「ヒーロー編ではなく…」コンフィデンスマンJP 英雄編 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒーロー編ではなく…
シリーズ映画第3弾。
コンフィデンスマンの3人の原点となった人物、3代目ツチノコが死んだ。
代々“英雄”と呼ばれてきた“ツチノコ”の称号を手にし、4代目を襲名すべく、3人はマルタ島で最後のコンゲームに挑む。
今回のおサカナはスペイン人の元マフィア。
彼の所有する「踊るヴィーナス」を狙ったダー子たちに日本の警察やインターポールの包囲網が迫っていた。
はい!この安定の面白さよ。
シリーズ最高傑作は流石に言い過ぎだけど、「英雄」とは何なのかについてしっかりと掘り下げた、古沢さんの脚本力が光った作品だった。
ただ、3作品目ともなると流石にはじめから疑ってかかってしまう。
どうせこの人もダー子の子猫なんでしょとか、この組織も実は架空のものなんでしょとか。
海外に日本人がやたらたくさんいるのも、ヨーロッパだと前作に比べて違和感が大きい。
演出もテレビっぽい安っぽさが増したような…
それでもやっぱり面白い!
そして本当に感謝。大好き。
今までのおサカナや子猫たちがちょっとずつ出てきて、ジェシーやスタアもこの世界線ではしっかり生きていて、ホウ・ナムシェンはまた騙されて(?)、いくちゃんは写真集並みに露出多めだし、赤星はもう仲間で良いだろ笑
いくら「所詮は商売敵だ」と単独行動をしても、どんなピンチにあろうとも、最後にはあのスイートルームでお金ばら撒きながらシャンパン飲んで踊り狂ってる彼ら彼女らは最高の仲間。
詐欺や騙しという言葉からは想像のできない優しさに、今回も髭男のエンディング曲を聴きながらニヤニヤほっこりしてしまった。
本当の英雄とは何だろうか?
英雄は時代が作る。
ひとつの時代が終わり新たな時代がやって来た。
心の整理は付いた。
でも、まだやってくれるよね。
まだまだ騙してくれるよね。
新たに今回、強力な仲間も増えた訳だし、ここで終わらせるとは言わせませんよ。
次回があるならば、是非とも阿部寛でお願いします笑