「ドラマは好きですが映画としては...」科捜研の女 劇場版 N Tさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマは好きですが映画としては...
ドラマの「科捜研の女」は普段から良く観ています。さすが長期シリーズと言った感じで安心して楽しめるいいドラマだと思います。ただ、映画となると話は別です。
まず、登場人物がレギュラーメンバーに加えて、ドラマ版で過去に登場したであろうキャラが、さも当たり前のように次々出てきますが、誰が誰やらわかりません。長年のコアなファンなら「あ!この人は!」「なつかしい!」と楽しめるかもしれませんが、映画で初めて科捜研を観た人からすれば、どいつもこいつも「誰やねん?」と首をかしげることでしょう。自分もそうでした。
また、テレビドラマだとあまり気にならない部分が映画だと気になります。特に気になるのが演技の下手さと、演出のチープさ。主人公は棒読みだし、他も演技を作りすぎていて観ていて恥ずかしくなってきます。演出でも、ほっぺたに米粒をつけながらおにぎりを食べてたり、大学にある容疑者の研修室が秘密基地みたいな作りになっていたり。ドラマだとある種のお約束みたいなところもあるので許せますが、映画となるとテレビ以上のクオリティを期待してしまうので、この安っぽさは正直きついっす。
ドラマの劇場版なので、ドラマファン向けに作られているのはある程度仕方ないですが、映画館でお金を取る以上は、映画作品単体としての完成度をもっと高めて欲しかったです。これなら2時間のテレビスペシャルで十分です。
コメントする