竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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売れたアニメ監督は、映像がキレイになりシナリオがダメになるの典型
〇感想
率直に何を表現したかったのだろう…という感じ。
冒頭のシーン(圧巻!)を見たとき、序盤は、
Uで歌姫として成功していく話 + 現実世界とのギャップ
が描かれていくのかと思った。
実際にはその辺の過程はほぼ省略されていて
Uに登録 → いきなり歌い出す → 次の日から人気歌手に(体感5分)
余った時間は美女と野獣に使われた模様。
どんな人にだって好きなこと、こだわりたいことがある。
スズにとってはそれが歌。
嘔吐してしまうとしても歌をやめずにいるほど強い思いが歌にあるのだろうけど、
そこに至るまでの描写がほぼないので、彼女がどんな思いで歌っているのか、
なぜ人を魅了するほどの表現力があるのか想像できない。
憧れた歌手がいるとか、母親に教えてもらったとか、歌を好きになったきっかけが知りたいです。
母親が川で死ぬ描写するくらいなら、歌へのこだわりが見たかった。
助けられた子どもも伏線になってないみたいだし(登場してたっけ?)
なんか主軸であるはずの歌の扱いが軽いような。
〇いろいろつっこみたい
・声優使って
→意図的に使わないのだとしてもなぜ芸能人一択?
説明不足のシナリオを補うくらいの表現力はプロの声優さん持ってると思う
・ルカちゃんなんで仲良くもないスズにカミシンの恋愛相談をした?
→好きな人がシノブなら幼馴染ってことでわかるけど。
・シノブに手つながれて、のくだりいらない。
→シノブがベルに興味をもって、スズとベルの関係を疑って…ならまだなんとか。
見守ってただけとかオカンなの? 炎上も秒で解決。
・竜と出会い「あの人は誰?」
→リアル割るなって。そりゃケイ君もビビるよ。
・シノブ「素顔をさらして歌う」
→無責任になんてこと言ってんの?お前オカンじゃないの?
ネット社会に対するメッセージが素顔をさらそう、ってひねりなしかよ。
・雨の中ズッコケ
→イラッ。 傘買え。てかなんで一人で来た。そしてケイ君見つかるんかい。
親父はなんで左手で殴ろうとする?右なら正義マンとの関連も想像できたのに
水たまりの表現すごい。
・欠けたコップ、足欠損してるイッヌ
→母親絡みかなあ?もしくはみんな完璧じゃない的な暗喩?
〇その他
色々批判的な事書いてますが、オリジナル映画を作ってくれる監督さんは大好きなので応援してます。他のレビューにもある通り、映像・歌は本当によいです。映画館での視聴がお勧め。
自宅のテレビなどで見てしまうと良さを感じにくいかも。
その他AI、アバターキャラかわいかった。
ひとかわむい太郎とぐっとこらえ丸もいい感じ。
苺のショートケーキ(苺無し) ただし、スポンジとクリームは凄く美味しい
今回の映画は、細田監督の出世作「サマーウォーズ」で見せたデジタル世界の描写に、
「美女と野獣」と「デジタル社会的シンデレラ」をぶち込んだ作品。
正直、「バケモノの子」あたりからは監督には裏切られ続けている印象。
それでも「サマーウォーズ」の頃の、あの演出力の高さを、もしかしたら見られるかも……と、予告映像に少しの期待をして、劇場に足を運んだ。
さて、見てきた感想だが、
件名の通りの感想である。
この作品、個々の描写や演出は素晴らしい。
キャラクターの目線の入れ方。
アニメーションにおける高度な演出・演技を見せてくれる。心理描写や葛藤が繊細に描かれており(しのぶくん除く)これがキャラクターを支えてくれている。
お手本のような伏線。
上記の演技による伏線の入れ方は、まるで教科書のよう。一部、まるわかりのもの(特に竜の正体は、最初の登場カットで一発で分かってしまう)もあるが、それなりのカタルシスは感じる。
豪華俳優陣の声優起用も一部の方はお世辞にも上手いとは言えないものだったが、田舎の人間感は出ていたし、そこで躓くような違和感もなし。
デジタル世界の描写は、やはりワクワクさせられる。
惜しむらくは、現実世界への影響がどれほどかが分かりづらい事。これだけの技術がある世界にもかかわらず、高知の田舎が舞台だからなのか、クラスメイトが噂をする程度。
ベルの姿が東京の大型ビジョンとかに映ったり、株価に影響を与えたり、音楽の収入を寄付しているのであればそこに確かに影響を与えている事が分かったりすると、もっと「デジタル世界⇔現実世界の延長」感が出て良かったかも。
ただ、なりたい「Uならなりたい自分になれる」がウリ文句とも言える電脳空間なのに、自身の生体情報からアバターを生成するシステムなのは意味不明かも。
あと、同じようなモブビジュアルのアバターがいるのも謎(ジャスティスの部下とか……)
……スキンとかあるのですかね?
