竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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もう少しどうにかならないのか。
映像も音楽も声優も良かったのに脚本がとても残念。
予告では分からない脚本の部分でやられた。
推理小説で最後の最後で誰も知らない第三者が
私が真犯人だガハハって言って出てくるようなものだ。
主人公の過去をもう少し深く掘り下げてくれれば、感情移入することができてアンベールした後の歌うシーンの重要さがさらに分かっただろう。
そもそも母親の死に関しても、子供を助けるために濁流の中を助けに行くなど言語道断。何が泳ぎが得意だ。ふざけた話。死にに行ったも同然。ネット民のコメント通りだろう。
Uの世界へのダイブの設定もよくわからない。確かにサマーウォーズの時から電脳世界がどのように広がっているかは詳しくは描かれていないのでフィクションと割り切り、あまりとやかく言う必要もないとは思うのだが、耳につけるだけで全身の生体情報を読み取り感覚を共有するとはいかがなものか。また、川沿いを走っている際に耳に装着したが、Uにダイブしたあとも現実世界で意識が残っているのか?
人型とそうでは無いキャラクターの違いもよく分からない。あんな奇形の方ばかりの世界なのだろうか。
OZの世界でもUの世界でも、まるで電脳世界にいるかのように描かれていたが実は画面上ではただよくあるMMORPGのようなものでキャラクターを動かしているだけで、電脳世界はキャラクターの視線から描いているだけなのだろうか。もしそうならば、今作のあの装置はARデバイスの1つと認識することも出来る。かもしれない。
書いていて思い出したが、アンベール後のライブの際、ベルが現れる前の歌姫が「ベルは普通の女の子。私と同じ…」と呟いていたがあれに関しても何も無かった気がするのだが。私の見落としだろうか。普通の子もUでは、人生をやり直せることを強調したかったのだと受け取っておこう。おばちゃん達がベルの正体を知っていたことに関してもなにも伏線がなかった。なんなのだろうこの雑さは。
とにかく今作はストーリー全体にまとまりが見られなかった。キャラクターに行動させるだけさせてその回収がない。
また、電脳世界での美女と野獣を描く挑戦と言ってもさすがに寄せすぎではないか。見たことあるようなシーンを何回も見た気がする。
Uで世界は変えられるという結末に向けて、美女と野獣やら虐待やらなんやらを盛り込んだら、まとまらなくてあんなものになったんだろう。
細田守オワコンって言われてもおかしくない。
未来のミライもとても嫌いだけどあっちの方がマシかもしれない。
上映前のSAOの予告の方が数倍良かったです。
最後の
現実世界での「助けに行く」エピソードに賛否両論あるかもですが、あの規模感の小ささに現実的な深刻さが滲んでいるように思えて、変に広げない分、人物の表情描写が心に響きました。
キャラクターは、モブやスポンサー目当てのヒーローは置いといて、良い人ばかりだったのが、全くの私見ですが最近の現実に疲れた私の心には沁みました。
あとは映像美。途中からいい歳してストーリーに引き込まれましたが、映像美麗でした。再見して改めて堪能したいと思います。
ロジックを諦めて、ただファンタジーを楽しみましょう!
留学生なんですけど、見終わった瞬間、また細かい理解していないところがあるけど、感想をレビューしてみた。
まず、視覚と聴覚の面からすれば、ただただとても美しい、私自分時々幻想になる画面を本当に大きいスクリンに映し出される興奮感がかんじました。歌ってる迫力がありながら、繊細な気持ちを伝わる雰囲気をとても気に入ってはまりました。ベルの顔はずっと気に入って、後で気づいたら、この顔が実はディズニー系の映画の技術で作られたプリンセス達と似ていますね。
歌と曲は綺麗なので、すぐにcdを買いに行く衝突になりました。
残念なのはやはりシナリオですね、主人公の現実とファンタジーを両方繋いて描くつもりかもしれんが、うまく行かなかった。両方を世界を無理やり繋いて行くような気がずっと感じていた。
特に気になってわからない部分としては、Uの世界のいろいろの設定はあんまり述べて無くて、その原因のせいかもしれませんが、いろんなバトル場面とシナリオを進行して行く場面の感情移入は少し難しいですね。
後現実で最後竜の身分とその結末をする方法をもう少し頑張ればいいのに、とても残念な気持ちです...
