「家族と共に、」ミナリ Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)
家族と共に、
この映画を見始めてちょっと気になったことがある。イー家がどうしてカルフォルニアに移民したかが言われていないが、1983年、アーカーソンに移民した理由に韓国の農産物を大都市に流通させたく思っていたと。ビジネスマインドなのだ。1980年代の韓国人はアメリカでクリーニング屋やコンビニの経営者になっている人が多いらしい。それに、熱心なクリスチャンも多い。田舎に行くと小さいホテルを経営している人も見かける。ステレオタイプ化した独断と偏見かもしれないが、経営者たちは、学歴が高い。そこがまた偏見かもしれないが、日本からの移民と違う。
それに、私は馬鹿みたいに、この映画は農業移民の苦難を描いているのかと勝手に解釈していたが、いやいや、ビジネスを始めて、家庭を守ろうとする家族愛についてなんだと知った。
ジェコブとモニカ夫婦の亀裂も、火事によって、元に戻った。最後のシーンは4人の親子はこれからも、ここで生きていくが、お婆さんはなくなると暗示しているし、おばあさんの残したミナリがこれからの家族の収入として支えていくという意味だと思う。
韓国からの移民の家族をとても意識してながら鑑賞したが、これは韓国だろうが、日本だろうか、メキシコだろうか家族が一つになっていくというストーリーだ。また、これからも、苦難を乗り越え家族がそれぞれ助け合って生きていくだろうというのがテーマになっていると思った。
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