何よりも音楽が素晴らしい。
オープニングの世界観説明から、歌唱シーンへと入る様子は流石の一言。
鈴役の中村佳穂さんの歌声は、まさにディーバとも言える出来栄え。
作品全体の音楽パートへの力の入れ方は、近年の邦画では見られないほどのクオリティだったと断言できる。
※しいて言えば歌唱自体は素晴らしいのだが、近年のオシャレポップスよろしく一発で歌詞が入って来ないので、心情を吐露するような場面を曲で説明されるような演出は若干置いてけぼりをくらいがちかも……。
ここまで書いていると、「なんだ、やっぱり傑作・良作なんじゃん」と思われるかも知れないが、
残念ながら致命的構造欠陥がある。
この作品、演技演出は上手いのに、キャラクターの行動における動機付けが圧倒的に不足しているのだ。
特に、
・主人公すずが、何故竜に興味を持ち「すごく、あなたの事が知りたい」と思うようになったのか?
については、本当に分からない。
自身のライブコンサートに乱入した無法者に対して、ある程度の関心を持つのは分かる。
もちろんこの世界では「竜は誰?」と色々な人が思っているのだが、彼女の関心の高さは異常である。
いきなり自分のライブ会場に、無法者と自警団が入ってきて、そこで特に何が起きた訳でもないのに、無法者の方に興味を持つのだろうか?
「俺を見るな……」みたいなセリフと目線だけでいけるのか?
せめてここで、竜が瓦礫からベルを庇うシーンや、目があった瞬間に「救い」を感じるシーンなど、彼女のその後の行動への動機付けを支えるカットが入ってくれると、有難かった。
それが無いせいで、この映画は「どうしてこうなった感」が強くなってしまうのだ。
まさに本作の核とも言える
「そばかす姫が竜に対して、何故興味を持ち、深く知りたいと思ったのか」
と言う、ケーキで言う「苺」とも言えるものが、かぎりなく透明に近いゼロなのである。
その後も、
「何故彼女は竜のもとへたどり着く事が出来たのか?」
「何故彼女は竜に脅されて罵倒されても竜に対してアプローチしたのか?」
と疑問は続く。
……竜の城に辿り着いた事に関しては、弟(クリオネの子)意思も介在しているとは思うけど。
竜の城では、「ディズニー版美女と野獣」のオマージュをこれでもかと使用し、互いの心理的距離を詰めていくのだが、これが唐突すぎて、心理の機微を感じず、完全に置いてけぼりをくらってしまう。
せめて彼女を動かす強い動機があれば……。
・母が助けた子供とのリンクを入れる……命を懸けて救った母の背中や、助けを待つ子供の眼などを、竜に対して感じる。
・庇われるシーンを入れる……自分にとって竜は本当に悪い人なのか→知りたいという動機になる。
などあれば……。
それが無いせいで、合唱隊のおばちゃんの「悪い男に惹かれる」でお茶を濁されてしまうのだ。
いやいや、そもそもこれって全編通すと分かるけど、恋愛感情じゃないですし。
どっちかと言えば「親愛の情や家族愛」に近いものですし。
ディズニーの「美女と野獣」で言えば、
・父親の代わりに城に残るシーン
・狼から助けられるシーン
・図書室を開放するシーン
などがなく、
・街で野獣の噂だけ聞いて
・いきなり城に辿りついて
・勝手にバラのある部屋に入り
・野獣に「出ていけ」と言われたのに
・いや。あなたの事、もっと知りたいの
と言って、いきなりダンスシーンに行くのだ。
これが、どれだけ物語における「心理的動機」に欠けているのか、
ベル何がしたいねんって感じが凄い。
個人的に主人公すずの描写で気になるところは、
「お母さんが死んでから、ずっと話してない」的な発言をするのだが、それまでの描写から避けているのは明らかにすずの方である。せめて、「私の方が変な感じになっちゃって…」的な言葉の一つでもあれば……。
この監督、主人公を視聴者から愛されたいと思ってない……?
最近は「行間を読む力が足りない」とか、「細かい伏線を回収し忘れている」とか言う輩もいる。
いや、だって何もなかったよ? あったとしても、それは強い動機まで結びつかないよ?
