スペンサー ダイアナの決意のレビュー・感想・評価
全111件中、61~80件目を表示
主演のクリステン・スチュワートの熱演に注目!
ダイアナ妃を主人公にした映画は、つい先日ドキュメンタリー映画である「プリンセス・ダイアナ」を観たばかりでしたが、ほぼ同時期に本作「スペンサー ダイアナの決意」も上映していたので、比較してみるのも面白いと思い観に行きました。「プリンセス・ダイアナ」はドキュメンタリーなので、当然ダイアナ妃ご本人が登場する訳ですが、本作は俳優が演じる創作。しかしチラシや予告編を観ると、主演のクリステン・スチュワートが本物かと思うくらいダイアナ妃にそっくりなので、まずそれに驚かされました。初めて観る女優さんなので、元々ダイアナ妃に似ている方なのかと思ってググってみると、実際は全くそんな雰囲気はなく、寧ろ対極に位置するような感じの女優さんだったので、さらにビックリしました。因みにチャールズ皇太子を演じたジャック・ファーシングは、さほど似ているとは思えませんでしたが、エリザベス女王を演じたステラ・ゴネット、結構似ていたと思います。
内容については、ダイアナ妃が丁度30歳の時、1991年のクリスマス前後の3日間を舞台に、ダイアナ妃の心的風景を描いたものでした。当時ダイアナ妃は、夫であるチャールズ皇太子(現イギリス国王 チャールズ3世)の浮気に思い悩んでおり、後のインタビューで自傷行為や摂食障害にもなっていたという史実を膨らませる形で創られていて、幻覚にも悩まされているというお話になっていました。
面白かったのは、16世紀当時、自らの離婚のためにイギリスをローマ教皇圏から独立させ、英国教会を設立したことで有名なヘンリー8世と彼の2番目の妻であるアン・ブーリンにまつわる話と、チャールズとダイアナの話がリンクされて創られていたところ。ヘンリー8世は生涯で6人の妻を娶った稀代の好色家でしたが、そうした自分は棚に上げ、アン・ブーリンを不義密通などを働いた廉で処刑しました。本作の中のダイアナ妃も、チャールズ皇太子がカミラ女史(現 カミラ王妃)と通じているにも関わらず、他の男性と通じているのではないかと疑いが掛けられ(実際ダブル不倫することになる訳ですが)、周囲から窘められます。
この辺りは、イギリスの歴史を知っているとより楽しめると思いますが、知らなくても充分に楽しめる創りになっていたかと思います。(実際私も映画を観た後に調べました(笑))
ただ、ダイアナ妃の混乱した内心を表すため、アン・ブーリンの幻覚が登場すると同時に、ホラー映画チックな音楽が多用されていたのには、ちょっと違和感を覚えました。制作の意図は分からないではないですが、完全なホラー映画ではない訳で、あのホラー調の音楽は中途半端感が満載でした。
また、本作が描かれた3日間の体験を通じてダイアナ妃が離婚を決意し、自由に羽ばたくということで締めくくられていましたが、鳥かごを飛び出た「雉」が、その後どうなったかを知っている我々としては、非常に複雑な思いを抱かざるを得ないことも事実でした。
そんな訳で、主演のクリステン・スチュワートの熱演には大いに拍手を送りたいところですが、作品全体としてみると手放しで称賛できるものではなかったため、評価は★3としました。
ダイアナ妃のワガママ、放蕩ぶりは否めないと感じた
フライドチキン食べたくなりました
観てよかったです。
この作品はこれで完結しているので
意外とよい終わり方をします。
もっと、重くて救いようがなくて、
後味の悪い終わり方をイメージしていました。
観ている途中までそう思っていました。
やはり人間が生きていくには「愛」が必要なのだと
思いました。
お二人の王子様が
お母様からの愛情をちゃんと受けて
お育ちになっているのか?
