竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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絵は綺麗、歌もよいがオチが・・・
CG技術の向上によって、アバター世界の表現が増えている
サマーウォーズより進化している点として
主人公のアバターデザインが人型になり演技、演出がよくなっている。
ディズニーのように目が大きく表現されて感情が分かりやすいる工夫をしている。
現実の問題を解決するために非現実世界で冒険することはわかりやすかった。
しかし、現実のオチは話のスジに無理があった。
途中までは美女と野獣のストーリラインをなぞっている。
ディズニーでは主人公の少女が父を救うため勇気をだして野獣とコミュニケーションをとっていた。
野獣と共感するためにアバターで武装してることを書くのかと思ったが、
現実では武装がなくても動かなくてはならない問題があることに展開になった。
現実のほうでは、周りの幼馴染や大人がいまいち物語の中に入っていると感じなかった。
出番カットしすぎたか?
CG映像は総じて綺麗だし、最後のオチ以外は楽しめました。
ミニマルな世界の自己再生のはなし
先日、みんな大好き(僕も好き)『サマーウォーズ』が金曜ロードショーで公開されてて、久々に視聴しました。ババアのコネと数学の才能とおばあちゃん譲りの花札で世界を救う映画で一番ドラマとして心に残ったのは侘助おじさんの葛藤でした。愛に飢えた少年のまま成長したラブマシーンa.k.a侘助は『サマーウォーズ』では誰に手を差し伸べられるわけでもなく、彼自身の歩み寄りで家族という集団に取り込まれていきました。
そこから12年。改めてインターネットの世界を描いた本作では、世界の存亡など関係なく、コミュニケーションを巡るミニマルな物語に終始していたのがよかったです。
主人公すずは幼い頃に母を亡くしたトラウマから歌うことができず自分の殻に閉じこもっている少女。作品全体を通してすずの視点で物語は進んでいきます。そこではお父さんとの不全な会話や、親友との気の置けない会話、ネットリンチ、「応援する」、嫉妬する/嫉妬される、「好き」、根拠のない憶測・・・などなど、様々なコミュニケーションが図られます。ここの肝は出てくる多くのキャラクターが描き込みが足りない、「他者」として現出することにあると考えます。私のことを気にかけるイケメン幼馴染、タイミングのいい相談を持ちかけてくる美人ブラスバンドリーダー、素っ気ない会話をやり取りする父親、彼ら彼女らはその裏で何を考えていたのかは想像や憶測に頼ることになり、物語が進むにつれてそれらは次第に明かされます。現実の人間関係と同じく他者というのは理解するのが難しいです。それは翻って、周りに心を閉ざすすずも周囲の人から見たら理解しづらい他者だと容易に想像がつきます。この周囲の人たちとの繋がりを横軸に、「自分を見捨てて」他者を助けにいった母との葛藤が縦軸として存在し、その延長としての竜への関心が物語を引っ張ります。
クライマックスのライブシーン、これまで他者の心配に対して「何でもない」と心を開かなかった少女は信頼を勝ち取るため竜に対して、そのものズバリな自己開示を以って応えます。同時にここは(歌うという)コミュニケーションをネットでしか行えなかった彼女が、現実の世界でのコミュニケーションに向かい合うというシーンでもあり、大変エモーションを刺激します。(但し、それを誘導するしのぶくんの強引さには抵抗を感じます。責任とれんのかテメエ。)
ここからは覚醒したすずぼんのコミュニケーション攻撃のつるべうち。まずはお父ちゃんとしっかり向かい合います。(個人的にここが一番催涙効果高かった)そして幼い竜の兄弟と雨の中道路でばったり遭遇し、石黒賢と対決します。ここではっきり石黒賢を見つめるすずの瞳を見ていると、中盤ジャスティンとの対話の中で言っていた「あなたは人を抑えつけようとしているだけ(うろ覚え)」というセリフが思い起こされます。強くなったね、すず。
ここで雨に打たれている兄弟は親からの愛を十分に享受できなかったラブマシーン2号3号であり、社会からこぼれ落ちそうな彼らを主体的に拾い上げようとする本作は『サマーウォーズ』から更に進んだアンサーと言えよう。
言及するまでもないかもしれないが、主演中村佳穂の圧倒的なパフォーマンスは素晴らしいの一言二言。冴えない陰キャがネットから現実へ向き合うミニマルな話に華と説得力を添えている。また、ネットと現実のコミュニケーションがシームレスに共存した世界というのも現代的であると思う。
大変好意的に書いたが粗を探せばゴマンと出てくる作品でもある。言及したい部分としては高知からの旅路を女性ひとりで行かせる危険性、虐待された少年に「これからは僕も戦うよ」と言わせ、大人たちは何かするわけでもない描写。
前者はお父さんに車で送って欲しかった。「車で送って行こうか?」と語りかけた前半のセリフは伏線になるし、そのまま良い父/悪い父の対比として描くこともできる。「ただいま」「夕飯どうする」に繋げたかった気持ちもわからんではないが。
後者の描写の問題点は「助ける助ける助ける」と言って助けてくれなかった「大人たち」は結局何もせず、すずの愛(母性とも言い換えられる)を以って立ち直った子どもが自分でなんとかしていく自己責任に落とし込んでしまうことにあると思います。既存の社会制度によるアプローチをきちんと描いて欲しかった。
