劇場公開日 2021年3月19日

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「そこまで…」ミナリ マルホランドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5そこまで…

2021年3月21日
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1980年のアメリカ アーカンソー州を舞台に韓国から移民してきた一家の夢と現実の狭間を描く。

映画の流れは急激なものはほとんどなく、基本はのどかだが時には岩にぶつかる濁流のようなものは見受けられるものの、結末に至るまでは正直いって地味だ。

田舎特有ののどかでゆったりとした空気感は感じられ、主演のスティーブユアンの喜怒哀楽の表情やエモーショナルさは見事な演技力だと思うし上手く行かないが家族を引っ張っていこうとする無骨な父親像は役柄にピッタリだし演じきったのはすごい。

ミナリとは韓国語で「セリ」を意味する言葉であり、どんな土地でも丈夫に育つ植物だ。それと1家とを重ね合わせて描いているのはわかるがいい意味でも悪い意味でも「そのまま」なので中だるみを感じざるを得ない。

もう少しエモーショナルなシーンは欲しかったけどありのままを描きたかったのだろうと思う。

マルホランド