「1964」あの夜、マイアミで Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
1964
マルコムXとサムクックのアプローチの違いが論争の軸ではあるが、黒人の肌の色の濃さの違いなど、様々な変数が入り個々の距離を多次元の中で測っていく。異なる個々が連帯を保ちながら如何にして世を変えるべきか。一夜共に過ごし語り合うことの重要性が浮き彫りになる。
その後の公民権運動の混迷を考えてみれば、結末を知る我々からはそれを透かして観劇してしまう。しかし、長い時を経て彼らの影響の大きさと示したベクトルの先に変化があったことも見えている。そして、更なる変化は今も必要なことも知っている。今、何を語り合うべきか。古い時代の劇をのぞき見れば自らの像が反射する。a change gonna come.
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