最後にUの世界の描き込みについて。ビジュアルは素晴らしいんだけど、恐ろしく整合性のないSNSで都度ツッコミを入れたくなった。まあこの世界観には細田監督もそんなに興味ないんだろうなあ。あくまで舞台装置であって、そこから匿名のネットリンチ、衆愚性、新しいコミュニケーションを描きたかったのだと想像。CGと動き回るカメラのネット空間と手書きでフィックスのカメラの現実社会の描き分けは好き。
途中で帰るか本気で悩んだ
見終わったあと近くの席から「これってサマーウォーズの監督だよね?」という声が聞こえた。
いやほんとに確かめたくなる気持ちがよくわかる。
とにかく内容が薄くて、ツッコミどころが多い。
全然主人公に共感できない、話に没入できない。
いらいらしたので細かく突っ込みたいと思います。
仮想現実で歌ってみたら人気出た。どうしよう。まあここまではわかりました。
その後、親友との会話で「お金は全部チャリティーに寄付するから安心して♪」というのがありましたが、まずここがリアルじゃない。
お金がたくさん入るっていう過程を描けず。
このセリフ一言で面倒を片付けた感があってここら辺から不穏な空気が自分の中で漂ってきました。「安心して♪」イラッときました。
ネットの声を読み上げる演出もダサすぎます。(ニュースかよ
その後主人公のLIVE中、竜が登場。なぜかみんなから嫌われていて、自警団に追われてます。
まずこの嫌われてる理由もよくわかりませんでした。
強いから恐れられてるし、嫌われてるのかと思ったらそんなに強くないし、キャラがブレブレ。
戦闘シーンも普通で特に「竜が残虐な戦い方をしてる」と思わせるようなシーンもなく。ただモブのセリフで説明してます。
なにも描いてないのに、モブがあいつは危険だ!と終始言っていて全く意味がわかりませんでした。
痣もマントに付いてるしなんか説得力がないんですよね。
その後なぜか主人公が竜の正体を探ろうとし始めます。(ただのネトスト)
好きな同級生もいるし、竜もいるしで主人公の動機というか熱が分散してて非常に見づらいし共感しづらいんですよね。
仮想現実世界に入ったと思ったら、「城を探してるの」と言ってただけで、いとも簡単に竜の棲家を見つけてしまうのも意味がわかりませんでした。
(世界中の人や自警団?が探してる危険人物じゃなかった?)
まあ当然「出て行け!」となるんですが、その後急に美女と野獣ダンスをし始めてなんだこれは…となりました。
もうここで本気で帰ろうかと思いました。
その後もツッコミ所しかなく
・無責任に主人公へ顔出ししろ!という幼馴染。
・竜をDVから救う!と言って飛び出す主人公に誰も付いて行かない友人達。
・危険なDV男がいる所に主人公を一人で行かせるコーラスのババア達。車で送ってるからもしやと思ったらあんたらもか、大人である意味はなんだ?
・危険なところに1人向かう娘に親切な子だね。がんばれ👍的なことをLINEで言うだけの親父。
・街で待ち合わせしてたかのように、ばっちり会う主人公と竜。もうここまでご都合展開だと興醒めもいいとこ。
・奇声を上げ続ける竜のオヤジ。(ガキ使のハイテンションベストテン?) 自宅の前で少女殴ろうとするし…
全体的に人物がリアルじゃないんですよ。キャラクターがキャラ的。人物ではなくて物語の部品として存在してるだけ。
・顔に傷が付いた娘を見て一言、晩飯どうする?
いや親父はなぜそんな落ち着いているんだ。冷たすぎない?
・その後ろでおかえり〜!!とか言ってる同級生とコーラスのババア達。白々しい。
ここまできたかと思って笑いました。感動の押し売りです。
結果途中で帰ってれば良かったです。本当にガッカリを通り越して心配になるレベルの出来でした。
演出が良いだけに残念
ぼんやりとした作品だった。
ミスリードを誘ったわりに、中盤でちらりと見せたぽっと出の少年が竜の正体だと知らされる。
そのため本来そこを担うべき中心人物の一人である幼馴染の少年に弱い役が与えられ、正直こいついるかな? と、疑問に思った。
主人公が歌姫であるためいっぱい歌う。そこがこの作品の持ち味だし然るべきなのだが、いかんせん尺を取られる。
散りばめられた登場人物のいくらかは残った短い尺に満足することが出来ておらず、映画を見て三時間しか経っていないのに思い返しにくいキャラが多い。それにパッと浮かんだアイディアに大した肉付けをせず、突貫工事的で見え透いた継ぎはぎもいくつか目についた。
梯子を外すなら最後までやりきるべきで、消化不良では満足できない。時には思い切って大事なところも削る決断をして欲しい。
この作品を手放しでほめることは出来ない。
とはいえ、演出はさすがの一言でそこはお金を払ってみる価値はあると思う。
細田ファンの一人として次回作に期待する。
引き込まれるストーリー
改めてレビュー見たらあまりにも評価が低かったので
細かい感想を追記。
亡くなった経緯は違えども、同じ父子家庭で育った身として、鈴の父親の愛がよく分かる。
だからこそケイとトモの父親が許せなくて、竜の痣が増えるたび心が痛む。
鈴が二人を助けに行くことで、他人の子供を助けた母親の気持ちも分かり、気まずくなっていた父親との関係も改善する。ただ歌えるようになるだけじゃない、鈴の成長も見どころの一つ。
忍が、すずが成長するまでは母代わりとなって静かに見守っていたのに、鈴の成長を経て想いを伝えるところも良い。
鈴の成長がメインなので、あれくらいあっさりした告白で尚良い。
しいてゆうなら宣伝で竜=佐藤健と告知をしたがゆえに「竜は誰だろう…?」がなくて、ケイとトモの映像が出てきた時にすぐに竜=兄、クリオネ?=弟と分かってしまったところが残念。
でもだからこそ、すんなり話が入ってきたのもあるからそれも計算のうち…?
