「そんなか?」ミナリ Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなか?
アカデミー賞ノミネートやら宣伝の煽り文句が
やたら大きくてなら観てみるかと観賞
昨今話題のインディペンデント系A24や
ブラピの制作会社と共作ということですし
感想としては
・・・で?というのが正直な感想
人種?宗教?高齢者?どのテーマに触れたいのか
わからず中途半端な印象を受けました
80年代のアメリカが舞台
アーカンソーの田舎に越してきた韓国人一家
無神論者で現実主義で在米韓国人向けの野菜を
開拓して栽培しようとする旦那
看護師っぽい心得もあり息子の疾患を心配し
田舎への移住に否定的な妻
しっかりものの姉
先天的な心疾患(たぶん卵円孔開存症みたいの)
を抱え人見知りが激しいデビッド
とそれぞれの家族に妻が祖母を韓国から
呼び寄せますがこの祖母がなかなか破天荒で
デビッドも最初は馴染みませんが
デビッドのいたずらをかばった
(いたずらにしては度を越してますが)
事がきっかけで徐々に懐いていきます
旦那は変わったキリスト教信者の隣人の
力を借りて菜園を進めていきますがうまくいかず
たびたび金銭的な困窮を迎えます
・・しかし結局どう解決したのかがわからず
行動があんまりわかりません
教会に行くと言うのでてっきり
韓国教会(アメリカの教会は移民にとって駆け込み寺)
のコミュニティに助けを求めると思ったら
普通の教会に行ったりわけがわかりません
旦那が神を信じる気になったってレベルの話?
いちいち行動の理由が大げさな割にしょぼい
人種的な差別とかもその教会でアメリカ人の
子供がなんで顔が平たいんだって言うくらい
とりわけ何か問題となるレベルの感じもない
菜園がうまくいかないことにも特に関係ない
妻の心配とうらはらに息子の病気は良くなり
旦那の野菜も引き取り手が見つかりひと段落
しかし都会に帰りたいという妻に旦那は
田舎で頑張りたいと言ったので妻は
あんたは結局家族より菜園を取ったと
別れるような話をしたり
日本のドラマでいくらでも見てきた
ただの家族間の話になっていってます
韓国人の監督だから登場人物が韓国人
なのはまあいいんですが
80年代とか舞台設定が別に話のテーマに
そう関わってきておらず訴えたいことも
よくわからない映画でした
スタッフロールの「すべてのおばあちゃんに捧ぐ」
なんですかその大雑把なメッセージ
この監督が君の名は。の実写版を
撮るそうですがこれでは不安ですね・・
まあ全く期待してませんのでいいですけど