気になるところですが
期間は短くても
ちゃんとお母様の愛情をうけて
いたことを知って
少し安心しました。
あと、この後、ダイアナ元妃ご自身が
人生の中で本当の愛にめぐり会えたのか
気になるところですが
希望的に妄想して劇場を後にしました。
観るか観ないか迷った作品ですが
観てよかったです。
役者さんってすごいなって思ったのが
○○○婦人(当時)役の役者さん、
表情だけの演技なのですが
すごく嫌な感じが(申し訳ですが)
うまく表現されていました。
びっくりするぐらい嫌な感じだったのです。
監督さんの腕なのか役者さんの演技力なのか
その両方なのか
とても嫌な感じがちゃんと伝わってきました。
そのことだけでもダイアナ元妃の壊れ具合が
十分納得できました。
うまく言えなくてすみません。
映画としては優れていると言いたいのですが‥
少女の自由な心のまま生きるダイアナを演じるスチュワートがなりきりが素晴らしい
「実際の悲劇に基づく寓話」。「スペンサー」は悲劇の皇太子妃、ダイアナが主人公。没後25年を迎えた英国のダイアナ元皇太子妃が、まだ王室にいたある3日間を描くにあたり、物語の冒頭、こんな文章が掲げられました。
悲劇とは彼女が王室に入ったことでしょう、そしてタイトルの「スペンサー」は彼女の生家の名前です。これは、王室という森に迷い込み、出口を見失ったスペンサー家の女性の物語なのです。そこから導かれる教訓とは何だったのでしょうか。
エリザベス女王逝去を嘆く英国民をニュースで見るにつけ、女王がいかに慕われたかを実感しました。しかし王室が居心地のいい場所とは限りません。
本作は、1991年のクリスマス、女王の私邸、サンドリンガム・ハウスで王室を去る決意をするまでの3日間を描くもの。といっても王室を去る決意をするという具体的な事実を再現するのではなく、王室という制度の牢獄にとらわれた一人の女性の、絶望と孤独を描き出す物語でした。
勢いよく邸宅に乗りつける車列。手際よく降ろされてゆく食材がキッチンに積み上げられます。シェフ長の命令一下、軍隊のように規律正しく、居並んだ料理人たちが整然と調理をこなしていきます。軍事オペレーションのように進行するのは女王の私邸サンドリンガム・ハウスにおけるクリスマス・ディナーの準備でした。
エリザベス女王(ステラ・ゴネット)が王族を集めて執りおこなう食事会は、ある意味では国家を滞りなく運営するための儀式なのでした。
準備が進められる女王の私邸に、一人遅れて到着するのがダイアナ皇太子妃(クリステン・スチュワート)でした。
チャールズ皇太子(現国王/ジャック・ファーシング)と離婚する前の1991年、クリスマス前後の3日間を過ごすため、ダイアナ(クリステン・スチュワート)は女王の私邸に招かれたのです。
けれどもダイアナはクリスマスの行事がイヤで仕方ありません。自分で車を運転して道に迷ったうえに寄り道までして大遅刻。遅れたダイアナをとがめるでもなく、義母(つまり女王)や夫(皇太子)をはじめ居並んだ王族たちは冷ややかな目を向けるだけ。3日間の行動は着る物まで定められ、ぐずるダイアナをせかす侍従たちは決して逆らおうとしませんが、ダイアナが従うまでその場を動こうとしないのです。一挙手一投足が見張られ、しかも筒抜けの状態でした。
加えて、しきたりを守らず、パパラッチに追い回されるダイアナを王室の面々は快く思っていません。チャールズとの仲も冷え切っていたのです。
壮麗だが温かみのない屋敷と、その中の無表情な人々。逃げ道のないダイアナは追い詰められて文字通り食事も喉を通らず、次第に正気を失って妄想と現実が混然となっていきます。その姿はまるで、不条理な迷宮に迷い込んだホラー映画のヒロインのようでした。
ダイアナにとって心を許せるのは衣装係のマギー (サリー・ホーキンス)ただ一人でした、彼女とのあいだも引き裂かれてしまうのです……。
