プラットフォームのレビュー・感想・評価
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頑張ったよ! 自分…
prime videoにて字幕版鑑賞。
途中、何度もリタイアしそうになりながら、数日かけてなんとか最後までたどり着きました。
かなり辛かったけど、指の隙間から覗きながら頑張りました!
題材とかシチュエーションは好きなんだけど(皆さんが比較してるCUBEも大好きな作品♡)直視出来ないグロさがとにかく辛かったです。
食人系の『グリーン・インフェルノ(2013)』はわりと普通に観れたんだけどな…😅
道徳の授業とかで観せるべき
上から降りてくる残飯。それを制限時間内に食べ、持ち越しは出来ない。
その意味を知った時から始まるサバイバル・・・・こういうシンプルなのが一番面白いなあ。
リミットだっけ?埋められて助けを求めるアレとか、結局生存本能に訴えかけてくる映画って無条件に引き込まれるよね。
はじめは残飯の汚さと同居人のキモさに「あの、俺は良いっす…」てな感じなのだが、当然腹は減るのでそんな事も言ってられなくなり。
しかし、そんな残飯でも”まだ有り難かった”という事実を後に痛感する事になる、”階層チェンジ”。
これによって『食える者たち』と『食えない者たち』に分かれ、それらが入れ替わり立ち替わることも描写されるエグさ。
明日は我が身。なんで上の奴らは傲慢なの?でも上に行ったら自分らもそうなっちゃうんだ。
そもそも、ちゃんと必要な分だけを食えば全員に行き渡る分量なのに、一桁階の連中からして踏み荒らして汚く食う。
これは一体何故なの?と疑問に思った方も多いでしょうが、別に目の前に食べ物に夢中になっている訳では無いと思うんです。100階以上の人達ならともかく。
これは同居人の爺さんが言ってたように”どうせあいつらもやってる”という事なんです。
つまり、下の階層に居た頃の鬱憤として無意味な嫌がらせをしているという、なんとも人間の醜さと言いますか虚しさと言いますか。それをされた連中が今度上に行くと、そいつらがツバやクソを吹き掛ける。
食べ物に夢中になっているのではなく、わざと汚く荒らしているって事なんですねえ。ほんとヤダなあ。
短い制限時間がよりそれを助長しているとも取れます。
富める者、と言うよりもカースト上位の人間達は苦労せずに幸せに、だけど下の人間達を見下している。そして下の者達を虐げることが出来る。
一方で、下の者達は中抜された富を、おこぼれを預かり、虐げられ、そして反撃することは出来ない。
そんな彼らも入れ替わると同じような役割に落ち着き、結局上の人間も下の人間も立場が違うだけ。本質的には同じであることが示されています。
なんか進撃の巨人の歌でこんな歌詞がありましたね(笑)。
更にミソだと思うのは、そんな彼らは上も下も一階層分しか違わないってことです。ほんの一階、6メートルしか違わない間に絶対的な階層が有る。
それはつまり、目くそ鼻くそ同士でいがみ合っていて、本当の支配者である『最上階の料理人達(管理者達)』は蚊帳の外だという事です。
我々平民は平民同士でいがみ合っていて、本当にこの世界を牛耳っている支配者層には一切ダメージ無し。
でも、そんな支配者層達の富(料理)で生かされている。
何とも虚しいゼロサムゲームをさせられている訳なのです。我々がその支配者層に訴えかけるには、団結してパンナコッタを届けるしか無い。
いやあ~素晴らしいメッセージ性だよ。邦画じゃまず無理だね。
発想はいいのに
ありそうでなかったワンシチュエーション映画。
何を見せようとしているのか意図は伝わるものの、聖書等を愛読している人間でなければ謎な部分が多すぎてラストも消化不良で終わる。
それでどういう事?
