「精巧さもきらり」ザ・ホワイトタイガー Wataru Kumazawaさんの映画レビュー(感想・評価)
精巧さもきらり
対比やメタファーもこめられた精巧なドキュメンタリーという印象でした。ストーリー的な意味で言えば、構成は分かりやすく、主人公の語りスタイルなので驚きや起伏が激しくあるわけではないですが、日本と全く違う環境のリアルさ故か、非日常的で飽きません。
よく見てみると、貧困さや怒り、社会主義や資本主義などのメタファー的な演出もあり、アメリカ映画っぽいなと思いましたが、インドが舞台なのでそのミスマッチが私は好みでした。
ドキュメンタリーに近いメッセージ性のある映画ですが、単純にストーリーもよくできてると思います。役者も私は好みだったので、楽しめました。
インドが舞台の映画が好みな私の贔屓目を抜いても、もう少し評判が高くても良いかなと思います。
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