「食べるというか顔に塗る」プラットフォーム タロス99さんの映画レビュー(感想・評価)
食べるというか顔に塗る
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陰鬱とした雰囲気の中降りてくる食事を食べる、というか顔に塗る、顔にぶつけると言う方が表現としては正しいか、兎に角目の前の飯を手掴みしかき込む姿は鬼気迫る物があり、状況を一発で理解させるに充分な導入部分となっていました。
そこからはずずずっと物語に没入。
言わずもがな社会構造のメタファーなのでしょうか。
しかし富んでいる、若しくは幸運な人が貧しい人に富を配ると酷い目に遭うぞ、と言うのは辛すぎぴえん。
現実では人に優しくしましょう。
下層で勿論食事が乗っていない台座が降りて来た時の絶望感だったり、精神的にかなり来る描写は個人的に良き映画の条件だっりするので、本作は良く抑えてると感じました。
モザイクがいちいち仕事してきてちょっとそこはノイズでしたが、色んな人が観ることを想定するとまあ仕方ないかと思える程度。
しんどい物語が続き、最後に迎える映画的な救いと共に上昇し映画が終わり観客が現実に戻った時、果たして私たちは分け合うことが出来るでしょうか。
とか固いことは言わないし、低予算ながら完成度は高くシチュエーションホラーとして最後までしっかり楽しむことが出来るので安心して是非ご覧下さい。
R15です。お気をつけて
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