結論、やっぱり満足!
↓以下最初の投稿
主人公もよく泣くし、私もよく泣いた。
・SNSの気軽さと簡単に悪意を撒き散らせる嫌な面を見せる
・同じ境遇なのに、偉大な父の愛と子どもの心を殺す父
・守るべきものがある人は強い
・YouTubeみたいなやつ、子供の名前むっちゃ晒す
・佐藤健は佐藤健でした
・Uと竜、聞き分け難しい
SNSの悪態とか、虐待とか不快に思うところもあったけど、思わず引き込まれる話、何度も涙を流せる話、たまに笑いも入る話で満足。
※ポップコーンは映画の序盤に食べ終わるのがオススメ!
エンディングまで含めて全体的に静かなシーンが多いので中旬以降食べれる箇所はあまりありません。
母を亡くした少女が「母」になるまでのストーリー
この作品は色々な観点から見れる、非常に面白い作品だと思いました。特に強調されていたのが「母親」という存在についてです。
主人公は過去に母を亡くし、周りないろいろな人から少しずつ優しさや愛情を貰いながら母のいない苦悩と戦ってきました。そこに出てきたのが、主人公と同じ父子家庭で育ったものの、主人公とは違い周りからの優しさ、愛情を受けず、父親からDV(暴力表現はないですが)を受けている少年です。その少年に対して主人公は自分が今まで周りから受けた優しさ、愛情を少年に与えます。この時、周りから守られていた主人公が自らの苦悩を乗り越えて守る側、もっといえば「母親」になったと言えるかもしれません。
このようにこの作品では子供が育っていく過程での「母親」という存在の重要さや「母親」という存在のあり方が、とてもリアルに描かれていました。
いろいろ描写不足が否めない作品
この作品は、過去に母親を
他人の子どもを助けようとして
命を落としてしまったことで歌えなくなった少女のすずが
仮想空間の「U」で歌姫ベルとして頭角を現していくなかで
Uの荒くれものの竜がライブに突如あらわれ
ライブを滅茶苦茶にしたことをきっかけに
ベルが竜が何者なのか知ろうとする
というのが大まかなストーリーだと思う
ただ、個人的にはUという仮想空間が
どういう仕組みなのかイマイチわからない
例えば、竜がUで暴れて他人のアバター(AZ)を傷つけるというが
やられた側はどうなるのか?とかの
説明がないのなら、竜が暴れるのは悪いことという説得力がない
また、ジャスティンがなぜ他人の現実の姿をわかる道具をもっているのか
スポンサーが多いとUでは特権を与えられるというのかもしれないが
それでも描写不足だと思う
また、竜の城とはなんなのか、竜にAIの臣下が何体かいたが
それはUのシステムと関係があるのかよくわからない
あとは登場人物が多い割には
竜の正体のミスリードのために出ただけという感じの人が結構いるイメージ
タトゥーの芸術家とかマダムやメジャーリーガーとか
あとはカヌーとか学校のマドンナの存在意義がわかりにくい
女子のギスギスしたシーンのためなのかもしれないが
ストーリーの本筋に必要かという疑問があった
終盤で竜の正体が
虐待をされていた兄弟の兄のほうだということが判明をする
その兄弟から信用されるために
しのぶが急に現実の姿で歌うようにすることを提案をしたり
東京にすず一人で行ったりして
本人の意思もあるかもしれないが、もう少し筋の通った理屈が欲しかった
すずが現実で兄弟の家にいき
そこで兄弟が父親に立ち向かうという言葉を聞いて
虐待問題は解決したという雰囲気になったが
正直、そこに説得力を感じなかった
兄の「助ける」連呼のセリフをきくと
公的な機関は入っても虐待は解決しなかったというイメージがあるし
現実の児童相談所は
この映画みたいにそこまで頼りないのかという印象が
現実と合致しているかわからない
ちなみに竜の城のシーンでは女性の絵が飾られていたりしたので
その女性を母親と考えると
家族関係でなにか理由があるという側面の
掘り下げというものもなかったのちょっと残念
個人的にいろいろ思うところがあったが
映像と音楽はよかったと思うのでストーリーの細かい矛盾は気にしないのなら
映画として悪くないのかもしれませんが
個人的にそこそこ気になるところがありました
歌と映像は映画館で見る価値がある
予告の歌が綺麗だったので公開前から楽しみにしていました。
歌と映像は迫力があって本当にライブに行ったような、心に響いてくるような物を感じられて良かったです。
友達の口が悪い、同級生もネットの人も陰湿すぎるなど毒気のある描写が結構あるので気疲れしました。
最後の問題もスッキリ解決したとは思えないのでモヤモヤしてしまいました。
SNS社会ならでは?
