配信開始日 2021年1月25日

「偉人たちの人生が交錯した夜が現代に語りかけてくる見事なレジーナ・キング監督デビュー作に感動!心満たされる」あの夜、マイアミで よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0偉人たちの人生が交錯した夜が現代に語りかけてくる見事なレジーナ・キング監督デビュー作に感動!心満たされる

2021年1月15日
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きっと変化は訪れる、長く険しい道のりだったけどいつかきっと --- 時は1964年、ボクサーのカシアス・クレイ、歌手サム・クック、アメフト選手ジム・ブラウン、そしてマルコムX。ブラックパワー黒人の影響力を象徴するアイコンたち、彼らの運命が重なり合った奇妙で奇跡的な夜。ケンプ・パワーズ(『Soul ソウルフル・ワールド』)の書いた同名舞台の映画化で、女優レジーナ・キングの見事な監督デビュー。彼女自身が経験も豊富な素晴らしい役者ということもあってか、実在の人々を演じるキャストのアンサンブルによって更に高められている。偉人たちの中に見える人間性や葛藤が、今日に語りかけてくるよう。マルコムXの付き人(?)カリーム役は『ジョン・ウィック』シリーズでコンチネンタル・ホテルの受付をしているあの人、イメージぴったり。作品全体を通して小手先などでなくエモーショナルでパワフル、問題意識を喚起しながらもまるで説教臭くない。表現として誠実で、なんて力強いのだろう。自分にできることは何か?それを皆が考え手と手を取り合って生きていけば世界は良くなるかもしれない、皮肉なんかじゃなく素直にそう思える。思わせてくれるような揺るがない力強さがここにはある。名曲パワーもあって純粋に感動した。悲しみや複雑な気持ちも入り交じりながらも、いや、なんて希望に満ちた余韻だろう。

inspired by true events...「気持ちは嬉しいが黒人は家に入れないんだ」ン!ア!ン!ア!「君はたやすく山を動かせる」私は兄弟のために殉教者になるしかない

とぽとぽ
fukutarouさんのコメント
2021年4月17日

4人とも適役で、意見の対立も、お互いのリスペクトで結びついていて、前のめりで聴き入っていました。サムクックの歌、ボストン公演を語るマルコムX、引き込まれる3人、辛い現状があり、結末が待っているけれど、今の黒人たちに
希望を与える映画になっていると思いました。優しくあったかいのは監督の手腕でしょう。

fukutarou