竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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長いPVを観た気分
始めに、私にはハマりませんでした。
映像は、最近のアニメの一定レベル。歌は、上手いがそれ止まり。音楽は、特に印象的な使い方では無い。ストーリーは最初30分の不安が的中して最後まで面白くない。込めたい多数のテーマとかは分かるし、VRMMOの世界観を使いたいのは分かるが世界観や規模、現実世界との関係性などが大事だと思うが特に説明もなく最後までぼやけた感じで設定に入り込めない。顔を出しちゃうのはネットリテラシー的にはかなりアウトで危機管理が足りない。ラストのあの場面で、女の子ひとりで東京に行かせる大人や周りの無責任さ。あとは、ディズニーの『美女と野獣』のオマージュかなと思ったくらいでした。主人公の声優さんも大体は良かったが、要所で感情がどこに向いたセリフなのか理解できなかった。1900円で観ましたが500円くらいの価値でした。サマーウォーズとかは、良かったので期待してただけに残念でした。
欲張って色々な要素をあまりに詰め込み過ぎた
事前情報を特に仕入れずフラットな気持ちで鑑賞。結論としては、最後まで見て何度席を立ちたいと思ったかわからないレベルでつまらないと感じた。
そもそもこれまでの細田守の作品はある程度描きたいテーマが明確だったが、今作はとにかく「詰め込み過ぎ」に尽きる。プレバトの俳句査定でよく夏井いつき先生がおっしゃっておられる事が頭に浮かんだ。とにかく内容を詰め込もうとするのは凡人の特徴だと。もちろん映画は俳句ではないのだが同じ事は言えると思う。
思春期の少女の抑圧と解放、父子の冷え切った関係とその改善、母の心を理解する事で自らも母となる資格を得るという成長、幼馴染の男女の恋愛模様とそれを取り巻く学校でのヒエラルキー、虐待される子供とそれを助けてくれない社会と周囲の環境、ネットでの誹謗中傷や実名と匿名に関する問題提起、映画や音楽や小説で飽きるほど扱われてきたこれらのテーマや社会問題をたった2時間の作品に節操なく詰め込んだ結果、本当に表現したいはずのものがハイライトされずに全てが中途半端に描かれてしまっている。あれもこれもと欲張らずに本当に描きたいものをきちんと絞って欲しかった。「聲の形」や「この世界の片隅に」のように明確なテーマが定まっている作品と比べてとにかく薄っぺらい。こんなに表面的なリアリティしか描けないなら分不相応にスケールアップするのではなく、最初から最後まで一貫してすずの成長と竜との関係性にのみフォーカスを当てた方が圧倒的にまとまりが良かったように思う。
美女と野獣のオマージュについても単なる話題性獲得以上にこの作品で行う必然性が全く見いだせなかった。傷ついた竜の心に寄り添うベルの姿だったり、とってつけたようなダンスシーンなどは全く隠すことのない美女と野獣の再現であるが、あれはあくまで美女と野獣が徐々に互いに惹かれ合う描写が重なってるから成立するのであって、ネットで出会った赤の他人同士が唐突にそのような関係になることには違和感しかない。そもそも美女と野獣は優しいベルの心に触れて野獣が人間の心を取り戻していく過程を描いた物語なのに、野獣(竜・恵)ではなく美女(ベル・すず)の成長の話に置き換えてしまった時点で本来の構図が崩壊している(恵も最後はすずを信用するようになるがそれはあくまですずの成長の結果であって過程ではない)。であるならば、なぜわざわざ美女と野獣をオマージュする必要があったのかと疑問に思う。ガストンをモチーフにしているであろう「ネット警察」もまるでSEKAINOOWARIの歌詞に出てくるような正義と悪の二元論で生きているテンプレの悪役で、「ここまでわかりやすく表現しないとどうせ伝わらないでしょ」と馬鹿にされているような感覚に憤りさえ覚える。
そもそもの問題点として、この作品ではいつも「結果」だけが先に描かれてそこに至る「動機」や「過程」がきちんと描かれていないから、論理的な思考で能動的に作品を鑑賞する人と、感覚的な思考で与えられた結果をありのままに受け取る人の間にこれほどまでに評価の乖離が生まれるのだろう。もちろん「結果」から「過程」を推測する事はできるし、それも創作物の楽しみ方の一つではあると思う。例えば、すず=ベルである事を合唱隊の面々が知っている理由は、合唱隊=Voices=Uの運営だからだとか(それ自体おかしい話だが)、すずの最初のフォロワーになったクリオネのAsの持主は恵の弟であるというのは直接語られてはいないものの作品中の描写から十分に推測できる範囲だし、意図的な省略による構成の美しさとして機能していると感じた。
一方で、ベルの方が竜にあれほどまでに執着して、そのリアルを暴こうとするネットリテラシーの欠片もない行為に至った動機や、ネットで超が付くほどの有名人のベルが素顔を晒すという行為に対して「匿名で誹謗中傷するだけの存在」として一貫して描かれていたSNSの住民達が、単なるプロモーション戦略であると「悪意のある解釈をする」のではなく涙を流して感動した論理、そして虐待されている兄弟がいるとわかったすずが、その家を配信映像から探り当てて住所に単身で乗り込むという行動原理は、おそらく監督の無自覚に崩壊しているロジックであり、この作品にはこの要素が本当に多い。これらの「結果」の「過程」も解釈次第では筋道を立てる事自体は可能だろうが、ウミガメのスープのような突飛な発想力を発揮しないと辻褄が合わないのであれば、それはもはや「省略の美」でもなんでもなくただの脚本の不備である。
どうも細田監督は(1)描きたいキャラクターがあって、(2)描きたいシーンや表現があって、(3)作品の格を上げようとして社会問題を設定に盛り込んで、最後に(4)全てのつじつまを合わせる脚本を書く、という方法でこの作品を作ったんじゃないかと感じた。(1)(2)が強すぎて(3)があまりに雑だし、(4)に至っては致命的に下手で、それはおそらく設計図(設定やあらすじと置き換えてもよい)を空想で描くのは得意でも、現実に即した要素に関して徹底的に下調べして理論的考証を行ったり、全ての要素を繋ぎ合わせて理路整然とした文章に変換するという作業が著しく苦手ということなのだろう。この程度の知識や実力なら設定だけ作ってプロの作家に代筆してもらった方が絶対に良いし、社会問題を扱って変にリアリティを出そうとせずに、夢と希望に溢れたご都合主義の冒険物語を描いた方が結果的に万人に訴求できる作品になっただろう。
ところで、私は演出についても好意的ではない。ネットの身バレを『オリジンのアンベイル』なんて表現したり、「悪意のあるネットの声」をわざわざナレーションするあたりは、シンプルにダサいし、空間を埋め尽くすほどのアバターがただ存在しているだけの仮想世界に魅力は一切感じない。
この作品のように全く褒めるところが無いくらいに酷評しか浮かんでこない映画は本当に久しぶりで、自分でも驚いている。この作品の映像や音楽に心を打たれたという人を否定するつもりは毛頭ないが、単に私はロジックが稚拙な創作物に価値を見出せないので、この作品が絶望的に合わなかったというだけである。
楽しみにしていたのにがっかり
ストーリーが雑
竜=しのぶくんで良かったのでは?子どもを助けに行くのに、周りの大人は一緒に行かないのか?女の子1人で行かせるの?そして、女の子1人にビビる虐待父?