映画自体は、バーチャル世界を導入し、やっとSF系のストーリーを展開するかなと思って、案外純粋なロマンチックな話になって、嫌ではないですけど、所々にロジックを諦めすぎて、バランスを把握し無くなった。こんなに美しい画面と歌がなければ、星3までをつけなくなった。
惜しい、ただ惜しい。原作があるのは原因なのか監督の特徴を発揮できなかったかなあ...どのみち、画面と歌だけでチケットを無駄にすることではないと思います。むしろ、この映画、映画館でしか楽しみできないかもしれませんね。
もう一つのサマーウォーズあるいは細田版美女と野獣
オープニング、色を赤にすればサマーウォーズ?
Uの世界にようこそ。
仮想世界であるUの世界が描かれてない。アバターがふわふわ浮遊してるだけです。この世界では何ができるの。やり直せる世界?他のアバターは変わった形で、ベルのような姿はあまりいないのはなぜ?
サマーウォーズと同じくくじらが泳いでる。好きだね。
そして現実世界、土佐弁じゃないのね。声優陣も棒読みが多く感じる。
河原を歩く姿、時かけで見たな(未来で待ってる)。
鈴がUの世界でいきなり歌い出してあっという間に人気者に。Uの世界がきっちり描かれていないから、都合よすぎに感じる。
なんで鈴は現実世界で歌えないの?子供の時の母親との交わりでキーボードに触れるが、歌がすごく好きになると言うような表現にまでは行ってないと思う。本当は歌いたいらしいが全く説明不足。
原作、脚本、全部ひとりでやってるから過去作品と同じような世界観になるよね。時かけとサマーウォーズに美女と野獣を入れて作った作品だね。なんで複数の人で脚本を練らないのかなあ。
最初、野獣はお身内の方かと思ってたからそこはビックリ。でもね、世界50億のUの世界なのになんで野獣の家はそこなの?
後半の鈴(ベル)の歌うシーンは良かった。静かに感動の波がきました。涙が流れたよ。
原作、脚本甘々でした。現実世界の「野獣」の救出はあれで良いの?1人で行ったのになんで彼は「見ていた」って言うの?ネットで中継されてたのか?
「野獣」の正体が判明してからの主人公やその他の登場人物の行動にはかなり無理があると思う。また、彼らとまさか外で出会うとは驚いた。
無事地元に帰ってきて、いったい何が解決したのか。
でも歌は良かった。鈴の歌を聴くためだけにもう一回観に行きたいね。
ストーリーを真面目に追うと「?」だらけになる。
ネットの匿名性と自由、残虐性、現実社会の虐待は同一か?
エンドロールも盛り上がりに欠けるぞ。
沢山テレビ局の名前が出てきたから、エンドロールはカットされる想定でこうなったのかな。
全体を通して「何これ?」と引っかかる
元々細田監督の作品は全て観るくらい好きな監督なのだが、映画館で予告を観て一目惚れしてからずっと公開日を待ち望んでいただけに、とても残念な映画だったなぁ…と。
歌も映像も本当に美麗で素晴らしいのだけど肝心のストーリーに引っかかるところが多すぎる。
序盤のUでのライブシーンはずっとワクワクしっぱなしでこの時点では観て良かったと思えた。しかし途中から、なぜ初対面の竜にそんな興味持つの?と疑問に感じ、美女と野獣オマージュのシーンも何これ?って感じで自分は何を見せられているんだ…と複雑な感情になってしまった。
挙句の果てに、ラストの竜のオリジンを見つけ出すシーンと東京にすず1人で向かいに行くシーン、あそこ普通女子高生1人で行かせないだろとか何で皆それに対して何の疑問も抱かないの?とかツッコミどころ満載で全く頭に入ってこなかった。
すずとお父さんとの関係性についても、2人の間にある背景について自分で何となく補完できるとは言えあまりにも投げやりで雑だったなぁと感じた。細田監督はこの辺の家族愛については丁寧に描くイメージがあったのでとても残念だった。
とは言え良いところはもちろんあり、先程も書いた通りベルの歌声は圧倒的なもので、作画も半端ないクオリティなのでこれは劇場で見る価値はあるかと。
細田監督の作品は好きなので次回作に期待したいところ。
かなり良かったです
映画は全体を通してかなり絵が綺麗でかつインパクトもありました。
キャラクターのデザインもかなり良くBellの衣装が個人的にすごく好みでした。
またストーリーもちゃんとまとまっていて見てて飽きませんでした。
そしてBellの歌がかなり良かったです。(語彙力の低下)
唯一気になる所があるとすると竜を救った後の話が描かれていないのでその後Bell達がどうなったかがすごく気になりモヤモヤ感が残りました
まとめとして全体的にかなり出来が良くまた見たいなと思いました。 '∀'b
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まずいい所として映像が綺麗、音楽もいい
近年、どんどん映像のクオリティが上がっている中でもトップレベル。
さすがスタジオ地図!!