簡単な話の流れとしては「現実世界で自分に自信のない鈴がUの世界で「竜」と出会うことで成長していくストーリー」です。
観終わってすぐはストーリーの軸(作者の意図)を理解するのが難しかったです。
しかし、考えているうちにSNSが蔓延する今の社会に対してのメッセージを感じました。全体としては「普段匿名で何気なく叩いてる相手にも1人間としての背景があるし(すずの母親の死に対して何も知らない人が叩いてるシーンとか)、ネットで荒らし等をやってる人にも1人間としての背景がある(Uを荒らしてた竜が虐待されてたとか)。
そして、ネットで人気な人も特別なわけではなく、その辺にいる普通の女の子と変わらないんだよ。(すずとベルの関係)」ってことを伝えたかったのかなぁ〜と。
終盤では、「現実では自分に自信のない」すずが母親譲りの優しさによって殻を破り、「現実世界」で竜を助けた。ここでは「ネットの世界ではなく現実・ありのままのあなたに価値がある。」というメッセージを感じました。(フォロワーの多い・少ないなどで自分の良し悪しを判断しがちな現代人へのメッセージ?)
書いているうちにまとまりがなくなってしまいましたが、伝わる人に伝わったら幸いです。
最後に、「日本のアニメ映画ってすげー!」と感動するくらい映像が綺麗なので映像だけでも楽しめるかなと思います。
歌だけなら5にしたい。
鈴(ベル)のセリフ然り、他の人たちもだけど「あーあー」「ハッ…あぁ……」とか「うわぁぁーー!」とか、酷すぎる。
鈴が特にセリフの殆どの「あぁ…あぁ…あぁ…」が耳障りすぎて、脚本どうにかしてほしかった。
後半の姿を晒すかどうかの葛藤のシーンも、カラオケから逃げるときの絶叫も、クゥちゃんかよって思ってしまった。
ちゃんと言葉を紡いでください。
そんなに気持ちが焦燥してるってことなんですか。
竜のお父さんも、犬畜生とやってる事は同じ、子供をぶってた時みたいに何かしら言葉が出てこないものなのか。
小物感はすごく出てたけど。
竜とベルの見つめあいんとこ。
ベルの「ここ、ここでキス」って感じの迫ってる感気持ち悪かった。
Uの世界は別人として!っていう謳い文句があるからベルと鈴では別人として見るにしても、やっぱり中身は鈴なのだから、鈴が「ちょっといいかも」って思った人にネットの世界だとは言えキスしそうになるのみてられなかった。
きついよぉ…。
とくに、竜と忍のミスリードが上手くいってない中でのあのシーンだから、余計に「うわぁ。。。」ってなった。
あと、もうちょっとお父さんに優しくしてやってもええんやないかと、思ってしまうよ。
そんなに拒絶するほどの事だっただろうか。
心閉ざすにしても、なんでお父さん?
お父さんは何も悪いことしてないのに。
加えて、片足無いイッヌ。
不憫だな。
お母さんの事が大好きだったからとは言え、もうちょい上手になれよと思ってしまいました。
お父さんは鈴ちゃんの事、あんなに信用してたのに。
難しいお年頃なんだね。
ベルが有名になる前の歌姫もパッと出で何をさせたかったのか、よくわからずに終わってしまった。
もったいない。
まだまだまだまだこの作品に言いたい事が尽きなくって書き切れないんですけど、ただ言いたいことは「がんばれ」って思えれなかった。
「時かけ」「サマウォ」この2作品が中でも大好きな作品なんですけど、この2つは両方とも「がんばれ!」って思えて楽しかった。
まことにもケンジにも「がんばれ!」って言える思える作品だったのに、それからの特に新目のやつは主人公に「がんばれ!」って言えなくて。
まだ「オオカミ子供」では、花に対して言えるけど
後はもぉ……。
今回の鈴(ベル)に対して、その細田監督作品を観た時に感じる「応援したい!」がなくて
そもそも、どの目標に向かっていきたいのかも曖昧で、家族に対しても歌に対しても、友情や恋愛にもなんだか薄っぺらで感情移入ができなくて。
応援っていうよりかは「どうしたの?」って聞きたい。
「そんなに騒いでどうしたの?」って。
もしくは「落ち着いて」って言いたい。
みんなみんな焦って何かしなきゃ何かしなきゃで動き回ってずっとずっと何かがあって止まらなくて、結局一人一人何を大切にさせたいのかわからなくて。
ほんと、歌と映像の素晴らしさで言えば☆5は余裕で行くと思うのに。
それについて行けない内容が足を引っ張る。
もっと素敵な作品になると思っていたのにな。
お前ら誰だよ!