すずが飼っている犬が片足ない。説明なし。
場面がプツプツ変わりすぎ。
歌と映像は良かっただけに、残念です。
毎回細田監督の映画は楽しみにしていたのに。
サマーウォーズのオズの世界と現実世界との見せ方の方が好きだったな...
中村佳穂の歌は☆5、話は☆-5笑
細田監督作品との出会いはおおかみ子供。
いい話ではあったけど主人公はじめ登場人物たちに共感できず。
それ以来アニメ好きなのに何の期待もできず、一切興味なくて観ていませんでしたが、そばかすの姫のCMに鳥肌が立ち、「これは大作が期待できるんじゃ!?」と初日1番最初の時間帯で鑑賞しました。
【よかったところ】
・導入部分のワクワク感
・巨大なクジラがカラフルな帯を纏いながらUの海を優雅に泳ぎ、その上に美しいそばかすの歌姫…最高です
以上です。笑
【ダメなところ】
・心情が謎、行動が突飛で急にどうした?感
→蔑まれている竜に対して優しい気持ちを抱くのはいいけど、美女と野獣のオマージュするなら同じ高校の男いらなくないか笑 好きな男いながらおでことはいえ違う奴にキスしようとするの謎。どういう気持ちなん?雰囲気に流されたらヒロインとしてけっこう最低なのでは笑
→「竜に信用してもらえない」→「じゃあ素顔出さなきゃな」ってなんで?チョットイミワカラナイ
→虐待を受けている2人を助けなきゃ!って無謀にも駆け出すのはまあわかる。大人たち!!!相手の父親はDV野郎だぞ!!!危ねえだろ!!!高校生のヒロイン1人にいかせるなや!!!!!そしてまあまああっさり2人に会えるのウケる
・「だいすき」「ありがと」ってなんだよ!顔近!!!んでもって帰ってきていつもの男に顔赤らめるって何!!!ポリアモリーって設定でもないと観てる側混乱するんですが?!
・都合良すぎ
→プログラミング?パソコンに強い女友達という都合の良い存在。どこまでベルのプロデュースに関わってるから分からんけど、Uの開発者でもない女友達が衣装デザインしたりステージ用意したり?できるハイスペ具合なんなん?
→DV野郎って普通、外では(特に近所では)良い人の顔してるもんだと思うけど、近所の人に見られるかもしれないのに外であんな醜態晒して平気なん?いつもあんななら通報されて2人保護されるだろ。あの地区の児相大丈夫かよ。てかDVパパ、女子高校生にガン飛ばされるだけでタジタジって…弱すぎでは
・この話、この人いる?感
→ヒロインの好きな男。ただのイケメンだった…。ヒロインには竜がいるので、この人いらなかったのでは。
→ワタナベさんとカヌー男の恋。いる?あの長いくだりいる????もっとサラッとやってくれ
→合唱おばさんズ。もっとも存在意義がわからん…。あいつらの役割はまとめてヒロインの父がやったほうが良かったのでは。
・正義マン(完全に名前忘れた)とその組織、いる???????いや、いるかもしれんけど結局あいつなんだったん?竜より正体が気になるんだが笑 虐待されてる子供救うのも大事だけどこういうヤバい自警団みたいな奴らこそ正体突き止めてUの平和のためにも排除するべきでは…。
→ヒロイン家の犬の前足…どうした…気になるだろ!!!!意味深"風"とか余計なノイズでしかないからやめろ!!!!!
・奇をてらったつもり?
→「竜の正体はあの時チョロっとでた男の子でした!」
は?急すぎ。丁寧に伏線いれろや。
・父親ぜんぜん父親してないw
最後関係改善した風に終わったけどヒロインも父親もなんも努力してないから見てるこっちとしては何も良い気持ちにならないw
もう少し父親にでしゃばってほしかった。
・親友、毒舌ってか単に性格悪い
→素顔出す!ってなったら「元の地味なあんたに戻っていいの?」「積み上げてきた全部無駄になるよ!」とか、けっこう酷いな笑 本当に友達かよ笑 自分プロデュースのヒロイン(ベル)に酔ってただけじゃねーか!こわ!実は親友が悪役でした!であったほうが案外面白かったのでは笑
・絶望的にワタナベさんの声が可愛くない笑
→細田監督、重要でないキャラには適当な本職声優つけとけ。案外大事だぞそういうところ。
他にもいろいろあった気がするけど、思い出せる範囲での感想でした。
美女と野獣のオマージュ、といいましたが中身なんもないんでもはやパクリの域。
せっかく中村佳穂さんという素晴らしい歌手にアニメ映画に関わってもらいながらもこんなぶっこわれ駄作にできるなんて、細田監督のダメな才能には脱帽ものです!わーパチパチ。
これに関わった俳優さんたち、絶対おもってるよ「なんだこのアニメ」って。だって俳優さんたちは普段質のいい作品に触れてるハズだもん。中村さん含めてね。
自分のマスターベーションアニメのために俳優さんたちに恥かかせんな。
わかったら次からプロの脚本家つけろよな!
