きするのに対し、ますます意地蹴る男性チームの面々が情けない。
それでも他男性チームと試合する事に夫が嫉妬したり、他者には入り込めない夫婦の絆を感じた。
彼女達は団結し自分たちの問題とチーム存続の為の試合に立ち向かうのに、肝心な所がお座なりなのが不思議な作品だった。
観て正解、後悔しませんよ。
某レビュアーさんのレビューを読んで鑑賞したくなりました。正解!わらった!元気でた!楽しかった!
某さん、ありがとうございます。
うん、男性諸氏は改めてフンドシならぬ、パンツの紐をしめなおさねばね。まぁ、旦那だからダメって描き方は差別的!なーんて言う人はいませんよね。だって、僕の知り合い旦那連中のほぼ全部同じだもん(笑)
いやー、国が違えど一緒なんすね。旦那は家の仕事は苦手、子供の相手も続かない。やっぱり、働くママって凄いんだよなー。尊敬します。ほんとに。
さてさて、本作は、、、
サッカーのクラブチームって家族、一族みたいなものですよね。選手、コーチ、監督、クラブ経営者にスタッフ、そしてサポーター。チームの旗の下、ぷつかりながら、喜び合いながらもチーム愛で一丸になっていく。さまざまな事があっても、チームへの愛があれば乗り越えられる。
チームの状況と、関わる人間の家族模様をうまくリンクさせているなぁと思います。そして、女性の活躍。女性への性差別云々と言うよりも、活躍の場を広げる事でどんどん豊かになっていく様はキラキラしてて、世の女性の背中を押しているかのようです。
本作は大上段に構えてジェンダー問題を語るものではありません。また、理想を押し付けるものでもありません。作中描かれるサッカーのゲーム展開のように地に足がついた、人生の人間の、家族愛の讃歌ではないでしょうか?
家族愛をベースに男女関係なく、同じフィールドで人生を楽しめば、こんなすてきなことないじゃない?って言ってるようなラストシーンが好きです。
あと、テンポ良いんです、全体的に。笑うところも多数!よく見るホームドラマっぽい展開もありますが、良作です。
少林サッカーをちょっとだけ思い出しました👍
クラブチームの監督(マルコ)の俳優さんがラグビー日本代表キャプテンのニュジーランド出身のあの方に似ていて、まじめなのがすごく好感が持ててよかったです。
特撮やCGは使わず(スタントはあったかも)に試合のシーンを撮っていたと思います。最後の試合シーンの音楽が少林サッカーの太鼓の音楽にリズムが似ていて、つい思い出してしまいました。
訳ありのストライカーの女優さん サブリナ・ウアザニ たいしたものです。
男たちのネガティブな嫌がらせにはムカつきましたけど、おじいちゃんの一世一代の大芝居もあって、最後はすっきり。
フランスの名門ジモティーサッカークラブSPACのお話でした。実話だともっといいな。
男の反発、女の団結
リーグ戦で大乱闘を起こし選手全員が残り試合すべて出場停止になり、残り3試合を選手たちの妻を中心に女性だけのメンバーで戦うことになったサッカークラブの物語。
サッカーのシーンは男性選手たちからレベルは低いので女子になるとさらにレベルが下がる。数名上手い人がいたが、ちょっと残念な感じ。でも男社会のサッカー文化に女性が参加するという面白さがメインテーマだからあまり問題視できない。
さて、女性たちが試合のためにサッカーの練習をすることへの嫌悪感抵抗感が描かれるのだが、それが面白い。女性に試合は無理だと反発する姿は自分たちの居場所を奪われる危機感のようでもある。自分たちが家事と子育てをしなければならないことへの反発もある。男たちの反発に対抗していく女性たちの団結力や連帯感がまたいい。助け合い、笑いあい、上手くなりながら団結力を強める姿はたくましいの一言。
でも、ちょっと後半が残念。試合で鍵を握るキーパーは練習段階でもっとクローズアップしてもよかったし、ラストは結局どうなったの?と疑問を感じるものだった。
結末がわかってていても、楽しめる
急場しのぎの、女子チーム。
