「ミナリ(セリ)というタイトルは絶妙」ミナリ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
ミナリ(セリ)というタイトルは絶妙
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アメリカに移住し農園で成功しようとする韓国人家族の物語。
夫婦ともひよこの性別鑑定で収入を得ながら、夫が自宅の土地で農園づくりに励むという話。俺が成功してる姿を子どもたちに見せたいというメンタリティを自分が持っていないので若干のついて行けなさを感じてしまった。
でも、途中から同居することになる祖母(妻の母)のキャラクターの濃さで惹きつけられてしまった。強烈なのに憎めない。いや、実際に孫として同居していたら嫌悪していただろうな。で、大人になった今となっては懐かしむことができるようになるというそんなキャラ。
で、その祖母が話の展開のポイントとなる。倒れたり、火事を引き起こしたり。悲しくもあり、苛立たしくもあり、切なくもある。そういう意味でとてもつらい映画だった。あの夫婦のすれ違いは男女のすれ違いとしてかなり難易度の高いもののような気がする。夫がんばってるのに!でも家族のことを見てもらっていないという彼女の言い分も理解できる。自分でも同じような流れになってしまう気がする。
色々あったがラストではなんとなく丸く収まったのかな?という雰囲気で終わっていくことに若干の物足りなさを感じてしまったのも正直な感想。
誰かの実体験を映画脚本にしたのかなと思う。火事という事件はあったが意外と淡々と進んだことにも納得できる。
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