映像と音楽は最高!それ以外は違和感と不自然の集合体
観終わって全体的な正直な感想は、う〜ん微妙。でした
映像もとても綺麗、音楽も歌唱力や編集も好きだったんですが、伝えたい題材が全て中途半端な気がします。
snsの陰陽の問いかけはほおりっぱなしな印象で、美女と野獣の愛を描ききる訳でもなく、父親や家族の関係を真っ向から向き合い考える事もなくサラッと流れ、幼馴染との恋も深掘りする事なくふわっとにわか両想いちっくになって終了、すずの内気な性格や思い込みの成長を見るにしてもあまりにネガティヴな為感情移入は出来ず、児童虐待の問題も特に何も解決されてない。
児童虐待についてはエンドロールにちゃんとあの家族が改善された絵でも出るのかと追いましたが何もなくてモヤモヤ。
1番伝えたかった事は何?1番表現したかったものは何?状態なので、人に勧めたいとは思えない。歌を音響の綺麗な施設で聞きに行く(映画館)ぐらいでしょうか。
竜の置かれてる状況も、あの親子3人の写真が出た時点で何となく予想が付き、その上でどう見せてくるのかと期待しながら観たが、児童虐待を題材にしたのに、適当な幕引き。その家族と向き合う事もない。辻褄の合わない各所展開に開いた口が塞がらない。扱う題材に対して軽率過ぎるのでは…
台詞や何だろこれ。の部分として、ベルが竜との共通点も何も見出してない&竜のことを何も知らない段階から、あなたは誰?って初対面で気になる必要が何処にもない。そんなに連呼してどうしたのか。
カヌーの男の子と学内美女のドキドキシーンはやたら長く急にテンポが悪く。
美女と野獣ダンスシーンでは何故か星になって頭上へ突き抜けていかれる。どこ行くねん。
軒並み周りの大人のお飾感。女子高生を虐待親(力のある男)の元へ1人で行かせる謎。
虐待親はすずに怯む理由も、必要も全くないのに尻餅すごすご退散。などなど…
公開前の動画やキャストのコメント動画などを観ていたので、勝手に期待値ばかり高くなってしまったのかもしれません。
2時間で唸らせる作品を纏める。というのは本当に大変で、ハードルの高い要求だとは理解してますが、今回は何度も観に行く事はないです。
本当に、次回作に期待。待ってます。
蛇足ですが、細田守監督って右脳寄り?左脳寄りの物語を客観的に、論理的に構成する人とタッグ組んで脚本書いた方がいいのでは?
勢いと、なんか雰囲気がいい、だけでは「物語り」を楽しみにしてる層には響かない気がします。
いい感じのシーンを盛り込んだだけのハリボテ総集編はyou tubeの15分くらいで十分です。有料で見るものではありません。
近年益々アニメ映画のクオリティが上がってるので尚更…
【コメントを頂いていたので念のため追記】
★1つにしたのは、映画を構成するストーリー、演出、映像、音楽、演技力、共感性、心理描写、メッセージ性、キャラクターや、他にもたくさんあるとは思いますが
その中の音楽、映像のたった2つが良くても他の残念さが余りにも勝っており、辛うじて★1つ付けたぐらいのニュアンスでした。
個人的には音楽を聴くならCDやコンサートやライブなどで聴きたいですし、
映像が綺麗なのはスタッフの頑張りと技術の高さだと思っていますが、綺麗な絵だけで中身が無いのは、綺麗な声でどうでもいい話を聞かされてる様な感じで。2時間も聞かなくても10分くらいでいいと個人的には思ってしまいます。
ましてやお金を払ってまで見たい、聞きたいとは思いませんでした。
捉え方、価値観、は色んな方がいらっしゃるので面白かった!と思ってる人がいるのも楽しめる人なんだな。と思う程度で自分は特に何も思いません。
ただ、自分は映画として★1つ止まりです…悪しからず 笑
樽一杯のワインにスプーン一杯の泥水を混ぜればそれは樽一杯の泥水になる
「音楽」も「映像」も「キャラクター」も、今年の映画の中で間違いなくトップクラスに入る素晴らしいクオリティなのにも関わらず、「脚本」というたった一点のみでこの作品は駄作へと成り下がった。ダムがたった一か所の亀裂から決壊するように、スプーン一杯の泥が樽のワインを泥にしてしまうように。
正直怒ってます。怒りのレビューです。超長いです。
笑えない。本当に酷かった。
一番好きなアニメ映画を聞かれたら『時をかける少女』を挙げるくらいには細田守監督ファンだったんだけど、擁護できないくらいに期待はずれでした。
映像や音楽など、クオリティが非常に高くて評価できるポイントももちろんあるんですけど、それ以上に物語の根幹にあたるストーリーや脚本や演出に関しては目も当てられない酷さでした。めちゃくちゃ期待していた細田監督の映画がこの有様で、強い失望とショックを受けました。後ろの席に座っていた女子高生が上映後に「超泣いた〜」とか言ってましたが、私は別の意味で泣きました。
ただ、先述の通り映像と音楽は本当に良かったので、本作を少しでも観る気があるなら絶対に劇場で鑑賞した方がいいと思います。DVDのレンタルや配信を待つのは避けた方がいい。劇場の大画面大音響で観ないなら観る価値は無い映画です。
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高知県の片田舎に住む女子高生のすず(中村佳穂)は幼少期に水難事故で母親を亡くしてからふさぎ込み、母と一緒に歌を歌うのが好きだったがショックから歌えなくなってしまい、父親との関係も険悪になっていた。そんな中、友人のヒロちゃん(幾田りら)から全世界で50億人が利用する仮想世界「U」を紹介される。現実では歌えなかったすずだが、Uの世界では歌を歌うことができた。すずは「Bell」と名乗りUの世界で活動を始めたところ、瞬く間に噂が広がり、一躍有名人になるのだった。
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まず、本作の良かったところを挙げます。
映像と音楽は本当に良かったです。