という感じで他の人の考察等を見て聖書に触れる機会が出来るのはある意味いいのか…
ただ自分の場合、やはり映画は見終わった時点で感動したり笑ったり考えさせられたり。
胸糞映画を見た時のモヤモヤでは無く、意味が分からないモヤモヤが残る作品は苦手。
気持ちよく映画を見てその場で完結できて楽しみたい。
こういう雰囲気や展開は好きなので、難しい聖書の内容を織り込まないで簡単簡潔に作って欲しかったです。
例えB級になろうとも。
惜しいです。
むずかしい。。
みなさんのレビューを読んで、
作品の意図がやっと分かりました(⌒-⌒; )
CUBE系との声がありますが、
CUBEの方がまだ分かり易いです。
謎の部屋に、不気味に降りてくる食事、
ランク付けられた階層など、予告を見る限り、
どんな話しなのかとワクワクしますが、
単純なスリラー系が好みのわたしにはちょっと物足りなかった。
でも、風刺映画だと思って観ると、めちゃくちゃ奥が深いストーリーな気がしてきます…が、なんとも消化不良な作品でした。
聖書にかけたグロ映画
ずっと気になっていた映画でしたが、かなりヤバめの映画でした。絶対家族とは見れません。
聖書上のことばや流れをかなりエグい表現で表していました。
私はキリスト教の学校に10年以上通っていたので納得できる展開でしたが、聖書を詳しく知らない方からしたら意味わかんないグロ映画だと感じると思います。
それなりに面白かったです。もう見たくはありませんが。
飽食の階層社会。
縦に連なる閉鎖された部屋に監禁されている人々。上階から下りてくる"食卓”。上層の階の人間は腹いっぱい食べられるが下層にいくほど空腹に…。
ルールの裏に蠢く暗い欲望。ぞわぞわする感じが私の大好きなソリッドシチュエーションスリラーで大満足。
「お前は生きた食糧だ」
CUBE以来のまともな作品です
たしか20数年前にCUBEの試写会に行きました。
めちゃくちゃ面白くてハマりました。
それ以降シチュエーションホラーという言葉ができて、二番煎じのクソつまらない映画がたくさん作られました。
そう思うとこのプラットフォームは、ようやくまともな作品が新しくできたなという印象です。飽きさせないし役者もいいし。
ただ
汚いよ
もうちょっときれいに食えないの?みんな
その他のことも含めて全体的に汚い映画ですね。
なかなか、気持ち悪い!
ここに入っている人たちがどういう人たちなのか?主催者は?とわからないまま話はどんどん進むが、とにかくキモい。あんな食事は食べられないよ〜。でも食べなければ飢えてしまう。でも汚い、、、下の層になるとそんな汚い食糧もなくなり、殺し合って人肉を、食べる。上の者が思いやりを持てば下の者まで食べ物を残せると考える人がいても誰も耳を貸さない。
ゴレンは勇気を持ってある行動を起こすが、ラストは分からず、観る側が考えさせられる訳だが、、、とにかくスッキリしない。何故子供がいたのか?あの後どうなったのか?モヤモヤが残ったままだ〜😱
何てこった!パンナコッタ!
『CUBE』にも似たシチュエーション・スリラーなのだが、メッセージ性がかなり強い。認定書を貰うため半年間の不条理タワー生活。目覚めると48層にいたゴレン。同室(?)の相棒はトリマガシという爺さんだ。上から“台”が降りてきて、残飯を漁るしかない食事。とりあえず1ヶ月間は彼と過ごすしかない状態だ。
一つだけ好きなモノを持って入れるというルールがあり、ゴレンが選んだのは「ドン・キホーテ」の本。店ごと持ち込めれば一生食っていけそうなにな・・・などとつまらないことを考えつつ、拘禁生活の携帯品にしては彼は優しすぎる性格だと諭される。中には武器を持つ者もいるし、飼い犬を持ち込んだ者もいるのだ。空腹によって本性が表れる者ばかりで、格差社会や暴力の世の中をも如実に表現している。
上から下へ。1ヶ月限定のヒエラルキーだが、トリクルダウン理論の矛盾をも突いてきているように思う。上層、下層、中間層、それぞれを経験してみて初めてわかる世の中の矛盾。精神にまで支障をきたす悪質な心理実験ともとれるのだ。「救世主」と崇められたりもするが、巨大な塔や管理者には太刀打ちできない。それでも下層や人間の多様性をも経験して革命を起こそうとするゴレンの変化。まさに「ドン・キホーテ」の精神だ。しかし、その冒険は・・・
ちょっと考えても高さ6mくらいある300階層の塔は高さ2000m近い巨塔なのだし、支柱もチェーンも付いてないプラットフォーム自体も物理的には不可能だし、気温だけ考えても温度差に耐えられそうもない。人間の本来の姿も終盤には明らかにされてくるが、殺戮に走る姿にはゾッとさせられた。また、垂直なんちゃらの連帯感というのはあり得ないというメッセージ。階層社会を作ろうとする為政者の本質まで見えてきそうだった。
ご飯食べながらは観ない方がいい。
晩御飯を食べながら観たら後悔しました。
メッセージ性が強くて自分にはちょっと理解しにくいと思いました。
場面が大きく変わらず、会話で繋げてる感じなのでちょっと目を離すと内容に付いていけなくなります。
気がついたら人が入れ替わってる…
今の社会、これからの社会へ
他のレビューにも出てきたCUBEと同じような問題への作品だと感じました。
全体レビュー低めですが、それは色々とハッキリさせずに終わらせたからであって作品自体は良かったです。
むしろ全てをハッキリさせないところが自分自身でこの問題を考えなきゃいけないことなんだ、と訴えかけられてるようにも感じました。
構造どうなってるの??ってところはあまり重要ではなく、「社会」をこの作品では穴・食事に表していたのだなと感じました。
この作品内では上から下へ流していましたが逆もまた然り。
今生きている私達からこれから生まれてくる子たちへの問題。
裕福な人と食べるのにも困る状態の人(格差)問題。
要は今生きていること世界、社会は一人ではないのだと言われた気がしました。
ハッキリさせてない作品なので見る人によって印象は大分変わるのではないでしょうか!