戦争でも始まるのかという物々しさで、大勢の軍人が女王の私邸にクリスマスの食材を運び込む冒頭から目がくぎ付けになりました。そんな珍しい英国王室のクリスマス映画”としても興味をそそられたのです。ラライン監督はダイアナの主観的な視点で全編を物語り、抑圧された彼女の内面を巧みな描写であぶり出しました。ヘンリー8世に処刑されたアン・ブーリンの亡霊、夫チャールズの裏切りを象徴する真珠のネックレス(カミラ現王妃と同じものが贈られていた)。さらにダイアナが自由だった少女時代へと回帰する終盤は、情感とサスペンスが時を超えて混じり合い、出色のシーンとなりました。
豪華な装飾やきらびやかな衣装、食卓に並ぶ極上の料理が織りなす現代の宮廷絵巻。王室の伝統孤独な3日間その中で、王室にとって重要なのは伝統を守ることです。
クリスマスに集う面々はまず体重を量ります。楽しい時を過ごし、帰宅時には1㎏太っていなければならかったのでした。3日間の場面に応じて衣装が用意され、順番に着ていく決まりも奇妙に感じました。チリ出身のパブロ・ラライン監督は王室の冷静な観察者といえそうです。
ダイアナは、写真撮影でエリザベス女王より遅れて現れました。しかも予定の服も着ていません。使用人たちにとって迷惑な存在。でも公然と非難はしませんが、無言の圧力を与えてくるのです。ダイアナの視点に立つ映画は、軍隊のように厳しいキッチンの準備を王室の非人間性の象徴として描いたのです。
助ける人はいません。一人廊下を歩く姿、ドレスを着て洗面所でうずくまる姿、いくつもの映像が重なり、孤独があぶり出されていきます。格調高いバロック風の音楽、疾走感のあるジャズ調の音楽が混ざり合い、壊れそうな彼女の心を表現し、息が詰まる思いでした。
終盤、近くにある閉鎖された生家に無理やり侵入した彼女は、幻想と現実が交錯する中で、幼く無邪気に自由だったころの自分を思いだします。幸せだった時代の記憶が今の苦しみを浮き出させ、白眉の場面となっていました。
ところで、映画の中でクリスマスを仕切るグレゴリー少佐(ティモシー・スポール)はダイアナに「英国軍兵士は人間ではなく王冠に忠誠を誓う」と諭します。先ごろ公開されたドキュメンタリー「エリザベス 女王陛下の微笑み」では、王冠に人生をささけた女王が気高く描かれていました。対照的に本作では、王冠に自由と希望を封じられた皇太子妃の苦悩が克明に描かれているのです。制度と個人を巡る寓話。日本人が見れば、「菊のカーテンの向こう側」にも想像が巡ってしまうのは、不謹慎でしょうか(^^ゞ。
自由を希求するダイアナに、口調や振る舞いだけでなく、メイクや衣装も総動員し、スチュワートがなりきって素晴らしい演技です。きっとダイアナを知らない世代やダイアナを忘れたしまった人たちにも、ダイアナはどんな女性だったのか、伝えてくれることでしょう。今作で米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされのも納得です。
スチュワートばかりが注目されそうですが、少女の自由な心のまま生きるダイアナに、つねに変わらずはぐれ者を愛する役まわりのマギーを演じたホーキンスが味を見せてくれました。
ダイアナの心象を反映し、重い雲が常に垂れ込めているような作品。支えは2人の息子だけ。彼らとの、現実にはありえないラストシーンは、悲しみに包まれた元皇太子妃への、ラライン監督からの供花に見えました。
最後に、本作でクレア・マトン撮影監督はフィルムで撮り、奇麗な軟調でまとめました。導入部で、かかしを見つけたダイアナが小走りで確かめにいく場面、晴れていても日本画の「臓朧体」のような柔らかさ。邸内の多数のロウソクは装飾で、見せ場の晩さんの広い空間から、暗い息子たちの寝室まで、巧妙な照明で軟調表現を作っていたのです。要所を締める美しいダイアナの大きいアップでピントが甘く見えるのは、軟調用フィルターやレンズの絞りを開いて、見た目の柔らかさを作ったからだそうです。とにかく悲劇の物語を包む柔らかくて美しい映像が印象的でした。
目が離せない
伝記映画というよりは、サスペンス・ホラーか?