建築デザイナーとかいろんなクリエイターを使ってデザインしてるだけはある
歌も鳥肌たつぐらい表現力に驚き
では本題に入ると…
一言で言うとストーリーが破綻しておる
まず一番重要なところである成長の瞬間適当すぎ。結構無理やり持ってた感がすごい。
重い虐待というテーマを持ってきたのは流石にきつかったかも
そして主人公が色々悩んでるんだけどいまいち苦しみというかその辺が伝わらないからうまく感情移入できない。
多分こっからおもしろさは決まってた気がする
もっと深く掘り下げて欲しかった。バックグラウンドとしてはバケモノの子はよかったなぁとしみじみ思う。
あとはリアルの主人公とその他の愉快な仲間たちの関係。主人公のダメさを見せるためにイケメンに成長した幼馴染を好きという設定にして劣等感やらを出したのかなと思ったけど、成長したならその辺は回収はしてほしかった。結構長尺でその話してたのに結局なにもなし。why?
東京行く時も他の人たちも誰も助けないのも笑った。
まぁ一番気に食わないのは竜を助ける動機。もちろんアザがあったり、なんか辛かったりしてるのはわかるが、これで助ける?とか思った。
ストーリー的に現実とリンクさせるのが最後なのはしょうがないと思ったけど、最初にするべきじゃねって思った。元も子もないけど笑
でもスタジオ地図ファンならDVDで見るより映画館で映像美と音楽を楽しんだ方が良さげ。個人的な意見だし、面白いと言ってる人もいるからわからないけどミライの未来よりは面白い
なぜベルは竜に惹かれたのか?を理解出来たかが評価の分かれ目
主人公の母が亡くなり
引きこもってしまう…よくある話だな…と
最初は思ってた。
美女と野獣みたいな話もよくある…と思ってた。
鈴の母が亡くなった時の描写が
数回出てくる
鈴が自暴自棄の様になり川へ歩き出した時に
手を差し伸べて助ける少年がいるんだよね
助けられた少年
鈴の手を差し伸べ助けた少年の関係性
その後の少年達の生活を想像出来ないと
この脚本の良さはなかなか理解出来ないですね
(つまり視聴者の想像任せなんだけどね)
そこが理解できると
何故竜のお父さんがあんな感じなのか…も少し納得する
その辺の説明は全くないので
私ももう一度見たいです。
素敵な映画でしたよ。
いい話
細田守の映画は全部見てるわけではないので深くは言いませんが細かい所を見てしまうとなんでそうなるのとかありえないでしょって考えてしまう事が多かったので割り切って見るしかないですね笑
個人的にはすずがバスの中で父親とメールするシーンでうるっと来ました。話の内容を父子家庭や虐待など取り入れたのは深みが出て個人的にすきでした。すずがお母さんと同じような誰かを救うために行動する(成長する)様子なんかも良かったです。
ただ美女と野獣感が半端ない笑劇中歌をよく歌うので映画館で見るべき作品ですね!
コロナのせい?ですか?