主人公くらいしか過去とか心理描写描かれないし、メインのモブには役割が振られてる訳でも無い。
しかも竜も対してバックボーンが無いせいで結局竜の詳細も不明なまま。竜のリアルに会いに行ったが、その話も無し。
1番気になったのが声優クソヘタ
音楽に鳥肌がたった
仮想現実空間はスタジオ地図の得意とする所でサマーウォーズを彷彿とさせる場面もあって、でも、サマーウォーズより進化したテクノロジーで全く一緒に感じさせない。
ベルと竜の絡みは美女と野獣をイメージされてるのかな?と思う。
最後の歌唱シーンの歌声と映像に鳥肌と涙がヤバい。
迫力があって完全に世界観に引き込まれる
でも、内容は、ん??ってなる事がある。
言いたい事は、分かるけどもうーん??って感じ。
歌を楽しみに観るのが良いと思う。
脚本という名の「設計図」の重要性。
映画館での予告を観て、こんなに感動したのはいつぶりか。画力と音楽の力の総合芸術エンターテイメント。まさしく「映像美」とはこのこと。
実は、細田守監督作品は初です。
予告がすごく良かったのと、millennium parade が楽曲提供とのことで、期待度!早速、IMAXで観てきました。
現実に生きる地味めな女の子が、実は唯一無二の歌姫。
…までは普通のような気がするけれど、その唯一無二の世界はまさかの「仮想世界」。
発想力が、尋常ではない。
ですが個人的に少し残念だったのは、物語の全体的な構成といいますか、シナリオといいますか、登場人物たちのバランスといいますか、、
一番引っかかるのは、BelleのLIVEで竜が出現し、「あなたは誰?」とBelleが突然問いかけるところ。突然すぎるので、Belleが初対面の竜をなぜこんなにも気にかけるのかがロジックに説明されない。(ので、観客には突然のように思える)
ジブリ作品のような「描きたいことをあえて描かない」手法は、よほど繊細に描かないとセンス(感覚)では伝わらない。伝わらないと、引っかかったまま観ることになるので、後に回収されないと不満が起こる。
・昔、川で助けられた少年
・すずが川に入水しようとした時に手を差し伸べ助けた少年(忍くん)
・合唱隊の1人が語った、ある中学2年生の少年の話
・すずがなんだか無性に助けたくなった竜(14歳の少年)
ポイントは、幾度も出てくる様々な表情をした「川」。
生死の分かれ目を描いています。(たぶん)
Belleが歌う(すずが作った)楽曲「U」の中でバックコーラスに「レクイエム」と聴こえる(違かったらごめんなさい)箇所がありますが、「レクイエム」はラテン語で「安息を」という意味なので、「U」は死者を弔う鎮魂歌とも受け取れます。
宗教的ではありますが、”「生死」とは繋がっているもの″という見方をした場合、「生」とは「おはよう」であり、「死」とは「おやすみ」を意味する。生死は繋がっており、延々とループし続ける。そう考えると、この作品は生死のディープさを描いているとも思えてきます。
「U」の歌詞は明らかに「生」をイメージしているのに、死者を弔う鎮魂歌である件。
あとは「クジラ🐋」や「三日月🌙」などのモチーフにも何か意図はありそうなんだけど、、
さり気なく(あくまでさり気なく)作品とリンクしている部分はさすがミレパだなぁと感じ、鳥肌が立ちました。
頭をフル回転させて作品の意図を読み取りたいと思いました。すべてを説明してしまうような作品は私も好みませんが、少し伝わりづらく、本当に本当に残念でした🥲
最初は、川ですずの母が助けようとした子供が実は竜で、その子も成長過程で批判を浴び傷付きながら生きてきて、助けられた時に出来た背中のアザにBelleが気付いてるのか?そうか、ラストでわかるのか!と余計な考察しましたが、まったくの見当違い💦
Uでカリスマ的存在として君臨する歌姫・ペギースーなる人がおりましたが、その人が川で助けられた子供か?と、なんか「川で助けられた子供」がめちゃくちゃ気になるのはなぜなのか(笑)←たぶん、伏線のような描かれ方をしているからだと思うが、、
そして。
タイトルにきている「竜」についての情報がイマイチ少ないのは、物語のコアだからなのかもしれないと思ってはいましたが、コアになりきれずにラストの見せ場が物足りなかったかもしれないなぁ、、なんて、少し。
美女と野獣の世界観や、風の谷のナウシカのラスト(光り輝く王蟲の上を歩くシーン)なんかを想像させるあたりは、少し既視感を覚えます。この部分では制作側も批判覚悟で臨まれたのではないかと。(推察)しかし、それでも踏み切ったということは、、
言いたいことはすごくわかるし、伝わります。
各界で活躍するプロのクリエイターを大結集させた素晴らしい×100✨作品であることには間違いないので、新たな才能を発掘したり、その才能を適材適所に据えるあたりのプロデュース力には脱帽でした。
偉そうにズラズラ書きましたが、総合的にとても良い作品だったと思います。
【追伸①】
冒頭、Belleが歌う「U」の歌唱シーンと、「仮想世界・U」の説明ナレーション、被らないで欲しかったなぁ🥲
歌姫・Belleの初登場はナレーションなしで、よりダイナミックに観たかったです。
あと、忍くんのアズって何だったんだろう。エンディングで忍くんだけアズが登場してなかったけど、Belleがすずだと知ってたのにも関わらず、 、U登録してないのかなぁ。
【追伸②】
いろいろな、様々なレビューを読みました。皆さん、細田守監督作品に愛があるんだなぁ、と感じました。
見た目のパッケージが良くても、美味しくなくては商品は持続的に売れない。
アニメーションは絵が上手くないと誰も観てくれない。けれど内容云々でこんなに素晴らしい作品が酷評されてしまうことが残念で仕方ありません。
酷評は、期待の裏返し。
苺のショートケーキ(苺無し) ただし、スポンジとクリームは凄く美味しい
