劇場公開日 2022年1月14日

「ジェシーとスターは健在!」コンフィデンスマンJP 英雄編 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ジェシーとスターは健在!

2022年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

何かにつけて、出演者の曰く付きのシリーズだが、内容的には外れがなく、本作も観る人を楽しませる要素をふんだんに盛り込んだ作品となっている。また、本作の殆どが、地中海の美しいリゾート・マルタ島でのロケということで、中世のヨーロッパに迷い込んだような美観の背景も、ゴージャス感を増している。

いつものごとく、騙し、騙されの騙し合い合戦。これまでの流れからも、当然、こちらも、ダー子達の騙しのテクニックを見破ろうと、かなり構えて鑑賞。今回のお相手となるお魚ちゃん『ツチノコ』については、ある程度、先が読める展開ではあったが、何気ない布石が、あちらこちらに散りばめられていて、今回も、観客の思い込みを誘う、大掛かりな騙しのテクニックは、一つや二つではなく、まんまとやられてしまった。もう一度、改めて振り返り、その布石を確認しながら観たいとさえ思わせる。

コンフィデンスマンのダー子、リチャード、そしてボクちゃんの関係性と役柄は、これまで同様の健在ぶり。ダー子に関しては、もう、長澤まさみ以外考えられず、彼女自身が演技というより、素で楽しんでいるようにさえ思える。小日向さんも東出君、それに小手さんもまでもが、それぞれの登場人物のキャラに沿って、これまで以上にアグレッシブに活躍をしていた。

また、今回、銭形警部の様な役回りをした重松豊や、これまでの好敵手だった赤星役の江口洋介、リチャードのイトシの君の広末涼子、そして、外国マフィア役の城田優等の豪華俳優陣が、バイプレーヤーとして、騙しの大切な役割を担って、彩を添えている。

ストーリーとしては、『ツチノコ』と呼ばれる悪どい怪盗をコンフィデンスマン達が、総力を結集して騙してお宝を奪うという内容。『踊るビーナス』と呼ばれる時価20億を超える彫刻を盗み出すことを餌に、『ツチノコ』が、今まで騙しとって所有している、フェルメールやピカソ、中国陶磁器等の様々なお宝ゲットに挑戦する。

しかし、その騙しのテクニックこそが、このシリーズの面白さ。あまり深読みしないで、一緒にダー子達に騙されて観ることをお薦めします。そして、そして、伝説なったダー子の憧れの人『スター』とダー子が嘗て恋した詐欺男『ジェシー』も、この物語の中では、ちゃんと存在し、役割を担っていることが、嬉しかった。エンドロール後のオマケもあるので、最後まで席は立たないように。

bunmei21
イプシロン😃さんのコメント
2022年3月8日

又映画館で集中して見たい本でした。

イプシロン😃