と思ってしまった。
冒頭で触れたように、各シーンは素晴らしい。
ミュージックビデオ的な観点で言えば、最高の作品だし、
ショートムービーの詰め合わせとしての価値もある。
しかしながら、
作品全体としての連なりや纏まり、一本の映画として見た時、
個々のパーツの良さだけでは補えない、欠落を感じてしまった。
確かにスポンジとクリームは美味しかった。皿も美しくてフォークも純銀のような極上の品だった。
ただ、僕は苺のショートケーキを食べたかったのだ。
苺が乗っていない苺のショートケーキではない。
一番大事なものが、物語から欠けてしまったような、そんな映画である。
そう言えば、傑作と言われている「時をかける少女」も「サマーウォーズ」は脚本別。
若干微妙と言われ始めた「おおかみこどもの雨と雪」は脚本共作。
賛否がハッキリ分かれた「バケモノの子」「未来のミライ」は細田脚本。
優れた監督は、優れた脚本家ではないのかも知れない。
あらゆるクオリティは一級だが、
脚本のせいか、凡作レベルの視聴感に落ち着いてしまった本作。
まぁ前作よりは面白かったので、次は細田監督には監督演出に専念して頂き、
脚本を別でつけて頂けると良いかなぁ……。
豪快に予想していたルートから脱輪した
なぜベルが竜に惹かれたのか分からない、というレビューもあったので心配していたのですが、そこはなんとか自分なりに納得することができました。
突然ライブ中に現れた竜は大勢の人に追われていて、なにか抱えきれない感情があってそれを暴力で発散しているように見えます。
鈴は竜の姿に何となく自分を重ねたのではないでしょうか?(マイクを突きつけられて叫んでしまう→走って逃げる→歌詞(?)を書き殴り結局破いてしまう……など)
お城の中に女性の絵が飾ってあるのも竜の母親に何か不幸があった事を連想させます。
最初は自分に似てて気になってたけど、「傷ついてるから助けてあげなきゃ!」→あれ、これって水難事故の時の母親の気持ちでは……? みたいな感じかな、と思いました。
そんな個人的な解釈も手伝ってか、Uの中で鈴が歌う所は映像的にも凄く綺麗で、印象的でした。もしかして、ベルが出てきて人気が無くなっちゃった歌い手的な女の子って、昔鈴の母親が助けた女の子だったりして……それでエセ正義マッチョは竜の父親なのでは……なんて妄想したりもしたのですが、その後から怒涛の違和感ラッシュ。
鈴「兄弟のところに行く」
は分かりますが、なにを一人で行かせてるんだ大人達……
まず駅でお姉様方は一緒に電車に乗るか鈴の父親に連絡しなきゃだめだし、
鈴の父親は電車に間に合わなくても、せめて兄弟のいる町の駅か、兄弟発見には間に合うように駆けつけて欲しかった……
それが無理でも最悪、暴言親父が鈴の肩を掴んだ時に後ろからそっと暴言親父をたしなめて止めさせるくらいのことはしてくれると思っていたので、鈴が顔を傷つけられた時と、地元に帰ってきて駅で父親が「メシは?」みたいな事聞いた時すごく腹立たしかったです
一番がっかり、というか悲しかったのは鈴が抱きしめた後、竜が泣きもせずに「戦う」と言ったことです。
これ以上14歳の子供に何させようとしてんの???
Uを理想の仮想現実として描こうとするなら、対になる鈴たちの世界はもっとリアリティを持って作って欲しかった。
鈴は兄弟を助けたいと思った事で母へのわだかまりを解消できたし、歌えるようになったし、幼馴染ともいい感じだし。多分竜兄弟の方も気持ちの面では救われた部分があると思います。吹部の子とカヌー男子のカップルも可愛いです。
でも私はこの映画がハッピーエンドだとは思えませんでした。
「可哀想な目に遭った子(鈴や竜)がなんとなく救われたような感じになって良かったね」というコンテンツがUの技術や歌で飾り立てられて、それを一般大衆や、高みの見物決め込んでた保護者面の大人達、同級生達が消費して満足している映画でした。
疑問点が多いよ…
・鈴母が女の子を助けに行く時、ライフジャケットをその子用に1個持ってけ。
1個しかなかったってなんてことある?
・女の子はライフジャケット着たら一人で川辺まで行けるんかい。
なら、鈴母がライフジャケット着てその子抱えていけたのでは?
・犬の足が片方ない説明は一切ないんかい。
・ジャスティンに何でアンベイル用のビーム授けられてんだよ。
・誰がDV父に動画を送ったんだよ。マジで誰だよ。
・ルカちゃんが鈴を恋愛相談の相手に選んだ理由は?
カミシンと鈴ちゃんそんなに仲良かったの?
・鈴は、いくらなんでもお父さんに冷たすぎでは?何があった?