細田守さんの作品は大好きです。おおかみこどもと時かけは何回見ても泣いちゃうくらい素敵な話で大好きです。
しかし、今回の映画は
物語の本筋がよく分かりませんでした。
途中までベルのオリジン。成り上がり迄はワクワクドキドキしたのですが、竜が出てきてから話がややこしくなりました。
急に『あなたは誰?』しか言わなくなるベル。竜の正体探し。現実の恋愛、嫉妬。謎のジャスティス男。必要性を感じないおばちゃん達。誰も同行しない。結構逃げれそうな子供達。覇王色の覇気。
と
消化不良のまま、エンドロール。
面白くない映画の名場面スクリーンショット付きエンドロールは苦痛でしかなかった。
何故こんな事になったのか、
コロナで製作環境が変わった事によるCG担当チームと2D担当チームのコミュニケーション不足?
脚本の練り不足?
制作時間の不足?
いや、
やっぱり
脚本を奥寺さんにするべき。
脚本以外はベストを尽くされてました。
宮崎駿の背中を追っているのかは知りませんが細田さんは監督脚本をしなくてもいいと思う。
今回の映画はディズニーをかなり意識して作られてましたが、ディズニーアニメも監督と脚本は分かれてます。
宮崎駿も売れっ子新海誠なんかも意識せず
脚本は別の人に任せて、良い映画を作ってほしい。
次があるなら期待。
メッセージは共感するけど内容が薄く感じる
当初は見る予定はなかったがやはりIMAXで鑑賞できるというのは映画ファンとしては擽られる。予告の歌の場面も非常に魅力的で急遽この度IMAXにて鑑賞。
基本的にアニメ映画は個人的にはそこまでハードルを上げた鑑賞スタイルではなく、またあまり細かい設定などを気にする見かたをする方ではないが今作においては期待していたハードルを下回りそして内容もだいぶ薄く感じた。
主人公のすずちゃんが地味で内気な性格でありUの世界でもう1人の自分を作り上げる事で内に秘めた美しい数々の力を発揮する。まぁこの辺りは昨今の映画ではよくありまぁ何度見ても魅力は感じる。
ただその発揮の仕方、発揮までの経緯が非常に薄っぺらい。
母の水難事故死のトラウマや父との関係性、幼なじみとの恋心などなど色々と心に抱える問題はあるのだがそれらを解決に導くまでの過程が非常に雑。結果ありきで事を強引に進めていく感が強く「なんでそうなるの?」という疑問を抱く展開が多い。
竜との関係やUの世界も同じく。このUの世界観があまりにも大雑把すぎる。世界全体のメディアでも大きく取り上げられるほど大きな世界のはずだが結局近い存在内でのごちゃごちゃでありやたらと個人を晒したがる、晒すことのできる環境下である事も意味不明。
竜との出会いや彼の存在に惹かれ合う展開もあまりにも急で駆け足すぎて全く魅力を感じない
。
結局は最初から最後までうちに秘めた素晴らしいものを発揮していく流れは変わらずでなんの裏切りも期待を超える展開もなかった。
加えて学校のマドンナとカヌーの友達の恋愛描写とかあまり本編と関係ない無駄な描写も多く感じる。
あと序盤から中盤にかけての美女と野獣感を覚える演出はなんだったんだろう。主人公のアカウント名のベルといい…最終的には全然違うし…
直近で見た作品の中では個人的にはなかなか合わない作品となった。
ただ作中の歌は非常に魅力的で心震えた。
面白い!けど不完全燃焼...
初日鑑賞して来ました。
久しぶりの映画なのでそれなりに楽しめたのですが...
少し、脚本が甘いかな〜...
①竜の正体
忍くん伏線が多すぎて、観客の予想を裏切ろうとした結果がなんか...