「伝記映画」というよりは、「心理サスペンス」時々「ゴシックホラー」というべきか?陰鬱な映像だけでなく、耳障りな音楽が、いやが上にも不穏な雰囲気を盛り上げる。
だが、映像や音楽よりも、なんといってもクリステン・スチュワートの存在感が圧倒的である。
確かに、実際のダイアナ妃の表情やしぐさ、しゃべり方を見事に再現してはいるのだが、似ている、似ていないといった問題以前に、元々のどこか影のある彼女の個性が、精神のバランスを崩していく主人公のキャラクターに、見事にマッチしているのである。これは、クリステン・スチュワートにしか体現できなかったダイアナであると言えるだろう。
夫の不貞や、王室の堅苦しいしきたりや、パパラッチたちの好奇の視線によって、追い詰められていく女性の物語ではあるが、特定の個人や王室を批判する内容にはなっていないのも良い。当然、実在の人物や制度への配慮があってのことなのだろうが、開放感に溢れたラストシーンと相まって、後味がとても爽やかなのである。
ダイアナ妃の苦悩はいかに・・・
あの、ダイアナ元皇太子妃の映画。
どこまで本当の話かはわからないが、実際にあの方の苦悩は常人には
わからないレベルだったんだろうな、とこの映画を見て改めて思う。
イギリス王国の日常、息苦しさ、孤立無援のダイアナ妃。
二人の息子だけが生きる源。
そして、離婚への決意。・
息苦しい、というか、息が詰まる映画でした。
それにしても、ダイアナ妃を演じた女優さん、ダイアナ妃に負けず劣らず
スタイルよく、とても綺麗な人でした。
抑圧は永遠ならざる解放へ
ダイアナ
(プリンセス・オブ・ウェールズ)
現英国王チャールズ3世の最初の妻
1981年に恋愛結婚で結ばれ
第一位王位継承者ウィリアムら
2子を設けるも
常に注目される立場
度重なる夫の不倫や
王室生活へ馴染めず
精神的な状態悪化も重なり
1992年に息子たちを連れ別居
1996年についに離婚
その翌年にパパラッチに
追われた際の交通事故で
非業の死を遂げる
その類まれな
ファッションセンスや
人当たりの良さ
慈善活動への積極性など
英国民ならず世界中にファンが
多くその早世は大変
惜しまれることとなった
この映画はそんなダイアナの
人生の岐路ともいうべき91年末の
サンドリンガムにおける王室の
クリスマス休暇において
精神的にピークに達し
心を置ける人も周囲におらず
疑心暗鬼の塊になっていた
当時若干30歳のダイアナを
ほぼ同時期の年齢の
クリステン・スチュアートが
憑依したかのように演じている
作風はただただ陰鬱
妄想と現実が入り混じるような
あたかもホラー映画のような
描写が印象的です
サンドリンガムの離宮の
ダイアナの部屋に置かれた
「アン・ブーリン」の本
アン・ブーリンとは
離婚がしたいこいつのせいで
英国国教会が本家から分離する
羽目になったヘンリー8世の
2番目の妻でエリザベス1世の母
でありながら国王暗殺の
嫌疑をかけられ処刑された
悲劇の王妃
ダイアナは王位継承者を
二人も産んだ事で自分も
同じだと思い込むようになって
いきます
王室には伝統と仕来りがあり
クリスマス休暇の前と後で
1kg太る事や王位継承者が
キジ撃ちを覚える事など
ダイアナは自分の息子たちを
精神的な支えにしていましたが
とうとう年齢的にもそんな時期
どんどん王室に染まっていく
中でウィリアムは王になる事を
覚悟を決めており
適応できない自分への苛立ちも
抱えることに
夫チャールズも
そもそも姉セーラと付き合っていた
中で王室にふさわしい人的として
プロポーズしてきたのに
結局ずっと付き合っていた
カミラと言う女性の存在など
女性関係は荒れているにも
かかわらず王室の人間として
馴染もうとしないダイアナには
頭を痛めていた現実も
あったようで味方をして
くれません
あまつさえカミラにも同じ
ものを贈ったという
真珠の首飾りを巻くたびに
拒絶反応が出るような描写が
印象的でした
ダイアナ唯一の味方の衣装係のマギー
も着替える際に部屋のカーテンを
閉めなかった(=パパラッチ対策をしない)
とロンドンへ帰してしまいます
チャールズは抗議するダイアナに
「国民が望む生活を我々はしなければ
ならない」とダイアナを説き伏せようと
しますが国民が望む生活とは?