映画冒頭の映像と音楽がこの映画のピークですね。冒頭は仮想世界Uの大迫力な映像が流れ、ベルの歌う歌が流れます。「3D眼鏡を掛けてるんじゃないか」ってくらいに、目の前に迫ってくるような大迫力の映像には圧倒されますし、歌も魅力的でした。このシーンだけでも映画館で観る価値があったと思います。
これ以降は酷評しますので、『竜とそばかすの姫』を楽しんだという方は不快になるかもしれないので読み飛ばしてください。
●「事前情報からの期待が高すぎた」
本作には多くのテレビ局が関わっています。スタッフロールを観ると制作スタッフにはテレビ局関係者の名前がずらずらと並んでいました。その影響もあってか、公開前からテレビでの告知がえげつないくらいされていました。「カンヌ映画祭で上映されて14分間もスタンディングオベーションが止まなかった」とか。細田監督は自らハードルを上げまくり、見事にその高すぎるハードルに引っかかってズッコケたような印象ですね。「過去作を上回る作品になるんじゃないか」という期待を胸に映画館に行った私の期待は見事に裏切られました。
●「仮想世界の描き方がサマーウォーズから進歩していない」
本作の予告編などを観て、ほとんどの人は細田監督の2009年のオリジナル映画『サマーウォーズ』を想起したと思います。実際に観てみると全く同じに観えるんですけど、その「全く同じ」なのが問題なんです。つまり12年前の映画から進歩してないんですよ。2009年の『サマーウォーズ』の公開の後に、2018年にスピルバーグ監督の映画で『レディプレイヤー1』という魅力的なバーチャル世界を描いた傑作映画があったので、対比で細田監督の描くバーチャル世界が古く観えてしまいます。しかも今の世の中、VR技術やツイッターやYouTubeなどのSNSが発達しています。12年前には先進的だった細田監督のバーチャル世界に現実が追い付いてしまっているんです。このことによって、ところどころ「現実に負けてる」って思うシーンとか、現代のネットと比較して「現実的に考えておかしい」と感じてしまう部分がいくつもありました。バーチャル世界を描く映画の監督としては細田守監督は第一人者なんですけど、残念ながら既に一線級ではなくなってしまったのだと感じました。
例えば、龍が初登場するライブのシーン「ベルのライブに1億~2億人集まってる」というアナウンスが流れていましたが、これってYoutubeで言うところの「生放送の同時接続者1億人」ってことですよね。日本のYoutube生放送の同時接続者数歴代1位はジャニーズ手越祐也さんの132万人です。このことからも「ライブに1億人」というのが荒唐無稽であることは容易に分かります。「歌が上手いだけの女の子が、手越さんの100倍も観客を集められるわけがない。」っていうのがずっとノイズになってしまいました。
それだけ人気があれば絶対に莫大な広告収入が発生することが予想されますが、それを「慈善団体に寄付した」の一言で片づけるのは無理がある気がします。自警団のジャスティスには多数のスポンサーが付いているのに、あれだけ人気のベルにはスポンサーのスの字も見えないのも違和感あります。
龍が嫌われている理由として「データが破損するほどに攻撃的」ということがありましたが、それってそんな仕様にしている運営が100%悪いですよ。『サマーウォーズ』のラブマシーンとか『ぼくらのウォーゲーム』のディアボロモンがデータを破壊したりできるのには理由付けがちゃんとあったのに、本作には全くない。ここの設定不足は明確に過去作を下回っている部分です。作中で龍が嫌われている理由が語られても「それは龍がここまで嫌われている理由にならないだろ」ってしか思えないんですよ。
Vtuberなどが発達して「可愛くて歌が上手い」みたいな「可愛いくて○○」っていうアバター的な存在がありふれている社会になってしまったので「何でこんなにベルがこんなに人気あるのか」が全く理解できないんですよね。すずの親友のヒロちゃんがプロデュースしてベルが人気になったような説明はありましたが、過程がバッサリカットされていたので人気になった理由がサッパリ分かりません。
時代は進んでるんですけど、細田監督のネット観は12年前から進んでないですよ。いつまでそこに留まってるんですか。
●「脚本が本当に酷い」
本作は、原作脚本監督が細田守です。過去作でも『未来のミライ』で細田さんの脚本がやや批判的に評価されているのをよく見掛けましたが、本作も本当に酷かった。私は観てないんですけど『未来のミライ』もこんな感じだったんでしょうか。
とにかくキャラクターが全員「ストーリー進行の為に都合良く動く」んですよね。脚本が下手。
特に、誰もが気になったところであろう「何故ベルが龍に魅かれたか」という問題。ここが全く私は理解できなくて色んなレビュー見漁りましたが、納得できる回答は見当たりませんでした。ほとんどの人が「分からない」って書いてました。「見知らぬ子を助けた母親のように、自分も苦しんでる孤独な人を助けたかったのでは」というレビューも見掛けましたが、初対面のシーンでは龍がそういう「助けるべき存在」には全く見えません。
どうやら小説版では「背中の痣を見て、精神的に傷を負っていることが分かって興味を持った」という描写があるようですが、「痣」と呼ばれているものが映像で観ると「マントの柄」にしか見えないので、本当に意味不明な描写になってしまっています。小説版を読まないと理解できない不十分な描写でした。物語の根幹に関わる重要な場面ですので、絶対に龍のキャラデザインか脚本を修正すべきでした。
龍の正体が暴かれた後に明かされる龍がUで暴れてた理由も全く理解できませんし。「弟に強くてカッコイイところを見せたかった」っていう説明がありましたけど、AIの萌声で可愛いキャラクターに「ご主人様」って呼ばせてる姿が「弟に見せたい姿」だったんですか?