忍くんが竜希望派(私、笑)も、その他希望派も不完全燃焼的な...笑。
竜の正体が黒髪の男の子(名前忘れちゃった^^;)であるなら、忍くんの存在意義ってなんだったのでしょうか。
途中、合唱団の叔母様が「鈴が恋してる」と言っていましたが、それは「U」の世界で竜に会った後。では、恋愛の対象は竜...?と思いきや、序盤から引っ張ってる想い人をルカちゃんに気づかれて「死んだ...」。結局のところ対象は忍くん???ていうか忍くん、出るだけ出て「U」を利用してるかどうかも明かさないし、途中から「彼が竜じゃなかったら忍くんは何なんや....何なんや...」的なモヤモヤがありました…。まぁ、彼が竜だとしたらわかりやすすぎではありますが(^^;;
結局、鈴の想い人は忍で、ベルの想い人は竜なわけで、「U」の謳い文句である「Uはもう一つの世界、Asはもう1人のあなた」というのは矛盾している=SNSと現実世界の矛盾にも繋がるのかなぁと思ったり思わなかったり。
②物語の象徴
↑上の方にも書いたのですが、やはりテーマとして「SNSと現実世界」を挙げているのは否定しがたいですよね。ジャスティンってネットの「正義」に託けた誹謗中傷、特定班なんて呼ばれる人達を表出してますし(なんか、ジャスティンと男の子達のお父さんは「=」ではなかったこともひっかかったり....裏設定であったりするのかな?)結局、ネットの世界でだけ違う自分になれる鈴は、ベルであってベルでない。鈴(現実)とベル(非現実)の境界線を考えさせられました。まぁ、物語で伝えたいことよりも副題?的な要素の「歌」の方が圧巻で、脚本が薄く感じてしまったのは事実なのですが...キャストさんが脚本を喰ったってことでしょうか(^-^;...⁉︎色々説明つかないところもあったり、ご都合展開も多いですが、2時間鑑賞するのに集中力が切れることもなく、またベルのビジュアルや鈴への自己投影など、脚本うんぬんは置いといて、全体的に楽しめました‼︎
※象徴といえば...ベルのライバル?的な要因で登場するAsの歌手は、韓国名っぽくて(メイクも韓流アイドル風?)...「J-pop」と「K-pop」の対立?対比?構造も描きたかったのかな等...思ったり...明確に何を表したいのかはわからなかったんですが...皆様のご感想を拝読してみようと思います。
③美女と野獣
「スズ→ベル(belle)」や物語中盤の竜の城、薔薇の演出など、オマージュは明瞭でしたね。この作品に美女と野獣がなぜ組み込まれたのかわからないのですが(多分意図があると思うのですが、関連インタビュー等未見)、個人的には「日本版 美女と野獣」を見れた気がして映像を見てるだけでとても楽しめました。しかし、美女と野獣に乗っ取っていうならば、やはりCPは鈴と竜⁈...難しいですね(・_・;竜の正体である男の子との出会いの場面も、なんかただならぬ雰囲気...のような...?私はやはり、物語全体よりも、主人公の想い人に関して気になってるようです笑
総括
面白かった!
ミュージカルではないけれど
脚本にものすごく問題があると感じます。
でも、Belleが歌唱するシーンでエモーションをつかまれてしまいました。
歌をテーマにした映画としてはそれだけで良いのではないか?とも感じます。
アナと雪の女王のLet it goのように彼女が輝けばよいのですから。
とはいうものの、どこかで見たようなシーンの連続には食傷してしまいます。
いつものようにクジラが舞い潮を噴き、目にも止まらないパンチのアクション。コメントの乱打。ウィンドウが一斉に開くシーンも何度あったか。
主人公がどうして歌えなくなったのか、父娘の関係の原因、出す意味あったのかママさんコーラス・・・。
実力のある脚本家が参加していれば90分くらいで無駄ない映画になったのではないか・・・もしかしたら再編集だけでももっと観やすくなっていたのではなんて感じました。
「アナタは誰…」は自身に問いかける言葉。
賛否両論分かれてますね…笑
「サマーウォーズ」を求めてしまうファンが多いのでしょうね、前作の「未来のミライ」は肩透かしだったし笑
確かに「サマーウォーズ」と共通する世界観ではありますが、私自身は、ごく小さな片田舎の少女のパーソナルな話として、全く別物として楽しめました。
人工衛星を落とす様な大スペクタクルなシーンは無いものの、その分細やかな感情表現やアニメでしか出せない美しさ、そしてテーマでもある歌の力を際立たせていて、何より1秒にも満たない見逃してしまいそうな些細なシーンに胸が締め付けられました。
【ネタバレあります】
唯一、竜との戦いの勝者3人の中のクリオネくんが「…」無言だったり。
母を追うすずの手を、実は忍が握っていたり。
竜に対して共鳴する心のキズを感じ問いかける、すずの「アナタは誰…」ほ自身に対しする言葉だと感じました。
そしてラスト、恵が「僕も頑張る…」この小さくて大きな一言がこの作品の全てで、ただそれだけの話なのだと思った。