王室が伝統を守る事なのか?
不倫はええのか?
矛盾をダイアナも映画を観ている人も
強く感じるところです
ただ指定されたドレスを着ない
ダイアナへのエリザベス女王の
「どんな格好をあなたがしても
結局国民が最も目にする私たちは
紙幣の肖像画なのよ」というのは
なかなか深いです
面白いのは王室の従者たち
別に孤立しているダイアナを
王室に馴染まない存在として
敵視しているわけではなく
最大限接してくれています
料理長のダレンや
クリスマス休暇の護衛任務の
責任者を務めるグレゴリー大佐は
チャールズの部下なんでしょうと
言うダイアナへ
「我々が仕えているのは王権にです」
という言い方をします
ダイアナはサンドリンガム亭の
近所にあった自らの生家である
廃墟となったスペンサー家の屋敷へ
子供時代の自分を探しに行きますが
そこでついぞ自殺企図を起こしますが
アン・ブーリンの幻影に止められ
ダイアナは真珠の首飾りを
引きちぎります
そして息子たちがキジ撃ちに
向かった日
ダイアナは息子たちを連れ
屋敷を出ていきます
ついに「別居」となったわけです
まぁ寓話を前置きしていますので
そこまで実録的に捉えなくていい
作品だと思いますが
日本にも皇室があり
丁度年齢もダイアナ妃に近しい
雅子様の苦しみなど似たような
境遇があることを記憶します
周りから見ればそういう家なんだから
合わせなければならない
そうやって続いてきたんでしょ
という意見もごもっともだと思いますが
家柄や才覚だけではどうしても
合わせられない事があると思います
そうした苦しみを理解するには
良い作品だと思いました
見ているのが辛い!
ある程度はフィクションなんだろうけど、
当時のダイアナが、精神的にここまで追い詰められていたのかと思うと、痛々しかった
庶民の私達でさえ、
お正月にダンナの実家へ泊りがけで出掛けるのは、
気が重い…
けど!これが英国王室となると、レベルが全くちがう!
伝統、格式、全てが決められた通り…
唯一頼りになるはずの、夫の愛情は自分になく
孤立無援…
苦しかっただろうなぁ
がんじがらめの鉄の英国王室でも、
支えてくれる愛情さえあれば、
ケイト皇太子妃のように、未来の王妃として生きていく覚悟ができたのかもしれない…
母の苦しみを、見て育ったウイリアム皇太子は
今、全力でケイトを護ろうとしてるにちがいない!
そういう意味では、最初から別の女性を愛していたチャールズ国王の罪は本当に重いと思った
クリステン・スチュワートの表情演技は秀逸でした
サリー・ホーキンスはやっぱり上手い!
あと、印象的だったのは王室の犬たち!
エリザベス女王のコーギーたちが、まるで王室のメンバーみたいに扱われ、当たり前みたいに一緒にいる!
狩りに行くゴールデンレトリバーたちは、
さながら、皇族にお供する護衛みたいに規律正しい!