今回の映画は、細田監督の出世作「サマーウォーズ」で見せたデジタル世界の描写に、
「美女と野獣」と「デジタル社会的シンデレラ」をぶち込んだ作品。
正直、「バケモノの子」あたりからは監督には裏切られ続けている印象。
それでも「サマーウォーズ」の頃の、あの演出力の高さを、もしかしたら見られるかも……と、予告映像に少しの期待をして、劇場に足を運んだ。
さて、見てきた感想だが、
件名の通りの感想である。
この作品、個々の描写や演出は素晴らしい。
キャラクターの目線の入れ方。
アニメーションにおける高度な演出・演技を見せてくれる。心理描写や葛藤が繊細に描かれており(しのぶくん除く)これがキャラクターを支えてくれている。
お手本のような伏線。
上記の演技による伏線の入れ方は、まるで教科書のよう。一部、まるわかりのもの(特に竜の正体は、最初の登場カットで一発で分かってしまう)もあるが、それなりのカタルシスは感じる。
豪華俳優陣の声優起用も一部の方はお世辞にも上手いとは言えないものだったが、田舎の人間感は出ていたし、そこで躓くような違和感もなし。
デジタル世界の描写は、やはりワクワクさせられる。
惜しむらくは、現実世界への影響がどれほどかが分かりづらい事。これだけの技術がある世界にもかかわらず、高知の田舎が舞台だからなのか、クラスメイトが噂をする程度。
ベルの姿が東京の大型ビジョンとかに映ったり、株価に影響を与えたり、音楽の収入を寄付しているのであればそこに確かに影響を与えている事が分かったりすると、もっと「デジタル世界⇔現実世界の延長」感が出て良かったかも。
ただ、なりたい「Uならなりたい自分になれる」がウリ文句とも言える電脳空間なのに、自身の生体情報からアバターを生成するシステムなのは意味不明かも。
あと、同じようなモブビジュアルのアバターがいるのも謎(ジャスティスの部下とか……)
……スキンとかあるのですかね?
何よりも音楽が素晴らしい。
オープニングの世界観説明から、歌唱シーンへと入る様子は流石の一言。
鈴役の中村佳穂さんの歌声は、まさにディーバとも言える出来栄え。
作品全体の音楽パートへの力の入れ方は、近年の邦画では見られないほどのクオリティだったと断言できる。
※しいて言えば歌唱自体は素晴らしいのだが、近年のオシャレポップスよろしく一発で歌詞が入って来ないので、心情を吐露するような場面を曲で説明されるような演出は若干置いてけぼりをくらいがちかも……。
ここまで書いていると、「なんだ、やっぱり傑作・良作なんじゃん」と思われるかも知れないが、
残念ながら致命的構造欠陥がある。
この作品、演技演出は上手いのに、キャラクターの行動における動機付けが圧倒的に不足しているのだ。
特に、
・主人公すずが、何故竜に興味を持ち「すごく、あなたの事が知りたい」と思うようになったのか?
については、本当に分からない。
自身のライブコンサートに乱入した無法者に対して、ある程度の関心を持つのは分かる。
もちろんこの世界では「竜は誰?」と色々な人が思っているのだが、彼女の関心の高さは異常である。
いきなり自分のライブ会場に、無法者と自警団が入ってきて、そこで特に何が起きた訳でもないのに、無法者の方に興味を持つのだろうか?
「俺を見るな……」みたいなセリフと目線だけでいけるのか?
せめてここで、竜が瓦礫からベルを庇うシーンや、目があった瞬間に「救い」を感じるシーンなど、彼女のその後の行動への動機付けを支えるカットが入ってくれると、有難かった。
それが無いせいで、この映画は「どうしてこうなった感」が強くなってしまうのだ。
まさに本作の核とも言える
「そばかす姫が竜に対して、何故興味を持ち、深く知りたいと思ったのか」
と言う、ケーキで言う「苺」とも言えるものが、かぎりなく透明に近いゼロなのである。
その後も、
「何故彼女は竜のもとへたどり着く事が出来たのか?」
「何故彼女は竜に脅されて罵倒されても竜に対してアプローチしたのか?」
と疑問は続く。
……竜の城に辿り着いた事に関しては、弟(クリオネの子)意思も介在しているとは思うけど。
竜の城では、「ディズニー版美女と野獣」のオマージュをこれでもかと使用し、互いの心理的距離を詰めていくのだが、これが唐突すぎて、心理の機微を感じず、完全に置いてけぼりをくらってしまう。
せめて彼女を動かす強い動機があれば……。
・母が助けた子供とのリンクを入れる……命を懸けて救った母の背中や、助けを待つ子供の眼などを、竜に対して感じる。
・庇われるシーンを入れる……自分にとって竜は本当に悪い人なのか→知りたいという動機になる。
などあれば……。
それが無いせいで、合唱隊のおばちゃんの「悪い男に惹かれる」でお茶を濁されてしまうのだ。
いやいや、そもそもこれって全編通すと分かるけど、恋愛感情じゃないですし。
どっちかと言えば「親愛の情や家族愛」に近いものですし。
ディズニーの「美女と野獣」で言えば、
・父親の代わりに城に残るシーン
・狼から助けられるシーン
・図書室を開放するシーン
などがなく、
・街で野獣の噂だけ聞いて
・いきなり城に辿りついて
・勝手にバラのある部屋に入り
・野獣に「出ていけ」と言われたのに
・いや。あなたの事、もっと知りたいの
と言って、いきなりダンスシーンに行くのだ。
これが、どれだけ物語における「心理的動機」に欠けているのか、
ベル何がしたいねんって感じが凄い。
個人的に主人公すずの描写で気になるところは、
「お母さんが死んでから、ずっと話してない」的な発言をするのだが、それまでの描写から避けているのは明らかにすずの方である。せめて、「私の方が変な感じになっちゃって…」的な言葉の一つでもあれば……。
この監督、主人公を視聴者から愛されたいと思ってない……?