普段映画で涙する事はあまり無いのですが後半涙が止まらず、もうこれだけ泣かされたら、細かい事はもうどうでも良くこのシンプルに構成されたストーリーは大成功だといさぎよさを感じました。
『サマーウォーズ』がマクロなら『竜とそばかすの姫』はミクロ、その繊細さを楽しんで欲しいと思いました。
細田作品の中では『サマーウォーズ』『デジモンアドベンチャー』レベルで好きな作品。
迷走は抜けきれてない模様。
色々詰め込もうとして、全体としてまとまらなかった感じ。
まず映像と音楽は本当に素晴らしかった。バーチャルの世界はサマウォとほぼ全く同じような世界観だったけど、明らかにパワーアップしており、迫力や色彩の力も素晴らしかった。
が、大きなテーマが複数ありすぎてストーリーに一貫性を感じられなかった。母親の死、バーチャルを通しての世界、幼なじみとの恋愛、ここまでは分かるがメインとなる部分がまさかの児童虐待で、突然の重すぎるテーマに驚愕してしまった。またそこから取った主人公達の行動も色々とツッコミどころありすぎて、せっかくの素晴らしい映像美が流れている中それどころではなかった。
細田守作品はサマウォが大ヒットしてからこれまで迷走してる感は否めなかったが、やはりここでも脱出できなかったか…という感じ。ただ前作よりは強みを生かせている感はあるので、次作に期待したい。
感性の作品、心で受け止める作品、カンヌが大好き作品
細田守監督のサマーウォーズとバケモノの子は僕にとって凄く人生を豊かにさせてくれた作品でした。
今回の作品もとても期待していましたが、ストーリーがしっかり組んであるというよりも、感性に訴える作品であると思います。ツッコミどころはたくさんありました。
まずストーリーですが少し飛び飛びに思えました。主人公すずことUの世界のベルは竜に対してとても親近感を覚えて、背中の傷はなんなのか、嫌われる理由はなんなのか、彼が誰なのか、そして助けてあげたい気持ちになっていきますが、そこの理由が足りないのかなって感じました。
すずが6歳で母親がなくなってしまい、父との距離感も掴めない中で自分が過去の傷を負っていて向き合ってないのに、そこまで竜を救いたい気持ちになるのかなって思います。親近感が湧いたとしても、救いたいまでの余裕はないはずだと思ってしまいました。また竜の心を開きたいと思うベルは少し強引で、時間をかけて見守ることを知らないのも残念だなって思いました。
親の虐待を受けている子どもを助けに行くといって一人で行ってしまうところ、何故か虐待の子供を助けるときにその親から殴られないところ、虐待家族のことの顛末を描かないところはご都合主義かーって思いました。それならサマーウォーズのようなミサイルが近くに落ちてプログラムで回避する方がスッキリする。描ききれなかった感じなのか、感性で終わらせるのか知りませんがちょっと疑問。
それにバラのシーンや、竜(もうビーストと呼ぶべきか)と踊るシーン、ベルの名前などが美女と野獣のパロディでしかない。オリジナリティが欠けている感じはあります。
その上でも3DCGでここまで違和感なく背景と同化させ新時代の技術を取り入れていこうとするところ、新海誠監督の絵と音楽はメジャー性を狙っているところを真似せず自分自身の世界観を表現しようとしているところは流石だなと思いました。売れる作品を作りたいと思ってないのが素晴らしい。
また歌のシーンは圧巻でこんなにも綺麗に音は撮れるんだ、歌は歌えるんだと思い涙が出そうになります。
ストーリーよりも歌や表現で心に訴える。
ベルが歌うと皆んなの心が光照らされるように、理屈ではない感じがしました。
この作品は描ききらない。感性で留めたのかなって思います。そう思わないとストーリーに批判してしまう。
待ちに待った細田守の新作
長年積み重なっていた期待はいとも簡単に裏切られました。
わたしが懐古厨だからというのも否めませんが、この映画を観て、時かけやサマーウォーズでワクワクさせてくれていた細田守はもう居ないんだという気持ちさえ出てきました。
映画の始まり方はサマーウォーズ感があり、そう!これが見たかったんだ!と期待値は観る前より更に高くなります。
映像は綺麗だし、どこかサマーウォーズと時かけを足している感じもあって嬉しいんですがディズニー映画への憧れが強い。
美女と野獣をオマージュしているんだろうけどそれがなんだろう…ふわっとした感想で申し訳ないけどとりあえずなんか嫌。
ディズニー映画は好きだけど細田作品は細田作品であってほしくてほんとに観ててそうじゃないんだよなぁとしかならない。
内容に関してもツッコミどころ満載。いや、アニメ映画なんてそんなもんでしょ?っていうのも分かる。分かるんですけど虐待を受けてる子達のところへ行くくだり。
まずあんな映像から流れてた小さな音楽の掛け合わせと窓から見えるマンションで日本全国の中から場所特定。さすがに無理がある。近くの地区とかだったらまだ分かる。え、日本全国から特定したの?え?!