・DV父は配信されてといて警戒心がなさすぎでは?子供2人が家から余裕で逃げられるセキュリティの低さよ。
うーん……
「おー!!おー、おー……、んー? んー……、あーあーあー……おー!! これこれ! あー、あ? おーーー!!! しくしく え? ん? え? は?、んー…… うん。」
本作を見た日ならわかると思います。こんな感じでした。
細田守の特徴として、二つの世界感を並列して描写しその2つがリアルタイムもしくはドキュメンタリックに一方がもう一方を肯定・鼓舞するストーリーというものがあげられると思います。
その2つの世界観のどちらかもしくは両方のデフォルメ(おとぎ話化と言ってもいいのかも知れません)の程度によって賛否を巻き起こしているイメージです。
今回の作品もそれに漏れず、「U」という近未来のネット世界と若い時に母を亡くした少女の日常が並列に語られます。
まず特筆すべきは「U」という世界のヴィジュアル的な作り込み。代表作のサマーウォーズやバケモノの子でもそうですが、1目みてワクワクするような世界のヴィジュアルは見事。
キャストもよく、主人公スズを演じる中村佳穂とその友達ヒロを演じる幾田りらの好演は素晴らしかったです。特に中村佳穂さんの歌声はそれ1本でこの物語を飲み込んでしまいかねないほどのパワーを持っていました。
ただ、肝心のストーリーに関しては「うーん」な出来でした。
細田守がその部分に興味が無いのか、仮想世界「U」の現実世界との関係性やその立ち位置の描写が浅いため、
「U」が現実世界に影響を与える説得力が弱くなってしまっていました。
「U」の描写がぶつ切りでドキュメンタリー感も薄いため、スズの成長も飛び飛びになっているような感じがしました。困難解決のための山場と、実際に解決する瞬間に結構な間があるのもその原因でしょう。
そもそも主人公であるスズが持っていた問題とこの作品のストーリが表現したい問題があまり噛み合ってないので、物語的な問題が解決してもトータルした作品とした着地点が伝わりずらいというのもあります。
つまり、冒頭でも言った二つの世界間の描写がが噛み合っていないのです。
それに伴った物語的な決着でも同じです。
正直ガッカリでした……
そして自分がいちばん許せなかったこと。
それは終盤のスズがDVをする父親に立ち向かうあのシーンでスズのそばかすを分かり辛いないように描いていたことです。
あそこはそのままのスズでたっていて欲しかった。
物語後半のカミシンとルカの会話シーンみたいなのをずっと見ていたかった……
最高と最低の共存
今までの細田守監督作品のどれをも上回る映像美。
もはやこれが細田守監督の描きたかった映像の完成形で、次は無いんじゃないかと思うほどに洗練されています。
そして音楽も。
すず/Belleこと中村佳穂さんの歌声はもちろん、楽曲のサウンド、歌詞共に非常に素晴らしかったです。
ただ、この作品の良い所はそれだけでした。
問題だったのは、改善されなかった低過ぎる脚本力です。
細田守監督が自身で脚本を書くようになってからの作品はただただ酷い。
そんな印象でしたから、今作品を1800円払って見に行くことを正直迷っていました。
しかしここ何ヶ月かの間、他の映画を見る際最初に流れるCMで何度も何度もあの美しい映像と音楽を観ていたので無視出来ず1800円払って鑑賞したわけです。
結果、率直な感想としては、やはり奥寺佐渡子さんに...とまでは言わずともしっかりした脚本家さんにお願いするべきだと思います。
今回も例に漏れず最低の脚本でした。
圧巻の映像美と音楽では誤魔化しきれないほど。
細田守監督の脚本が具体的にどうダメだと思うのか、いくつか吐き出したいと思います。
まず1つ目。
意味のないキャラクターや、もはや要らないとまで言えるキャラクターが可哀想。
あたかも何かの伏線ですよ!と言わんばかりの雰囲気を出しながら、結局何も無い。
それ故にせっかくのキャラクターたちが意味を持たず、物語を散らかしてしまっています。
今作でいえば、例えばペギースー。
最初に登場したときは、ペギースーのオリジンはルカちゃんなんじゃないかと思いました。
現実でもUでも人気者、しかし現実では謙虚でもUでは匿名性をいい事に傲慢な面を見せている。
そんな中Belleに人気を奪われ、嫉妬故に...
的な展開なのかな?と思ったのですがいつのまにか退場。
デザインもBelleと対になるような感じで、あんなにも意味ありげなキャラクターなのに何もなし。
そんなんで終盤ですずを応援する時フィーチャーされても感動しません。
他にも、忍くん。
この子が最も低い脚本力の犠牲者だと思います。
だれがどうみてもこの子が竜であるべきでしょうが!
と、思うのは私だけですかね。
ただのお節介イケメンだったなんて酷いです。
「竜は誰だ?」という少々ミステリー的なテーマからみるとこの子が竜であると言うのはあまりにも判り易過ぎるかもしれませんが、これは名探偵コナンではないでしょう?
犯人探しがテーマのミステリー映画ではないのですから、むしろストレートに忍くん=竜のほうが素敵だったと思います。
キスもできるし。
逆にミスリードのつもりだったとしてもお粗末過ぎます。
カミシンとルカちゃんはなんだったんですか?