挙げればキリがないほどあります。「こういう展開に持っていきたいからこのキャラクターにこういう行動させてるんだな」っていうシーンが。
とにかく全編を通して細田監督の「こういう展開にしたい」「ディズニー(ピクサー)みたいなことしたい」っていう考えが透けて見えて、それを叶えるためにキャラクターたちがとにかく都合よく動いていた印象です。「細田守の脚本は酷い」とは聞いていましたが、想像を遥かに超えてました。
ハッキリと「俺の嫌いな脚本」です。2分に1回「それおかしくない?」って違和感がつきまとう脚本でした。
まだ言いたいことありますけど、これくらいにします。
本当に失望が大きかったです。細田守監督は大好きでした。
本当に期待して観に行ったからこそ、楽しみにしていたからこそ、今回の映画はガッカリしましたし喪失感が酷かったし、「もう俺の好きだった細田監督はいないんだ」って思うとちょっぴり悲しくて泣いたりしました。
ストーリー楽しみたいタイプの方にはオススメしません。観ない方がいいです。金の無駄です。
ストーリー気にせずに映像と歌を楽しみたいなら劇場で観てください。きっと満足できる映像体験ができます。
「レンタルやテレビ放送を待とう」と思ってるならやめた方がいいです。「迫力の映像と美しい音楽」だけが魅力の作品ですので、映画館の大画面大音響で観ないなら観る価値無いです。時間の無駄です。
【7月25日追記】
いくつかコメントいただきましたので、返信も兼ねての追記になります。
●「おそらくあなたが好きなのは細田守ではなく、奥寺佐渡子の脚本だったのでは?」
レビュー読めば分かる通り、私は細田守さんの脚本よりも断然奥寺佐渡子さんの脚本の方が好きです。それは認めます。
私は「細田守の脚本」は好きじゃないですが、「細田守の監督業」と「ネットの描き方」が好きだったんです。過去の細田作品には、「ネットは将来こうなるだろう」という先見の明や、ネットの繋がりに対する肯定的な理解のようなものを感じました。
しかしながら本作には過去作にあったような魅力的なネット描写は皆無です。Uの世界では多くのアバターが右往左往するだけで、OZのような魅力的な描かれ方がされていない。匿名なのをいいことに批判や誹謗中傷で人を傷つけるネットユーザー。自警団を気取る一部のユーザーが幅を利かせ、運営の管理が行き届いていない。過去の作品と比べても、明らかにネットの悪い面を強調して描いているように感じます。
しかもネットとリアルの二面性とか匿名SNSの恐ろしさとかは既に多くの映画で描かれてきた手垢に塗れたテーマですし、先進的で魅力的なネット世界を描いてきた細田監督が描くテーマとしては「今更?」って感じが拭えません。
このネット描写こそが、私が細田監督に失望した理由です。細田監督の魅力であったネット描写がこの体たらくだったんで、期待して観に行った分テンションが下がります。細田監督はこれでよくインタビューで「インターネットの世界をこれだけ肯定的に描く監督は世界でも僕くらいなのでは」とか笑って言えましたね。全く肯定的に描いてないですよ。むしろ「細田監督ネット嫌いになったんかな」って思うくらいには否定的な描かれ方でしたよ。
>ワジャさん
映画の楽しみ方は人それぞれです。あなたに私の映画の楽しみ方をとやかく言われる筋合いはありません。
ワジャさんのレビューを拝見しましたが、脚本がダメでも映像や音楽が良いから低評価にするのはおかしいという考えをお持ちのようにお見受けします。つまりワジャさんは泥入りワインも美味しく飲めるし小便入りプールも気にせず入れるタイプの方のようです。
でも私は無理です。泥入りワインは飲めませんし小便入りプールは入りたくない。「表面的に大した差はないんですよ」というのはワジャさんの主観でしかない。私にとっては☆1の低評価をするに足る大きな差です。
以上です。
抜けてる所が多すぎる
映像と音楽は確かにすごく綺麗だ。見てる途中に疑問が湧きすぎて楽しめない。なんでピンチになるとログアウトができないんだ?いつでも仮想の世界にいつでも入れるのに竜が追われてる時はちゃんと逃げなきゃいけないんだ?アバターも「醜い」とか言ってるけど普通に見た目が怪物なアバターがライブにいた。そんなに嫌いなら作る時点でキャンセルを押せば好みに変えられるんじゃあないか?なぜ警察を作らないほど公平を好む運営がアンベールなんてチートなパワーをプログラムし、ジャスティスが持っているのか?まだまだ疑問はあるが、仮想世界の設定がゆるすぎて馬鹿馬鹿しくなってくるような映画だった。
メッセージは共感するけど内容が薄く感じる
当初は見る予定はなかったがやはりIMAXで鑑賞できるというのは映画ファンとしては擽られる。予告の歌の場面も非常に魅力的で急遽この度IMAXにて鑑賞。
基本的にアニメ映画は個人的にはそこまでハードルを上げた鑑賞スタイルではなく、またあまり細かい設定などを気にする見かたをする方ではないが今作においては期待していたハードルを下回りそして内容もだいぶ薄く感じた。
主人公のすずちゃんが地味で内気な性格でありUの世界でもう1人の自分を作り上げる事で内に秘めた美しい数々の力を発揮する。まぁこの辺りは昨今の映画ではよくありまぁ何度見ても魅力は感じる。
ただその発揮の仕方、発揮までの経緯が非常に薄っぺらい。
母の水難事故死のトラウマや父との関係性、幼なじみとの恋心などなど色々と心に抱える問題はあるのだがそれらを解決に導くまでの過程が非常に雑。結果ありきで事を強引に進めていく感が強く「なんでそうなるの?」という疑問を抱く展開が多い。
竜との関係やUの世界も同じく。このUの世界観があまりにも大雑把すぎる。世界全体のメディアでも大きく取り上げられるほど大きな世界のはずだが結局近い存在内でのごちゃごちゃでありやたらと個人を晒したがる、晒すことのできる環境下である事も意味不明。
竜との出会いや彼の存在に惹かれ合う展開もあまりにも急で駆け足すぎて全く魅力を感じない
。
結局は最初から最後までうちに秘めた素晴らしいものを発揮していく流れは変わらずでなんの裏切りも期待を超える展開もなかった。
加えて学校のマドンナとカヌーの友達の恋愛描写とかあまり本編と関係ない無駄な描写も多く感じる。
あと序盤から中盤にかけての美女と野獣感を覚える演出はなんだったんだろう。主人公のアカウント名のベルといい…最終的には全然違うし…
直近で見た作品の中では個人的にはなかなか合わない作品となった。
ただ作中の歌は非常に魅力的で心震えた。
本当に残念
細田守監督の映画は複数鑑賞したのですが今作は本当に残念でした。
まず今作は違和感がありすぎてストーリーどころではなくまたキャラクター達の感情の変化おも感じとれませんでした。
違和感の例を挙げるとネットの世界にオリジンを晒しあげるっていうのが正義というふうに持ち上げられている(スポンサーまでついてる)Uの世界。何億人が見ている中簡単に顔を晒せと言う幼馴染。DV現場に女の子一人で行かせる周り、親。等々。数え出したら切りがありません。
勿論映画は多少の違和感は無視して楽しむものですが
今作はそれがメインシーン、感動シーンにガッツリ違和感があるので無視できないくらいでした。
また、中盤くらいに美女と野獣と同じストーリーで進む展開があるのですが僕は本当に嫌でした。多少似ているならまだしも殆ど同じでベルという名前まで同じなので『竜とそばかすの姫』ではなく『美女と野獣』と思えてしまいこのシーンはベルと竜が心を通わせる重要なシーンだと思うのですが全く感情移入出来ず置いてけぼりにされました。現代版『美女と野獣』的なのを作りたかったとインタビューで監督が仰っていましたが確かにストーリーは同じでしたがただ、中身の無い『美女と野獣』だったなと思いました。
最初の方はワクワク出来て本当に良かったのですが途中から違和感やらどこがで見たことあるシーンやらで登場しているキャラクターがみんな泣いてる感動シーンで全く感動出来ずベルが勇気を出して素顔を出すシーンは途中で帰ろうか迷ったぐらいでした。
歌は物凄く良かったですが歌うシーンが思ったより少なくて物足りなかったです。
作画は完璧で、声優さんもすごくお上手でした。
前作まで細田監督は家族などの愛情表現を繊細に作られているのに今作は雑で投げやりな感じがしてどの人間関係も薄くキャラクターの感情を掴めず映画を比べるのは良くないことですがサマーウォーズはあんなに人間関係、心情が掴みやすかったのにと思ってしまいました。
キャラクター達の心情描写、関係性また、ストーリー全てが中途半端(特に父親との関係性)な様に感じ『竜とそばかすの姫』は結局何を伝えたかったのか正直分かりませんでした。
平凡な女子高生がネットの世界で超人気な歌手というとても面白い題材と迫力がある作画、歌のcmそして3年ぶりの細田守監督作品との事もあってとても期待しすぎていた分本当に残念でした。
酷評しましたがあくまで僕の主観で感じ方は人それぞれなので是非色んな人に観て欲しいです。歌、作画は凄いのでそれだけで観る価値ありです。
追記 映画なのだから気にしすぎと意見を貰いました。仰る通りですが今作は今の社会問題(DV、ネットの誹謗中傷)を直接重要なシーンとして描いているのにも関わらず、すず一人でDV現場に向かい、止めるという現実ではありえない方法で解決するのにどうしても違和感を感じてしまいました。
ストーリーについてあーだこーだ言ってますが作画と歌はアニメ史上トップレベルでこの感動は映画館ではないと絶対に味わえないので一度は映画館で観た方が良いと思います!
