劇場公開日 2021年3月19日

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「無駄に脚色してなくて後々沁みる。」ミナリ tackさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0無駄に脚色してなくて後々沁みる。

2021年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映画を見ているときは、本当波のない映画なので、気が緩むと飽きてしまいそうだが、
『この映画は無駄に色んなものを入れ込んでないな』と思ったら、凄くシンプル且つナチュラルな
映画だと思う。

特に少年デビッドの視点が特徴的で、この家族を取り巻く状況や、また祖母に出会ったことで、色んな事を吸収していく様は、“映画的”な10歳前後の少年の描き方でなく、等身大だ。

アカデミー賞ノミネートなど、前評判が高い映画だったので、凄い脚本であったり、撮影技術が盛り込まれているのではと期待していた人はちょっと肩透かし喰らいそうだが、
個人的にはこういう映画の制作って実は難しいんじゃないかな、と思う。
でも映画って、別に壮絶感やジェットコースター的要素が必ず必要なものでもないし、
こういった映画で何を感じるのかも、結構楽しかったりする。

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じーたら