ストーリーは、想像通りです。
でも、散りばめられたさまざまな出来事は楽しい映画です。
仏映画らしいのは、
チームに参加した女性達(主婦ではなく母親)の生き生きとした日常、家庭仕事を何もしない夫の対比のうまさ。
土曜日、午前中の上映でしたからか
観客は、皆シニア層の男性だけでした!ハハハ。
【継続はチカラ】
この作品を、森喜朗元首相…というか、元東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長と書いた方が良いか…が観たら、どんな感想を持つだろうか。
この人の取り巻きや、盲目的低脳バカ保守も含めて、きっと、「ほら、言わんこっちゃない。結局、女性と男性の試合は認められなかった」だと思う😁
目標を定めて、その達成に邁進する女性。
右往左往するだけじゃなく、姑息に邪魔をしようとする男性。
この作品は、その単純明快なストーリーを揶揄する人もいるが、この対比が滑稽で面白いのだ。
昔、部下の女性をプロモーションしたら、婚約破棄になったというケースがあった。
給与が逆転したことがきっかけだった。
彼女が、相手のお母さんに相談したら、あら、貴女といると窮屈だったのよ、とあっさり言われたらしい。
もともと多めに家賃を支払って、同棲までしていたのに…だ。
息子も息子なら、親も親だ。
そんなだったから、本人はあまり気にしてないふうだったが、その後、しばらく、僕のせいで婚約破棄になったと、冗談で嫌味を言われ続けた。
やれやれだ。
世の中には、まだ、こんな「やれやれ」な状況は多い。
だが、変化の兆しは大きい。
オリパラ開会式のクリエイティブディレクターも辞めることになった。
体型に関する差別的な考え方が理由なのだけれども、企画段階のブレーンストーミングなんだから良いだろうみたいに言って擁護するお笑い芸人もいた。
企画段階だろうが、そんな差別が、笑いの、つまり、嘲笑の対象として頭の中にあること自体が問題なのだと気が付いていないのだ。
バカ丸出しとはこのことだ。
でも、一部の右派系ネットニュースが、この擁護発言を取り上げただけで、殆どの媒体は無視していたらしい。
映画のストーリーのように、理解があり、サポートする男性もかなりいる。
体格差などあるから、サッカーは男女別でやる方が良いのかもしれない。
でも、日本の永里選手のように、男性チームでチャレンジする女性を応援する気持ちを持ち続けることは価値のあることではないのか。
今言われている女性の社会進出なら尚更だ。
僕は、そんなふうに感じる。
あれ?野呂佳代?
北フランスのクリエールという町で、試合中の暴動により主要メンバー全員が出場停止となった名門クラブチームSPACを救うべく奮闘する女性たちの話。
今シーズン残り3試合で引き分け1回の勝ち点1点いしを獲ればリーグ残留という状況下、出場出来ないメンバーに変わり女性たちがサッカーを始めるというストーリー。
名門クラブチーム…といっても草サッカーレベルで中高生何人か連れて来たら勝てるんじゃ?というレベルで、ちょっと肩透かし。
まあ、素人の女性が何とか出来るかもと考えられるレベルじゃないと成り立たないからね。
因みに、昔なでしこが合宿中にどこかの高校の男子サッカーチームと練習試合をしてボコボコにされた記憶が…そのぐらい無理ゲーです。
ストーリー自体はベッタベタで、奮闘するメンバーが障壁や妨害をどう乗り越えるのか?程度なんだけど、レギュレーションがどうなっているのか良くわからないし、今更そんなことを言い出して何がしたい?とか、そもそも女性の参加に反対しているヤツはじゃあどうしたい?が何も無いのはテキトー過ぎる。
一応、というか間違いなくコメディではあるけれど、ギャグみたいなものは殆ど無くて、明るく愉快でおバカな設定と下ネタや雰囲気を楽しむむ作品という感じかな。
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