「竜のオリジンをアンベイルする(キリッ」🐉💤
「竜のオリジン弁当をアンベイルする」と言う台詞に野村哲也みを感じますが、設定は凝っていますが、結局は凄く狭い範囲の話だし、脚本も散漫で全く入り込めず退屈でした。芸能人だけ起用すれば良いのに、長くて難しい説明台詞は、森川智之さんが読んでいて笑えました。かなりつまらないので折角の歌も不快でした。PROレビュアー()が勢揃いで、軒並み高得点と言う事でお察しです。
細田守の薄っぺらい部分が最後に炸裂
サマーウォーズは面白かったはずなのに、最後の最後で家庭内暴力に対する薄っぺらい認識で家庭内暴力をパラメータの一つにしてしまう細田守の薄っぺらい部分が出て反吐が出る。
わざわざ東京まで出向いて雨の中で会えた奇跡はまあ映画として良いとして、見知らぬ女子の顔に傷を付けるという一線を超えながら、それを有耶無耶に終わらせてしまう脚本は本当に家庭内暴力に悩む人達を愚弄している。
しかも、そこまでして会いに行ったのに結局地元の男子とくっつく。
じゃあこの映画での旅は何だったんだ?
そういえば、すずめの戸締りも似た様な感じで主人公が北上する話だったが、あちらはアニメーションの美しさもあり脚本のアラは上手く隠されていた。
その点、作り手の総合的な手腕の差があったのではと思う。
サマーウォーズの成功の呪縛に囚われすぎて、後に続く作品が商業作品としての呪いに囚われ過ぎて薄っぺらく、心は震えず、残るのは失望だけ。
広げた風呂敷がたいした事なかったというアニメーション作品。そりゃあ映画ファンには響きませんよ。
なぜそうなる、、、?
まじで思考の変遷が謎すぎる。
そしてあなた誰って映画。
なぜ竜に惹かれた?竜の素性を探ろうとする?
小説は読んでないから、もしかしたら小説には書かれてるのかもしれないが。
主人公がバズる過程も、その過程と現実世界のリンクも薄い。
話が全然きれいに流れない。全然乗れない。
最後もなんだあれ。まじで虐待問題に対する思いが軽すぎる。
ここからは素人の妄言です。
例えば竜との関係も、主人公と好青年と悪竜用意して、
Uに初めて来た主人公の歌に好青年と悪竜が共に惚れる。
好青年は純粋に、悪竜はこの歌は金になるって風に。
自身のない主人公に素直な気持ちで勇気を与える好青年。
惹かれ合う2人。
そしてここでネットよろしく、悪竜が好青年のアカウントを奪い入れ替わり、
主人公の歌で稼いでいく。売れるにつれ今までの好青年ではないことに、入れ替わっていること気づく主人公。
主人公は悪竜の罪を着せられ、いなくなった竜を探す。
竜になってしまった好青年は主人公の歌が聴きたくて、竜のままでUの世界にはいるが主人公の前にはいけない。
再会する2人。竜の姿でも好青年であることに気づく主人公。
そして本当のアカウントを取り戻す。とかならベタだけど、現代風美女と野獣のオマージュっぽくなるし、流れも素直。
導入で主人公の家庭の不幸を入れておいて、竜が本当のアカウントを取り戻した後に、実はこの青年も家庭の不和を抱えていることを知る。しかし彼には勇気がない。ネットの中で勇気をもらった主人公は、現実で勇気を与えるため現実で会いにいく。そこで父親に対峙。父激怒。そして青年が勇気を手に入れ父ボーン。とかなら現実での葛藤や、ネットと現実の温度とか自然にできたんじゃなかろうか。
素人の思いつきでお目汚しすいません。
しかし「俺の考えたストーリー」の方が良いと言いたくなるくらいキツい映画だった。
タイトルなし(ネタバレ)
この作品の48時間ルールの解釈はなんだろう?
通報された所轄児相部所は
”48時間は動けない”んじゃなくて
”48時間以内に動かなければいけない”!
だったはずだが?
わかり易くお役所を敵役(あるいは無能役)に据えたい監督さんの気持ちは判かるような、判からないような気もするけど
人権への配慮やら警察との連携やら…児相側にもいろいろ事情が有るだろうし
児相職員も必死にやってくれている筈だと信じたいよ!
この作品はそんな児相職員の心情にも配慮するべきだったのではないかな?
追記
伝えたい物語が有るなら伝える努力をおこたらないで欲しい!