あの二人がくっついたことで何かありました?
ただあの改札口でのラブコメ(笑)シーンがやりたかっただけのように思えます。
いなくても良かったと言われるのが容易に想像できる、可哀想です。
合唱団のお姉さま方も、なんならお父さんもあんなに重い雰囲気を背負わせず賑やかしに徹するキャラクターだった方が作品としてスッキリしていたと思います。
ダメなところ2つ目は、伏線のお粗末さ。
物語中盤あたりにさしかかるところまで来て、どうやらルカちゃんは特にU側には関係して来ないっぽいな...と思い始めたころ。
竜の正体探しのシーンで映った父子家庭の家族。
全く喋らなかった黒髪に黒服の少年(恵くん)に嫌な予感がしました。
この子、竜っぽい雰囲気があるけどまさかホントに竜だったりしないよね。
もしそうならもう中盤位のはずなのに遅すぎるし伏線としては薄すぎる。
だいぶキャラクターも出揃った時間帯なのに、ここから正体が分かってこの子が出てきてももうキャラクターの背景を描ききれなくてお前誰だよってなるだろ...と。
しかし嫌な予感は的中。
は?ふざけんな。
いくらなんでもお粗末過ぎるでしょう。
案の定、恵くん/竜には感情移入しづらくなってしまいました。
せめてあの兄弟がDVを受けてるシーンがもっと前半や中盤に何度かあれば良かったのですが...。
あと、恵くんが竜のオリジンだと気づくシーンではプチ推理?ひらめき?のような物がすずの脳内で展開されますが、「あの時の子供みたいな反応!」って...。
おでこにキスしようとしたように見えましたが、別に竜の精神状態なら大人でも子供でもああいう反応になるでしょ...。
3つめは、これが全てと言えるのですが、語りたいテーマが多すぎて深堀りしきれずに散らかってしまっているということです。
恋を描きたいのか、家族愛を描きたいのか、子供達が自分自身の力で成長するのを描きたいのか、はたまたSNSの恐ろしさや美しさを描きたいのか。
ひとつかふたつに絞るべきでは?
全部やろうとするせいで全部出来なくなってしまっていると感じます。
忍くんとの恋は?
お父さんとの蟠りはあんなので解消できたことになるの?
ワンコの片足は?(笑)
物語全体にそこはかとなく流れるミステリー的なテーマもガバガバでした。
恵くん達の居場所を特定するシーンでは、コナンくんもびっくりなガバガバ推理と超技術。
わおすごい。
1番は、恵くん達とDV父さんは?
保護もされてないようだし、戦う?立ち向かう?とかって誓っただけで解決してないですよね。
DVって本当に難しい問題ですよ。
そもそも恵は充分戦っていました。
極端では無くDVとは子供にとっては、耐えるか、逃げるか、殺すか、です。
恵は逃げないどころか、弟を護って、その上父親には手を出すこともしなかった。
充分すぎる程戦っているでしょう。
それなのに解決への具体案を示す訳でもなく改めて決意させるだけ...
せっかく大好きだと伝えた相手のすず/Belleは田舎に帰って他の男と恋の予感だなんて、随分酷い終わり方だと思います。
とまあ脚本のダメなところを上げ始めるとこのようにキリがなく、疲れたので終わりにします。
しかし今作はそれを補って余りある程の映像美と音楽でした。
是非劇場で見ることをおすすめします。
あの映像美と音楽は劇場のスクリーンと音響で味わうべきだと思います!!!
Belle可愛い!
点数は総評として
点数的には
歌★★★★★
内容★★
くらいでした。
ストーリーは
子供の頃に河川での救助活動で母親を亡くした鈴が
Uという仮想世界で歌姫と活躍
コンサートに乱入してきた竜に興味を(なぜか)抱いた
鈴(ベル)が正体を探るお話。
疑問点として
・何故ベルがそんなにも竜に興味を抱くのか?
・鈴が好きな忍がベル=鈴と気付くのはともかく
こちらも本気だということを示す為にネットで正体を明かそうとするか?
・鈴が竜の父親のDVを止める為に東京に行くのを
誰も止めようとしない。ついていこうとしないのか?
・竜の父親は奇声(怒号?)をあげるだけで殴らず怯えてしまうのか?
・サイト運営している人達は何をしているのか?
・自分の正義を振りかざすだけのジャスティスたちは何なんだ?