発想がすごいと思った。 数百階の塔に閉じ込められ、上の階の人間から...
発想がすごいと思った。
数百階の塔に閉じ込められ、上の階の人間から順番に料理にありつけ、その食べ残しを下の階の住人たちが食べていく。
一ヶ月ごとに階を移動するが、どの階になるかは全くの運しだいという。
「偉い人」が「パンナコッタは伝言」と言っていたが、そのパンナコッタは最下層付近にいた少女に与える。
今度は少女が「伝言」となったが、なぜ少女が伝言になるのかがちょっと分からなかった。
その選択は世界を救うのか?
強烈な描写が続くので結構しんどい映画でした…
食事を全員が適量食べれば下の階層の皆も食べれる。
世界の縮図を見ているようで胸が痛みますが、どうも出オチ感があり… 設定以上の事が起きず。途中で飽きちゃきました。短編映画向きの題材かなと思います。
とても面白いトピックなだけに残念でした。
階級社会のメタファー
凄まじい映画だった。
"穴"と言われる、上層階から食べ物が降りてくる牢獄。
これは現代の格差社会のメタファーだろう。
しかしブラックジョークとして笑え飛ばせないくらいシリアスだ。
映画の舞台そのものを社会構造のメタファーとして利用した作品はいくつもあった。
スノーピアサーもそうだろう。
しかし本作ではその社会構造の変えられなさ。
人間の醜さがこれでと描かれる。
エンディングを迎える時何を思うか、そこに真実があるのかもしれない。
【ダンテ「神曲」/究極のプラットフォーム】
「ハウス・ジャック・ビルト」もそうだが、世界を階層に分けた表現は、ダンテの「神曲」からヒントを得ていると思う。
冒頭の(多分)ナレーションのセリフ、
世界は「上にいるもの、下にいるもの、転落するもの」で成り立っている。
きっと、この作品も、ダンテの「新曲」にインスパイアされた作品なのだと思った。
ダンテは「神曲」で、僕たちの行き着く世界を天国、地獄、煉獄に分け、更に、それを細かい複数の階層に分けて説明している。
ただ、異なるのは、ダンテの世界観は、人間の犯した罪で、どの階層に所属するのか決まるところだ。
この作品は、所属する階層は入れ替わる。
きっと、ここには意味がある。
そして、上からおこぼれのように落ちてくる食べ物で生きながらえる。
富は上の階層のものが独占して、しもじもは残り物なのだ。
ゴレンをはじめ、全てのものが、この階層を巡るのも、ダンテが地獄、煉獄、天国と生きたまま巡ったのと通じるところがあるのだろうか。
実は、これによって、僕たちの世界の有りようを示唆しているのではないだろうか。
全ての階層に行き渡る十分な食事の量がある。
しかし、人間は垂直には分け合えない。いや、分け合わないのだ。
施せるのは上層階のものだけで、上層階には施しの必要性を説くものがいるにはいるが、わずかだ。
それは、下層での経験や、欲求から、そうなるのだ。
実は、ダンテの「新曲」に当てはめれば、0階の管理者が天国なのではないか。残りは地獄だ。
十分に施しているではないかと考えているが、その後は、放置だ。
もしかしたら、人間自身が愚かさ改めなくてはならないと考えているのかもしれない。
しかし、ではなぜ、垂直で、水平な世界ではないのか。
神は、自身の権威を知らしめるために、世界を垂直にしたのではないのか。
これが、この世界の究極のプラットフォームなのだ。
中世、書物はラテン語で書くことが決まりだったが、ダンテは、多くの人が読めるようにと、「新曲」をイタリアの方言であるトスカーナ語で書いたことによって罪に問われ、追放されることになる。
まるで、ゴレンが最下層で、子供を残し立ち去るようだ。
ゴレンが持ち込んだ本は「ドン・キホーテ」。これもある意味、教会の権威に対抗しようとしたダンテにも重なる。
「罪多き偉人は罪人でしかなく、寛大でない富者は貧者だ。富は持っているより使うことで脚合わせになるが、気まぐれではなく上手に使う必要がある」という言葉も現代社会に対する皮肉のように聞こえる。
評価はあまり高くはないみたいだけれども、皮肉が効いてて、暗示もあって、僕はかなり面白い作品だと思う。
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