いや、いいよ。アニメだもん。そうだよねあるよね。そういうこともあるよね。
でもさ、そんな場所にいつもすずを心配したり見守っている幼馴染や親友もついて来ない。周りの大人も行ってこいで見送って終わり。あそこは女子高生一人で行かせちゃダメだと思うんですよ。
虐待とか重めなテーマに手を出さなきゃよかったのに。せめて近場で起こってました!とかだったらよかったのに。
高知から多摩川辺りまであの状況で1人で行かせるって…
細田作品はさ、人の成長的なのがよく描かれているなと思うけど今回はなんだかなぁ…としか。
さすがにあそこでほんとに冷めてしまいました。ほんとに何度も言うけどなんだこれ。
ファンタジーと現実世界を重めに織り交ぜちゃってる作品かつ今回は何かの不思議な力でとかじゃないからさ…さすがに設定に無理がありすぎるよ…
時かけは中学生、サマーウォーズを見ていたわたしは高校生でその時と同じ気持ちで見ろという方がおかしいのも分かっています。
それでも久しぶりの細田作品だからと期待していた分本当にがっかりしました。
細田作品をこれが初めて見るという方にこんなものなのかと思われてしまうことが悲しく悔しいです。
わたしは酷評をしてしまいましたがわたしの価値観が細田作品にハマらなくなりつつあるだけで、実はこの作品が万人受けのもので評価が高くなればいいなとは思っています。
一番好きな監督が細田監督なので今回は自分の価値観がおかしかったということにして次回作に期待することとします!!
良いところと悪いところがハッキリしている
デジモンの初代の映画、テレビシリーズ、ウォーゲーム、これらの作品で監督の真価は遺憾なく発揮されていたと思う。細田監督は現実的なリアルさをアニメーションで表現するのが抜群に上手いので、デジモンというデジタルな題材との親和性が抜群だった。非現実的なとりとめのない話が現実的な話に思えてくるのだ。
なので、今作は時をかける少女、サマーウォーズ同様に期待せざるを得ない作品でした。
結論から言えば2点、大きく気になった箇所があり100%楽しむことが出来なかったです。
1つ目は些細な事だが「U」という仮想現実がどのようなサービスなのかリアルにイメージできなかった。もちろん、どういったものなのか漠然とはわかるのだけど、これだけSNSやVRが発展した現代だからこそ、Uの仕様的な描写がもう少し欲しかった。
2つ目。主に気になったのはこっちで、主人公は確かに成長したが、本当にその問題は解決できたのか?人が他人を救う、特に今回のような複雑な家庭環境ならなおさらそんな簡単な事ではないのではないか。彼の意識は変わったが、現にUでは暴力的な一面を見せていたので結局、暴力に暴力で対抗する可能性が残ってしまっているように思えた。
この部分に関しては監督の現実的な描写が上手いことが裏目に出てしまっていると思った。
あと、周りの男や大人達が女子高生一人を行かせたのもかなり気になりました。
気になる部分はあったが、最終的に現実、仮想現実関係なく人間の成長ドラマになっていたのはとても良かった。個人的には父親をもっと物語に絡めて欲しかったし、なんなら竜の正体は娘と上手く会話が出来ない父親なんじゃないかとすら思いました。
脚本が…
脚本が奥寺さんだった、サマーウォーズと時をかける少女はとても大好きな作品です。
今回も脚本は細田監督だということで期待半分、不安半分で観ました。
良かった点
・お母さんとの思い出、お父さんとのLINEでのやりとりのシーンは感動した
・圧倒的な音楽、映像美…これは素晴らしかったです
・声も違和感なく観ることができました
違和感を感じた点
・50億人の前で顔を晒すことになったすず。今後の彼女は平穏な生活は送れないでしょう…
・竜の正体…CMや序盤ネットに貼られている画像、ちょくちょく映ってます。正体がわかった時は、あーこの子ね…となるけど、現実のすずとの繋がりが無さすぎてあまり感情移入できない…
・竜と家の特定の仕方雑くない??