最近は「行間を読む力が足りない」とか、「細かい伏線を回収し忘れている」とか言う輩もいる。
いや、だって何もなかったよ? あったとしても、それは強い動機まで結びつかないよ?
と思ってしまった。
冒頭で触れたように、各シーンは素晴らしい。
ミュージックビデオ的な観点で言えば、最高の作品だし、
ショートムービーの詰め合わせとしての価値もある。
しかしながら、
作品全体としての連なりや纏まり、一本の映画として見た時、
個々のパーツの良さだけでは補えない、欠落を感じてしまった。
確かにスポンジとクリームは美味しかった。皿も美しくてフォークも純銀のような極上の品だった。
ただ、僕は苺のショートケーキを食べたかったのだ。
苺が乗っていない苺のショートケーキではない。
一番大事なものが、物語から欠けてしまったような、そんな映画である。
そう言えば、傑作と言われている「時をかける少女」も「サマーウォーズ」は脚本別。
若干微妙と言われ始めた「おおかみこどもの雨と雪」は脚本共作。
賛否がハッキリ分かれた「バケモノの子」「未来のミライ」は細田脚本。
優れた監督は、優れた脚本家ではないのかも知れない。
あらゆるクオリティは一級だが、
脚本のせいか、凡作レベルの視聴感に落ち着いてしまった本作。
まぁ前作よりは面白かったので、次は細田監督には監督演出に専念して頂き、
脚本を別でつけて頂けると良いかなぁ……。
タイトルなし(ネタバレ)
この映画の面白いところはインターネットの復旧で今現在起こっている「アンチコメント問題」についてよく表現されていた。個人的感想にしては頭を使いよく考えさせられる映画だと思った。ので何も考えずに見たいと思う人にはあまりいい評価を得ずらい。また、よくアンチコメントを残したがる人、何かと批判したがる人にとっては格好の的といった感じだった。
この映画を見る人には登場する「アンチコメント」や主人公とその周りの情景や付きまとうコメントの種類、雰囲気など細部を細かく見てよく頭を動かしながら何を伝えたいのかを考えると面白く見えると思う。
映画ではなく、ミュージックビデオとして楽しむならあり
「映像と音楽は良いが、ストーリーがダメ」という評価が多いですが、私もそれに同意します。
映画が始まって最初の10分間は最高でした。圧倒的な映像美と心地よい音楽と歌・・・・・・本当にワクワクしました。しかし、その後のストーリーやキャラクターの行動については理解に苦しみます。
・ すず(ベル)が竜の正体を探しに行く理由が全く分からない
・ すずの母親が見ず知らずの子供を助けに行くのは無理やり納得したけど、父親とすずが不仲な設定が必要か疑問。竜の正体が父親だからかなと思っていたが、違ったし。
・ 竜の正体は「しのぶくんか父親かな」と予想していたが、チラッと画面に写っただけの少年だったので「誰だよ」という感想しかなかった
・ 「この広い現実世界の中から少年(竜の中の人)の居場所を特定するなんてどうやるんだろう」とワクワクしたが、生配信で流れた音楽とうつった建物を偶然知っていたという幸運であっさり見つかり、つまらない
・ すずが「私がベルだよ」って言っても竜の中の人は信じてもらえず、「そりゃそうだ。どうやって信じてもらうんだ」と観ていたが、しのぶ君の「ベルの正体がすずであると公表するしかない」という意見に「いやいや、城での出来事とか、2人しか知らないことを尋ねるとか他にも方法あるよね?ヒロちゃん言ってる通り、身バレは怖いよ、リスク高いよ」と思わずツッコミ
・ 合唱隊のおばちゃんたち本当に必要? すずに何の支援もしていないよね? てか、女子が一人でDV父親のとこに乗り込もうとしているんだから止めなさいよ
・ DV父親がすずの「にらみつける」だけで退散したときは、「いやいや、そりゃねーだろ」ともう笑うしかなかった
本当は0.5点をつけたいけど、音楽と映像は良かったので1.5点としました。
細田監督の次回作に期待しつつ、寝ます。
映像と音楽に引き込まれる。ツッコミどころは多いが満足度高し
細田守監督の最新作ということで観に行きました。
ツッコミどころは割と多く、説明不足感も多く感じました。しかし、それでもとても面白かったです!