誰かが解説しないと真意が伝わらない映画なんか映画とは言えないと思うけどな…
サマーウォーズおかわり作品
ディズニー版のサマーウォーズ。いろんなアニメのオマージュといえば聞こえはいいがパクリが目立ち話の内容も薄い。
竜が主人公に噛み砕くぞ!と脅し文句を言うシーンもアバター噛み砕いてどうなるってんだ?もはや脅しにもならない。SAOのように現実世界に反映される設定でもないだろうにアバターにアバターが物理的に危害加えようが本体にはノーダメージだが。シーンの意味もよく分からなかった。映画として描きたかっただけのシーンであろう。あれはディズニー美女と野獣のワンシーンをそっくりそのまま持ってきている。
あと、監督はリアル世界とアバター世界の対比をしたいんじゃないんですか?なのにリアル世界の描写が荒い…適当な描写が目立ちます。主人公が顔を握られて?怪我をするシーン、あれはなんの怪我?爪で引っかかれたんですか?指の腹で抉られた?皮がズル剥けたんですかね?なんで頬の1箇所だけ怪我したんですか?爪ならわかりますけど明らかに切り傷じゃないんですよ。ということは後者2択になるわけだけどどちらにしろ握力で怪我したのに指5本中なぜか人差し指だけ力入って皮ズル向けさせたんですかね?こちらの監督の作品はこういった描写が適当なクセがありアニメ作品としても入らないところでノイズとなってツッコミや疑問を抱いてしまうのでリアルとファンタジー部分でちゃんと分けてリアルはリアルに描かないと対比もクソもなくなると思いますね。
それからセーラームーン風の変身シーンやらラプンツェル風の光のシーンなどちょっといやらし過ぎるかな。いい作品の良いシーンを詰め込みました。見てください。というような映画です。
退屈
細田守による3Dの試作品なのだろうか?
まずタイトルをUに変えたほうがいい。
タイトルから期待していたものと本編が違いちくはぐな気がする。
ストーリーの部品がバラバラすぎて収集しきれてない。
見せたい箇所だけ詰め込みすぎて何故そうなったのか展開が全くわからない。
せっかくの感動するシーンも全く感動できなかった。どこに感情移入していいのか困惑して
話の展開がぶっ飛びすぎて雑。
サマーウォーズ、美女と野獣
見たことあるような内容のコピーペイスト
途中、眠くなる。つまらなくて序盤途中からもうスマホをみていた。
映像と曲はいいのに、肝心のストーリーがめちゃくちゃ勿体ないことしてる。
周りで集まってガチャガチャやってて
最終的に女の子を暴力振るってる男の元へ一人でいかせるだろうか?事件だよ。
あの二人はちゃんと助かったん?立ち向かうだけ言って終わり?幸せになったの?
ユーザーあんなにいらないから、竜と姫にもっと掘り下げて感情移入できるようにしてほしい。
ミュージカルで高評価つけたりはしない。音楽がよくてもつまらないものはつまらない。
責任感のない大人が作った雰囲気社会風刺映画
社会問題つまみ食いセット。
前片足のない犬や母の死、トラウマを抱えた少女、児童虐待、知的障害、クラスにおける女子同士のいざこざ、ネット社会での批判など、「細田守が想像した範囲」の社会問題をかけるだけ全て描写して、ありえない方法で秒速解決していく胸糞映画。
実際に同じような問題に直面したことがある人が見たらあまりの安直さに怒りを覚えるかもしれない。
アニメ映画だから、と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、細田守本人はここの映画で描かれている問題全て、自分で体験したことはないのだろうか?
社会問題が起こる背景や世界観がリアルな分、解決パートが雑すぎて気持ちが付いていかない。要素詰めすぎだし、深掘りできないのならいっそ触れないほうが良かったようなテーマばかり。
最後のシーン、主人公が一人で東京に行き、周りの大人が誰もついていかなかったこと、
子供に暴力をふるう成人男性が女子高生の凄みにやられて逃げ出すこと、全ての描写がご都合展開すぎる。違和感てんこ盛り。
この表現で観客が感動する!と思ったのであれば、もはや細田守本人の人間性に恐怖を覚える。随所随所に感じる大人としての責任感のなさには心底がっかりした。
「様々な社会問題が起きていることだけは知っているけど、具体的な解決策は知らないし興味ないです。アニメはアニメなんで、解決パートはアニメらしく綺麗に描きます!」みたいなスタンスを貫く、雰囲気社会風刺映画だった。
歌や表現が綺麗なことに関しては良かったのかもしれないが、私としては上記不快感が強すぎたためただのトラウマフラッシュバック映画となった。
人生の中で辛いことが多い人は観ないほうがいいと思う。
この映画が好きな人はレビューを見ないでください
クレヨンしんちゃんと美女と野獣と虐待ドキュメンタリーに青春ものと親子愛と学園ものを混ぜたような物語です。
あとはわかりますね?カオスです。
正直、青春パートがずっと続けばいいのにって思いました。
自信のない女の子がsnsでバズって、仮想のアバターを通じて人との関わり方を学んでいき、現実世界にも段々と自信がついてきて、でもちょっとしたドタバタが起こり、好きな男子に告り告られ、、、、みたいな青春群青劇でよかったのに。
細田監督作品ならこれだけで充分お腹いっぱい満足になるはずなのに泣
ナンダこれ?
変なところその1
仮想空間内が無法地帯だったり、個人情報を簡単にぶちまけたり(アンベイル)するのがわけわからなくて鳥肌モノ。クレヨンしんちゃんの映画ですよ、とか、じつはラブマシーンが作った世界なんですよ、とか言われたら全然すんなり見れるのに。
変なところその2
属性を混ぜすぎ。仮想空間モノと思わせといて、親子ものと思わせつつ、やっぱり青春ものと思わせといて、美女と野獣のパクリと思わせつつ、結局虐待の少年を助けるという、属性もりもりすぎて、感情移入が無理。
変なところその3
評価高すぎ高杉くん
変なところその4
最後の身バレ前は仮想空間のみんな散々口悪い連中ばっかりだったのに、最後に手のひらくるくるドリルで一緒に歌い始めるの草
辛かったことその1
誰向けの話なのだろうか。彼女と見に行ったけど、ゲロと虐待と目が見えない少年で最後憂鬱になって帰りましたまる。心の準備をください。それとファミリーで来た方たちはどういう気持ちで帰ったのだろうか。
辛かったことその2
ドラゴンはいつ登場したの?あ、その竜じゃないん?名前なの?
辛かったことその3
カツオのたたき食いたい
苦痛その1
推理が寒い
苦痛その2
おばあちゃんずとか、お父さんとの絡みがもっとみたい。そしてしのぶくんは彼氏になるのかならないのか分からんのかい〜。アクションを省いてそっち描写しません?中身ないから安易に映像美がすごいとかしか言えないんちゃう?