特に家の特定…アバウトすぎ。ばったり会えて良かったね…リアルじゃありえん
・Uで散々暴れた竜とジャスティンのオリジンはどうなる?なんのお咎めもなし?
・しのぶ君がすずにしてくれたことってある?50億人の前で顔を晒せってのも無責任に感じてしまった。せめてDV男に出会すのがわかってるんだから、すずについていって東京行けよって思った。
ベル=すずってわかっているなら、しのぶ君もせめてUの世界で助けてくれても良いのに(ルカちゃんはUで、ちょっと助けてるぞ!)
・しのぶ君とすずの過去のシーンはもっとちゃんと描写して欲しかった。思い出の割に、さらっとしてる。
・DV男が根本的に解決していない。あの感じだとDV繰り返すのでは?(動画が拡散して、あの2人が保護されることを祈る)
色々と違和感をもってしまった点が色々あったのと、終盤の失速もあって観終わったあとは、もやもやっとしてしまった。
細田監督は、なんでもできる宮崎駿監督を意識しているんだろうなと思う。けれど、ここ数年の作品を観て脚本は細田監督はやらない方がいいのではと思う。脚本は奥寺さんに戻して欲しいというのが映画を観た感想です。
これは狙ってやってる…だよね?
観てきました
流石の映像美。
以下ネタバレ大量に含む。
まあ、観てないと分からないだろうけど。
結論から言うと、
ディ○ニーに版権料払うレベルで
現代版(未来版?)美女と野獣なんですね。
というか、敢えてあわせてきてます。
竜の城とか従者(AI)とか、
ガストンもといジャスティンといい、
ダンスシーン、テラスのシーンといい、
なんなら、ベルの着てるローブまでそのまま。
既視感しかない。
何より一番は主人公の本名がスズ=鈴だから
仮想空間上の名前をベルにしてしまうところ。
話自体は悪くない…けど
サマーウォーズほどのカタルシスは無かったかな。
いわゆる『どんでん返し』はない。
唯一、私と彼しか知らない歌を歌ってる〜
の下りがちょっとゾクッとしたかな、位。
いっちゃん最初に売上は全部慈善団体に〜
の時の右上のウィンドウとか
途中のスマホのニュース動画とか
同じ結論に行くための伏線が多すぎた。
竜のファンの子供達でしつこく出て来てるし。
ところで、めでたしめでたし的な終わり方でしたが
おもっくそベルは正体晒した訳で
最初のライブで1〜2億集まったことを考えると
恐らく最終フォロワーは少なく見積もっても
2億位はいる訳でね。
生体認証なんだから裸で晒せば良かったのに、
制服まで晒した訳だから
多分関東から帰ってきて大団円を迎えてる頃には
もう既に校名までは特定されてるでしょう。
ネガティブな要素はないとしても
既に鈴のリアルは平穏ではいられないでしょうね。
クリスマスのおぼさん達との合唱は
武道館でも厳しそうですね。
それともUの世界で同時中継か。
後、ビジュアルの問題かもしれませんが
unveilせっかくしたのに、
歌の後半でもとに戻ってるやん、ていう
スズ=ベルを認識させるのは
最初のunveilで十分な訳でね。
せめて衣装だけ変わるとかさ。
今更戻ったところで感もかなり。
そこだけ違和感ありましたね。
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