本筋にはそこまで触れませんが、
まず序盤〜中盤のベルの歌やその映像、背景にどんどん映画の中に引き込まれました。Uの映像がとても綺麗で広い世界観を感じることができました。
終盤の入道雲はもう監督のお決まりですね。今回のすずの成長も純粋に「いいなぁ」「良かった」と感じました。
〇ツッコミどころ&説明不足に感じた部分
・ジャスティンどうやってそんなん手に入れたん。スポンサー?でも君の方がよっぽど犯罪じみてるような…
・Uに入ってる時でも現実でめっちゃ走ったりしてるけどどういう状況&感覚なん??
・あの状況ですず1人で東京に行くのは何があっても実際問題なしやろ
・5人の賢者「Voices」って最後まで何もなかったね※なんか隠れた出方とかしてたら気づきませんでした、すんません。
・結果上手くいったから良かったけど、しのぶくんの発言無責任過ぎん?
※思い出したら追記予定
総じて映像や音楽は最高。ストーリーはツッコミどころもあるけど終わり方はまとまりがあり面白い、みたいな感じです。
誰の気持ちも分からない
映像作品として見れば綺麗でした。歌ってる表情とかはあまり好みではなかったですが。ここを目的に見に行くのなら全然いいと思います。星の1.5はここですね。
ストーリーはまあお察しということで。
中でも、いくつか納得のいかない点があったのでそれを以下に。
個人的に最も納得のいかなかったのが、主人公の母が自分の子供もほっぽり出して赤の他人を助けに行くところですね。あの川に置き去りにされた子供はあの子供の母が助けるというのが筋であるはずなのに、他所の家の母(それもその場に娘がいて、「行かないで」とまで言っている)が自己犠牲の精神で助けに行ったのがあまりに辻褄があわなかった印象です。そりゃあ母は叩かれるわって感じですよね。
もう1つが竜の正体ですね。誰だよって感じでした。途中出てきていたとはいえ伏線としては少なすぎすぎるし弱すぎる。しのぶ君では流石に都合いいかなあ、母が助けたあの子かなあ位に考えてたら、知らん兄弟が出てきて焦りました。しかもDVされてるとかいう追加設定。
他にも要らないシーンが多かったのかなという印象でした。学校のマドンナとカヌーの子の恋愛要素や、悪いマダム、傷があるメジャーリーガー、痣のタトゥーの美術家やそいつの三角関係云々。竜が誰かを紛らわせるのに用いたにしては尺が長い。合唱団のおばさん達も後半役に立ってくれるかと思ったらただの主人公の送迎役。
あと、私はその映画のその後っていうのを考えるのが好きなのですが(原作は読んでないのですみません)、あんな大勢に自分の顔を晒しちゃって今後どう生きてくのかなあとか考えちゃいました。歌手として生きるのかねえ。そこを何も考えてなさそうなしのぶ君が人を救うために顔を晒せ!って言ってんのを見たら何見せられてるのか分かんなくなりました。それも人を救って死んだ母を持つ主人公に対して。考え方によったらいじめっ子よりいじめてる。
そんなの映画だからといえばそこまでなのですが、作品のコンセプトとして誹謗中傷やいじめというのも1つあったと思うのでそこから逃げるのもどうかと思ったので書きました。
結論としてはサマウォと比べちゃうと可哀想なくらいストーリーは見劣りしましたね。やはりちゃんとした脚本家の存在は大きい…
美女と野獣のパクリ?いいえ、オマージュです。
Uという仮想世界の映像美、素晴らしい楽曲の数々、愛すべき個性的なキャラクター達、心に傷を負う少年少女が互いの存在によって少しずつ癒やされていく物語の展開。この映画を構成する全ての要素に魅了されっぱなしの2時間である。
主人公のすずは、仮想世界UでBellという新しい姿を獲得し、水を得た魚のように歌の才能を開花させていく(実際、Bellの衣装は花のモチーフが多い)のだが、Bellこと中村佳穂さんの心を震わす歌声は何度聞いても素晴らしく、是非多くの人にも美しい映像とともに劇場で聴いてほしい。
映画の中盤、ディズニー映画の「美女と野獣」を彷彿させるシーンがあるのは否定しないが、本作の主題は全く別のものであり、純粋にオマージュとして楽しみたい。個人的には、竜とBelleの関係は恋人同士というよりもむしろ母と子の関係に近いように思われる。
余談ではあるが、竜の城やお付きのAIたちは、秘密の薔薇と同様、現実では知的障がいのある弟の創造物なのだろうか…そういった裏設定があってほしいと願うのも密かな楽しみである。
最後に、本作は主人公すずの成長を通じて、人を傷つけるのが人であれば人を癒すのもまた人である、ということを教えてくれる。どのようなメッセージを作品から受け取るかは人それぞれだと思うが、単なるエンターテイメントでは終わらない何かがこの映画にはあるため、是非一度劇場で味わってほしい。
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