といろいろありました。
小説版を、読めば解決するかも知れないけど
そこまでするつもりはないので、とりあえず歌が素晴らしい映画を観に行った。ということで自己完結しておきます。
あと、AS(アズ)とOZ(オズ)やクジラなど
サマーウォーズに既視感があるとこがあったので
いっそキングカズマとか出して欲しかったかなw
内容は薄いかなと思いました。
・ベルがカリスマ的存在になったところ。
・忍くんと合唱隊のみなさんはすず=ベルってどのタイミングで気づいていたのか。
・すずが助けに行った時、なぜ兄弟は外に出てきていたのか。
『こうだからこうなっている』っていうのが分かりづらかった。
だけど音楽や映像で感動しちゃう人なので、歌のシーンではジーンとさせられてしまいました。
映像と歌を楽しむ
予備知識無しに予告編とCM見て見に行きました。
ネット空間はサマーウォーズの発展型という感じですが、描き方が全く同じように感じたので、もうひとひねり欲しかったですね。
それでもIMAXで見たので相乗効果か映像に引き込まれます。歌にも引き込まれます。
ストーリー展開としてベルが竜は誰?となるところは少し唐突だし、予備知識なしに見たことがない美女と野獣オマージュと気づいてしまうのはなぞり過ぎと感じるかは意見が分かれるかもしれません。
細かいこと気にせず楽しめば良いかなと見てましたが、突然の児童虐待で重い内容がぶち込まれます。この重い内容が終盤にかけて出てきてどう解決するのかと思いきや、あっけなく解決。かなり拍子抜けでしたね。
エンタメ作品として気軽に楽しむには重いかな。
映像と歌へは楽しめますが、振り切りが中途半端に感じてモヤモヤしますね。。
睡魔に…
襲われてしまいました。つまり、期待したほどではなかった、ということかと。
番宣とか予告では面白そうだったのだけど。
ベルとして人気が出るのがめっちゃ早い。ま、それはいいとして。そこは面白いから。
でも、いきなりの竜。そしてあなたは誰?誰?攻撃がしつこい。なぜ最初からそんなに気にする?
そこからなぜかつまらなく感じ、睡魔の第1波…。
細田作品特有の学校の風景とかは好きだし、バーチャルワールドはきれいで圧巻なのだが、竜が追われたり戦ったりするシーンは別物のようで。正義の味方軍団のセリフなどはこっぱずかしい。昔のアニメに見えてしまった。
あなたは誰誰攻撃はずっと続き、執拗に追いかける。なにがそこまで固執させるのか、竜だけ特別なのも最後までわからず。「美女と野獣」を彷彿させるシーンでは笑ってしまったな。睡魔第2波。
そして家探し。防災無線?タワマン2棟?田舎の一軒家じゃないんだからさ、そんなにすぐに見つからんよ、と言いたくなるが、すぐに見つかるし、会えちゃうんだな。緊急事態なのに高知から長距離バスでの移動…開いた口が(笑)
合唱グループのおばさま方、鈴がベルだとなぜわかってた?アザってマントの模様のこと?
なんで?と思い始めると色々キリがないのだが、ずっとモヤモヤして仕方がなかった。
全ての唐突さがバーチャル映像にごまかされそうに。でも大丈夫。すぐに我にかえり、騙されていない自分にホッとし、またモヤモヤ。その繰り返し。素直に感動できない自分のせいなのかなぁ。
余談だけど、斜め前の男性(若い?)がベルが歌うシーンで涙を何度も拭いていて、気になってしまって仕方がなかった。先に感動されると余計にダメなのかも?ピュアじゃない自分にがっかり。
新しいものを生み出すのがクリエイターなはず。
年々アニメーション技術が上がってきて、より『映像美』に着目する傾向がある。その点本作の映像と演出に関しては素晴らしいものを感じる。しかし、細田監督特有といえばそれまでだが、少しオーバーなリアクションで見せたり、大所帯にしてクライマックスを壮大にスケールアップしたりする傾向について、過去作品の焼き回しにしか感じられない。特にサマーウォーズを意識させたような導入部やクライマックスについて、それは僕たち観る側が求めているものを寄せて作っているという印象を抱いてしまう。実際はその逆で、新しいものを生み出してこそのクリエイターなのではないだろうか。今更過去作の引用など無意味と言える。他にも時をかける少女を象徴したような背景があるがそれだけではない。某ディズニー映画を思わせる演出、シナリオについても同様で細田監督の新しい部分が本当に少ない。おそらく歌を生かした演出くらいなものだろう。また、サマーウォーズでは陣内家の特性が存分に活かされていたゆえに、どれだけ大所帯にしようとも一体感があった。本作ではまるでそれがない。叔母さま連中に、クラスメイトの男女カップルも特段必要だったかというとそうではないはず。いてもいなくても変わらないならいない方が良い。シナリオの鉄則だと思う。他にも主人公が人前で歌うことが苦手だということ、あまりに説明不足のまま進み、展開と同時に情報が提供されるため、話運びが理解しにくい点があると言える。