「【イーロン・マスクもビックリの、ニコラ・テスラの半生を描いた作品。テスラが、経営センスのある人物と出会っていれば、多数の特許を取得しながらも寂しき晩年を迎える事はなかったのではないかな。】」テスラ エジソンが恐れた天才 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【イーロン・マスクもビックリの、ニコラ・テスラの半生を描いた作品。テスラが、経営センスのある人物と出会っていれば、多数の特許を取得しながらも寂しき晩年を迎える事はなかったのではないかな。】
ー 今作は「エジソンズ・ゲーム」を面白く鑑賞していた事もあり、劇場で観るのを楽しみにしていた。だが、先にこの作品を鑑賞されたこの映画サイトで私がチェック&時折コメントの遣り取りをさせて頂き、且つ信頼させていただいているレビュアーの方から、珍しく”余り面白くないですよ・・。”とコメントを頂き、観賞を見送った作品である。(この方は殆どの映画を肯定的に捉えたレビューを書かれる方なので、良く覚えている。)
で、配信で手元にフライヤーを置きながら、観賞したのだが、確かにこの作品は、制御し切れない稲妻の様に、話があちこちに飛ぶし、重要なポイント(例えば、シカゴ万博でのエジソンとの”交流VS直流”)なども、サラッと一時はテスラと恋仲になった実業家の娘アンの語りで済まされてしまうのである。-
◆感想
・だが、良く観ればこの作品はユーモラス要素を盛り込み、(なんと!テスラに扮したイーサン・ホークが、真面目な顔で、”ティアーズ・フォー・フィアーズ”の名曲”Everybody Wants To Rule The Worl
d"をマイクの前で渋い声で熱唱していたりする。歌詞もガチンコで見事に合っている!)且つ、シリアスな点はあくまでシリアスに描いている実験度合いの高い、チャレンジングな伝記映画なのである。
<日本には、且つて日本の発明王と言われた豊田佐吉という方がいた。
この方は貧しき家の育ちで苦労して機織りする母の姿を見て、幼き頃から織機の開発にのめり込み、最終的には”G型自動織機”という、人の手を介さずに布を自動で織る織機を発明した。
だが、この方は終生、開発一筋に生き、経営はその道に長けた者に任せたのである。
その会社は、今では世界に冠する日本を代表する会社となっている。
今作を観て思うのは、テスラが、経営センスのある人物と出会えなかった事が、交流による電力供給の仕組みを考案し、その後も発電機、モーター、ラジオ、点火プラグなどを発明し、多数の特許を取得しながら、寂しき晩年を迎えたのだろうなあ、と思った作品である。>
ご覧になられたのですね。
(というかNOBUさんが今までご覧になっていなかった事にびっくり^ ^)
観客を選び過ぎる作品なのかもしれませんね。個人的にはめっちゃ面白かったです(笑)
豊田佐吉氏の功績で1番に浮かぶのは織機はもちろんですが、それ以上に専売特許条例かもしれません。
知的財産権の認識を日本に根付かせる先駆けであられましたね。
イーロン・マスクの特許全面解放、さてEVの未来はいかが相成りますことやら。目が離せそうにありませぬ。
(でも、私は内燃機関に終焉迎えて欲しくないですけどねー。現時点ではfun to driveが微塵もないもん、EVは。)