ロイヤルァファミリーの習慣や英国王室の文化を垣間見られたのもおもしろかった
見るのが辛い…
当時を知らないでこの映画を観た印象
クリステンスチュワートが好きなので鑑賞。
ダイアナ妃の事は、繊細なタイプで王室に馴染めない上に皇太子に浮気されて更に悲嘆に暮れた人というイメージ。
このスペンサーではダイアナをさぞ好意的に描くのかと思いきや、一度観た感じでは、ダイアナの未熟さに途中イラつくくらいであった。
王室側の人間はダイアナを気遣ってるし、皇太子も嫌味っぽくはあるけど立場を考えるよう諭しているのは分かる。浮気は良くないけど。
あとクリステンが演じるからか、強気なんだわ。あーし悪くないし!みたいな。笑
ダイアナ妃本人のあのすぐ折れそうな繊細さみたいなのが感じられなかった。(勝手なイメージ)
美術はすごく好み。王室のインテリア、衣装、特に食事…
拒食症のダイアナが夜な夜な冷蔵庫漁って食べちゃうの気持ち分かるくらい美味しそうだった。
最後呆れた所があって、愚痴るダイアナに優しくしてくれてたシェフの人に見送られるシーンで
ダイアナ「(シェフがダイアナを気遣って作った)スフレ食べたかったけど、食べたらど〜せ吐いちゃうから食べなくて良かった〜」
みたいな事言っててシェフも呆れ顔(に見える)で…
あんた〜!作ってくれた人の気持ち考えんしゃい!とおかあちゃんみたいな気持ちになりました。
向いてないコトから逃げるのは別に悪い事では無いと思う。
自分にとって環境が悪い場合、それを変えるだけの力が無いなら諦めるか別の場所に行けば良い。死ぬよりマシ。
"正しい"事を強要する人達は、自分はそれに耐えられる素質があるから他人も出来ると思うだけ。
自分の感情に振り回されて我を失わないようにするには自分で自分を大切にする。
他人を当てにしない事だと思う。
ささやかな幸せ
クリステン・スチュワートさんの演技が素晴らしかったです👏🏻✨
笑顔から不安や怒りまで表情が豊かで、感情移入してしまいます。
綺麗な瞳に吸い込まれるような感覚もありました。
様々な衣装を着こなす事が出来ていて、凄いと思いました!
建物の内装や部屋の装飾が、豪華で美しかったです。
PORSCHEの空冷エンジンサウンド・オープンカーの開放感がスクリーンから伝わってきました!✨
終盤のダイアナ妃がマギーさんと海辺ではしゃぐシーン・子ども2人を連れて楽しそうにファストフードを食べに行くシーンがとても好きでした╰(*´︶`*)╯✨
ダイアナ妃が精神的に追いつめられてしまっているなか、大切な息子2人と過ごすのが、1番幸せそうな印象でした☺️✨
心情のみを描く
これはダイアナに関する著書を熟読してる方が観ると違うかもしれないが、上部だけしか知らない私が観たらなんだろうと感じた。何を伝えたかったか分からなかった。
物語がダイアナの心の状態を主にして進む。
そのことが気になるのではなく、彼女がどうしてそうなったのかをしっかり描いて欲しかった。
なんとなく誰もが知ってる事柄ありきの表現なんだよ、みたいな感じではこの物語で何を語りたかったのかが全く伝わらなかった。
もし彼女の言動やその時の状況より紐解きたいならドキュメンタリーの方が合ってる様にも感じた。
寓話、とのこと。
それなりに
序盤の、ダイアナ妃が車を降りてカフェに向かうシーン。
後ろ姿ですが、おぉ、ダイアナさんだ、と。久し振りに役者さんの演技に鳥肌が立ちました。そしてカフェに入った後のやや首を傾げて肩に力が入っているような仕草。お見事としか言いようがない。完全に魅了されました。
もう一つ印象的だったのは、キジ狩りの個所です。
あのシチュエーションで、皇太子が言ったセリフ。
助けてあげなさい。これ以上の言葉はないのでは。
おそらく、殆どの人が切れてもおかしくない場で、あの言葉はでてこないでしょう。ま、育ちが違うと言えばそれまでですが、あんなことが言える人は世界中で数えるくらいしかいないでしょう。
しかし、作品としては万人受けは難しいでしょう。
真実の歴史を目撃せよ‼️❓神は永遠に死んだのだ‼️❓
全111件中、61~80件目を表示