ただ、皆隠して抱えている悩み事や不安はあるといった1つの主題に対しては十分に役目を果たしていて、全体としては首尾一貫している面はあると思う。周りの方の意見を拝見してみても、『?』が浮かぶような感覚があるということだが、最も分かりやすいところで、虐待を受けている兄弟がいて、なぜその兄弟は家を飛び出していたのだろうか。話の展開としては仕方ないのかもしれないが、過剰に息子を縛り付ける父親が全国ネットで醜態を晒したのち、息子を部屋から、ましてや家から逃すなどあり得るだろうか。この作品のポテンシャルは歴代のアニメーション映画の中でもトップクラスであることは間違いない。作品の方向性や内容、主題も大いにタイムリーなはずだ。ただ、やはり100点に限りなく近い映画は映像や声優、俳優の演技の前に土台となるシナリオが如何に大切であるかということを改めて感じさせてくれる。
(989文字)
音楽が好き
コロナでライブとかフェスとか思うように行われなくなって、ライブなのに声が出せなくて、今までと同じ場所なのに溢れるエネルギーはない。それでも伝えたい想いはあって。
歌を歌うこと、音楽に救われること、すごく大切なことで、その力はすごいんだよって思っているけど、なかなか元には戻らない今だから、最後に歌がたくさんの人の心を震わせて、なぜだか涙がでて、共鳴して、一つの大きな力になるシーンで泣きました。
現実の世界で歌うことが苦しいベルを大好きなアーティストの人達と重ねていました。
いつかまたライブで声を出せる日がきてほしいなと思いました。
映画の感想じゃなくてすみません。
規制のある今だから感じたことを書いおこうと思いました。
もう少しどうにかならないのか。
映像も音楽も声優も良かったのに脚本がとても残念。
予告では分からない脚本の部分でやられた。
推理小説で最後の最後で誰も知らない第三者が
私が真犯人だガハハって言って出てくるようなものだ。
主人公の過去をもう少し深く掘り下げてくれれば、感情移入することができてアンベールした後の歌うシーンの重要さがさらに分かっただろう。
そもそも母親の死に関しても、子供を助けるために濁流の中を助けに行くなど言語道断。何が泳ぎが得意だ。ふざけた話。死にに行ったも同然。ネット民のコメント通りだろう。
Uの世界へのダイブの設定もよくわからない。確かにサマーウォーズの時から電脳世界がどのように広がっているかは詳しくは描かれていないのでフィクションと割り切り、あまりとやかく言う必要もないとは思うのだが、耳につけるだけで全身の生体情報を読み取り感覚を共有するとはいかがなものか。また、川沿いを走っている際に耳に装着したが、Uにダイブしたあとも現実世界で意識が残っているのか?
人型とそうでは無いキャラクターの違いもよく分からない。あんな奇形の方ばかりの世界なのだろうか。
OZの世界でもUの世界でも、まるで電脳世界にいるかのように描かれていたが実は画面上ではただよくあるMMORPGのようなものでキャラクターを動かしているだけで、電脳世界はキャラクターの視線から描いているだけなのだろうか。もしそうならば、今作のあの装置はARデバイスの1つと認識することも出来る。かもしれない。
書いていて思い出したが、アンベール後のライブの際、ベルが現れる前の歌姫が「ベルは普通の女の子。私と同じ…」と呟いていたがあれに関しても何も無かった気がするのだが。私の見落としだろうか。普通の子もUでは、人生をやり直せることを強調したかったのだと受け取っておこう。おばちゃん達がベルの正体を知っていたことに関してもなにも伏線がなかった。なんなのだろうこの雑さは。
とにかく今作はストーリー全体にまとまりが見られなかった。キャラクターに行動させるだけさせてその回収がない。
また、電脳世界での美女と野獣を描く挑戦と言ってもさすがに寄せすぎではないか。見たことあるようなシーンを何回も見た気がする。
Uで世界は変えられるという結末に向けて、美女と野獣やら虐待やらなんやらを盛り込んだら、まとまらなくてあんなものになったんだろう。
細田守オワコンって言われてもおかしくない。
未来のミライもとても嫌いだけどあっちの方がマシかもしれない。
上映前のSAOの予告の方が数倍良かったです。
雰囲気だけ
バーチャル世界、最後一致団結して解決、とサマーウォーズとまるかぶりなんで目新しさがほしいところ。メタバースもPVのように歌ってばかりでストーリーとリンクしないんで微妙。振り切って現実世界、もしくはメタバース一本にすればもっとクオリティが高くなったのではないかと。
「なんでみんなで川崎に行かないの?」とか、「初対面の思春期の学生が抱き合うか?」などラストあたりの描写も気になった。
細田守監督作品は大好きです。だからこその評価。
※滅茶苦茶ネタバレを含みます!