総評
今後の期待を込めて星0.5で。そして、奇をてらいすぎる傾向なので、しっかりとヒューマンドラマの描写をして欲しい。青春パート8割ぐらいでも全然大丈夫です、、、
逆に、はちゃめちゃな描写するなら、ファンタジー寄りとか、アクション寄りとか、不思議系寄りとか、テーマを決めて欲しいと思いました。ファンタジー設定じゃないのに、仮想空間の描写がファンタジーすぎて気持ち悪い。暴走しているAIが作った世界なら全然受け入れられる。
結論、1900円あればうまいラーメン食いに行けるぜ!
歌がダメってなんなんだ。
歌って言葉を伝えるツールでもあるはずなのに言葉が全然入ってこない。。。。
クライマックで音圧、楽器増やして盛りあげるけど音楽映画として恥ずかしくないの??
高知から向かってる間にあの兄弟は???
ゲームを使ってなんとかできないの?
他に方法あるでしょう?
都合よくなんであのタイミングであの子供が出てくるの??
そもそも母親が川で子供を助ける???救命胴衣1着着て??我が子の前で自殺しに行くってことでしょう。慌ててた??作り手がバカなだけでしょう。
観客あほだからこれぐらいの綺麗な映像流しとけば感動するぞって
観客なめんな
なめられんな観客
ダメなもんはダメと純粋に言いたい。
曲と歌は良かったが、、、
内容に絡まない登場人物多すぎ、あれもこれも詰め込みすぎて結局何だったんだ?と言う印象だけ残った。
主人公の成長したきっかけもよくわからない。最後まで疑問ばかりが残った。終わり方も何も解決しておらず、伝えたいこともよくわからなかった。これだけの内容なら歌と映像のPVだけで充分かと。
あ、あと大人たちがあまりにも無能すぎて終始モヤモヤした。父親との不仲はなんで解消されたんだ?
お金を返してほしい。
冒頭の電脳世界と歌のすばらしさに、もしかしたら思ったよりいいのではないかと感じました。しかしダメでした。細田守脚本作品特有の独特な倫理観、不快な主人公やその周囲の人間たち、回収されない伏線、不必要に多いキャラクターたち。途中退場しようか真剣に悩みましたが、最後まで我慢して見ました。
まずキャラクターが多すぎ、魅力的でもありません。ミスリードにしかなっていない幼馴染の男の子、同じく幼馴染だがそうとは思えないほど口が悪いメガネの子、なぜここまで親子関係がこじれているのかよくわからない描写の少ない父親、気持ち悪いカヌーの男の子となぜかその男の子が好きな吹奏楽部の女の子。すずを武蔵小杉まで送り届けることしか役割を果たしていない合唱団の面々。ライフジャケット一枚で見ず知らずの女の子を助けるという無謀なことをして結局死んでしまう母親。母親に対して「あんなことをするから死んだんだ、無責任」と叩く人のボイスが入った場面ではしみじみと頷いてしまいました。そもそもこの映画ではネット上の人物たちが主人公をいわれのない?批判をしている場面が多く不快ですが、その批判はこちらにとってはもっともなことであり、主人公たちが間違っているのです。しかし物語は主人公に寄り添って進みます。ブーイングをしたいくらいでした。
しかもこのような不快な感情を抱き映画を批判するような自分のような人間について、この映画では「そんな批判が自分たちを陶冶するんだ、そもそも半分叩かれてても半分には支持されているんだ、世界を変えているのは自分たちなんだからせいぜい批判してろバーカ」とキャラクターが言っているシーンがあります。劇中では主人公を叩く人たちに向けての言葉ですが、その言葉がこの映画に対してモヤモヤを抱える自分たちに向けられているようで非常にイラつきました。開き直らないでほしい。
次に、自分の肉体的情報が反映されるインターネットというものに気持ち悪さを感じました。女性なら特に不快感を感じるはずです。Uの世界なら人生をやり直せると言っているのに、顔がブサイクな自分の肉体的情報が反映されたアバターを使わざるを得ないなら、結局現実と同じ結果を招くのではないでしょうか。監督は、自分の顔や肉体的条件に対してさほどコンプレックスを抱いたことがないのではないでしょうか。だからこのような設定を考え出してしまうのではないでしょうか。
そして、Uの世界。映像美は確かに素晴らしいですが、結局何がどうできる世界なのかよくわかりません。急に歌い出した主人公をぐるっと取り囲むくらいしかできないのではないでしょうか? それに、50億のアバターが存在すると言うのに、主人公たちが接触しているのはほんの数人であり、しかもその中には顔見知りが多いです。スケールが大きいように見せかけて結局小さな世界しか描写できていません。もっと「レディプレイヤー」のようにネット上で仲良くなった人間と絆を育む場面があった方が世界観が広がったのではないでしょうか。
また、歌がすごい!映像がすごい!という部分で擁護する意見をよく見ますが、バトルが強いはずの竜の戦闘シーンは画面外で戦闘するなどまったく映像美が生かされていません。歌も、歌を担当している歌手のことを知らなかったのであまり響きませんでした。そもそも映画というものはストーリーやキャラクターなど映画による魅力で勝負するべきで、歌や歌のMVのようなパフォーマンス的な部分で評価されると言うのは映画というフォーマットに即していないのではないでしょうか。
主人公たちキャラクターについても本当に不快でした。主人公は、同級生を勝手に自分のアバターにしています。そのことを悪いとも思っていません。さらに竜についても「あなたは誰?」と執拗にアンベイル=正体を特定しようとし、その理由も明かされません。劇中でもアンベイルされることは非常に危険でリスクを伴うことであり、誰もが避けようとしているにも関わらず。
竜についても、ベルのライブを邪魔することしかしておらず、完全に不審者です。しかも「出て行け」とベルを拒絶しているにも関わらず、ベルは何故か竜の元へ通い続けます。オマージュ的の「美女と野獣」では美女は野獣に人質に取られた父親を助けるためにあえて野獣に人質交換を持ちかけたのであり、理屈が通っているのに。
幼馴染たちや、合唱団の面々も無責任すぎます。ネット上で(しかも顔にコンプレックスのある女の子に向かって)顔を晒すことを強要する。しかもそのあと女の子を1人暴力性のある人物の元に送り出してしまう。それ以前にみんなで集まれたのだから、1人くらいついていってあげるべきです。
「時をかける少女」のファンでした。これ以降は、どなたか別の方に脚本をお任せした方が良いのではないでしょうか。
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