「相変わらず爽快過ぎる」コンフィデンスマンJP 英雄編 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
相変わらず爽快過ぎる
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独特の構成で、ダー子視点での一連の出来事がまず描写され、
次にボクちゃん視点、次にリチャード視点・・と各時系列を繰り返す。
そんな中で少しずつ、隠されてた仕掛けの種明かしがされて行く。
まとめて時系列に直すと、3人が詐欺の勝負をする。
でもその直後、プリンセス編の渚が来て酷い詐欺師の話をする。
それはツチノコと言って、3人の師匠の名を語る輩だった。
ということで懲らしめることにして、リチャードと手を組む。
ボクちゃんだけは事情を知らされず、勝負と思ったまま参戦。
マルタ島で元ギャングの悠々自適男の持つビーナス像がターゲット。
ダー子とボクちゃんが別々に潜入しそれを狙う。
インターポールの刑事と、日本の刑事・松重がそれをガード。
やがて元ギャングの嫁が誘拐され、諦めて像を渡し、解放される。
そういう「詐欺師にあるまじき」行為をしたのはリチャードだった。
やがて3人はインターポールに逮捕され、何と殺されかける。
そこに松重が大使館の人と共に来て引き渡しを求め、助ける形となる。
でここから種明かしとなるが、インターポールも松重も偽物。
インターポールが偽「ツチノコ」でダー子のターゲットだった。
松重も詐欺師で、ダー子に弟子入りして来た仲間だった。
で最終的にビーナス像を得た偽インターポールは気を抜く。
GPSが仕込まれてるのも知らずに、自分の隠れ家に隠した。
そしてそれをダー子にそっくり奪われる。
しかも本物のインターポールに通報されてて、逮捕される。
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いやー、このシリーズは本当に面白いよね。
どうせ大体のことは嘘で、視聴側を騙しに来るのは明確やし、
ダー子がシリアスになるシーンなんて完全に嘘やと分かってたけどね。
でもその予想を上回って来るというか、
元ギャングだけでなく大使館の人や松重までもが仲間とはw
あとインターポールも終盤まで偽物とは思わんかったわ。
ここまで根こそぎ持ってかれると、さすがに爽快よな。
多分何回も見たら穴も見えて来るんやと思うけど、
一回見ただけでは気にならんかったし、素晴らしいシナリオ。
まあボクちゃんだけには事情を説明せんといて、
でも予定通りに動き、予定通りに裏切る、とかは出来過ぎやがw
そこはさすがに口裏合わせといた方が、より万全だろうw
今回は江口も味方みたいな立ち位置で、怖さが全く無く、
むしろ鈍くさくてカワイイみたいな役柄になってたわ。
あとまさかのチョイ役で真木よう子や生瀬さんが出るw
あと元ギャングのバカ嫁が誰かと思ったら生田絵梨花やった。
バカな役を演じても何か憎めないのは生田らしいな。
本当なら三浦春馬くんや竹内結子さんを見たかったが、
彼らを失ってもしっかり面白い作品に仕上がってるね。