「おいおいすごいよ!」ザ・ホワイトタイガー JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
おいおいすごいよ!
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スラムドックミリオネア想像して見てたら、太陽がいっぱいだったって感じでした。
なんか最初から妙にダークな感じが漂ってんなーと思って観てたら、想像以上に地獄見せられる感じというか。
もうね、現実とはこんなにも残酷なものかと思わされた。
特に、主人公が少女にせがまれてもお金をやらないとこで、社長妻が怒るんだけど、次のシーンではその子(だったかうろ覚えだが、貧困層の子供)を轢き殺すっていう皮肉。
主人公がお金を簡単に渡さなかったのって、この社会の仕組みを知っているからというか、少女に違うお金の稼ぎ方を知って欲しかったからで、なんも考えてない、感傷だけで生きてる社長妻的にはそれすらわかってないんだなあ。
だから、小銭うんぬんで騒いで、挙句、高級車で遊んでる時に殺すハメになる。
これって、大きく考えれば、こういう高級層の感情的な支援って(一概には言えないけれど)実は本当に貧困層の撲滅にはなっていない訳で。そんで、自分たちの娯楽で(車とか服装とか)実はそういう人たちをより一層貧困から抜け出せなくしているし、傷つけていることになるのかな。
主人公の狂っていく様とか、二面的な演技の巧さとか際立ってましたな。
なぜ教えてくれなかったんだ、と両親を責めたりするところとか、すごく胸が痛いです。
踊らないインド映画、さいこうでした。
正直、きっとうまくいくより、何倍も好きだ!!
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