劇場公開日 2021年3月19日

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「キネマ旬報高得点。「評論家受け」必至の、実は普通の映画。厳しさ、力強さを感じる映画。理屈では無い。」ミナリ 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0キネマ旬報高得点。「評論家受け」必至の、実は普通の映画。厳しさ、力強さを感じる映画。理屈では無い。

2021年3月20日
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1980年代にアメリカのど田舎、アーカンソー州のトレーラーハウスにやってきた韓国移民一家
夫婦と子供二人、後から母方のバァちゃんがやってきて、最初は何も無いところから畑を耕し、収入はヒヨコの仕分け場のアルバイトに収入を頼る生活。
姉、弟の子供2人も弟が心臓の病気なこともあって、見込みの立たない農業に突き進む夫についてけない妻。
口の悪いばあちゃんも脳卒中かなんかで倒れて、すっかり弱気に。

まぁアメリカの自由さと裏腹の移民が生きてく厳しさを描いている。
ハプニングはあるが全体的に穏やか。話の筋は100%違うが、「北の国から」ほんの少し被った。ただ正確にいうなら「北の国から」をより一層現実的にして、感涙場面を一切排除したのがこの作品と言って良い。と言っても悪い映画じゃ無い。見どころもある。

しかし
感動する場面はほぼ無い。ただし、異国に生きる厳しさ、力強さを感じる映画。最後のスタッフロールで、制作総指揮にブラット・ピットが出てきてビックリ。手広くやってんだねぇ。いずれにせよ家族をリアルに描いて、なかなかの佳作ではある。それほど長くは感じない。ただなんか「キネマ旬報」で評論家の評価がやたらといい映画の典型ではある。後、多分来週公開の「ノマドランド」とトレーラーハウスと実際の動く車の違いこそあれなんか被る

満塁本塁打