と言うか内容に滅茶苦茶言及しているので見る前はこのレビューを見ることはお勧めしません
あと批判コメ注意!
まずストーリーもキャラ設定もあまりにもとっ散らかりすぎてる様に感じました。と言うかツッコミどころ多すぎる。
まず第一に主人公の友達のヒロカちゃんはサマーウォーズでの佐久間ポジなのは分かりますが、過程も何もかもすっ飛ばしていつの間にか主人公ベルを歌姫に仕立て上げ終わっていて、セリフで説明させる始末。その時点で視聴者としてはいきなり置いてけぼり食らった気分で既に集中が切れてしまいました。
一応説明がましく主人公にいきなり「貴方が売れたのは何でかわかる?」と問いかけ、無理やり主人公との会話で説明を済ませてしまう始末。
と言うかそもそも何でわざわざ仮想世界でバズらせる事で歌えなくなったコンプレックスを改善させようとするのか。荒療治が過ぎる。
そもそもいきなりバズった理由をわざとらしくセリフで説明した割には主人公当人のコンプレックスについては行間を読めとばかりに同級生から虐められるシーンを挿入。このシーン自体もリアリティに欠けるものでした。
そして母親の死ぬシーンも母親が見ず知らずの子供を助けるために氾濫した川に飛び込む際、救命胴衣のみ着用し、ロープもなにも使わず飛び込むのも本当に大人の判断か?と言う疑問が浮かぶし、何でほかの大人がたくさんいたにも関わらず誰も止める素振りを見せないのか。
そして主人公は母親が飛び込む場面を見ていたのに溺れている所を見ていないかのように首を振って母親を探し始める。これも飛び込む時に周りの大人が主人公の目を塞ぐとかしていれば納得が行くけど、そんな描写は無い。
母親との思い出の回想シーンについても、主人公と一緒に歌ったり作曲している事で、主人公が歌うのは本当は大好きで、そのルーツは母親にある事が判明するシーンなんだけど、そもそも年端の行かない子供と一緒に作曲している事から音楽関係者なのは何となく分かるが、そもそも情報が少なすぎて感情移入出来ない。
この母親についてわかることと言えば、見ず知らずの子供を助ける為に増水して氾濫した川に飛び込むほどの正義感を持つ反面自分の娘を置いていく程無責任な性格で、音楽好きって事以外が全く見えてこない。
強いて言うなら恐らく、音楽に興味を示した娘を後ほど登場する合唱サークルに参加させていた事くらいは想像できるが、そもそもそんな回想シーンも無いため見てる最中に気付くのも時間がかかる。と言うかこの確信得るためにラストシーンにまたまたわざとらしく映る生前の母親と小さい頃の主人公と合唱サークルの皆さんの集合写真を見てやっと察せるくらい。
むしろそれを映すことでモヤモヤを残させないための良心なんでしょうけれど。
そして合唱サークルの皆さんについてもツッコミたいところだらけだけど、ひとつだけ。
なんでラストのとこ、主人公ひとり向かわせたの?途中まで車で送る良心を持ち合わせながら相手は見ず知らずのDV親父だよ?そんで結局本人顔怪我してるし。
「あの子の決めた事だから」みたいなセリフでエモさを演出しようとしたんだろうけど、いや無理ですよ?この世界の大人は皆どこまで無責任なんですか?
そして、カミシンとルカの茶番は何?取り敢えずルカが中盤で言われてたような性悪女じゃない事は分かったけど、主人公がルカにチャットで「好きな人いるんだけど協力して欲しい」と言われてそれがシノブのことだと誤解して「そうだよね。ルカちゃんの方がシノブくんとお似合いだよね。うわーん」みたいにボロボロ流した涙は何だったの?
あとカミシンはもっとしっかりしろ。
あとラストで1番納得出来ないのはお前どっちが好きなん?竜としのぶくんどっちが好きなんかはっきりさせんかい。
これも合唱サークルの1番しっかりしてそうなおばはんの昔話が伏線になって竜とは結ばれんのは分かるけどそれ結局メタ的な話で主人公の感情の揺れ動きが全く見えなくてなんかモヤモヤする。
そして話の流れが前後に行ったり来たりして申し訳ないけど、主人公がアンベールして歌うシーン。
そういやぺギースーおったな!?お前捨てキャラだと思ってたわ!てか顔晒した程度でなんでそんなに手のひら返せるんよ。「私と一緒で普通の女の子やん」の一言だけで納得出来るかい。
もうツッコミ所多すぎて大衆が感動してるのにもついていけなかった。
なんかこう、いっそ実は私の勘違いで細田守監督じゃ無くて別の人の作品であってくれとまで思ったけど、思い出したかのように入道雲シーン入ってきて落胆してしまった。
とまあ、めちゃくちゃ批判したものの、やっぱり作画やキャラクターデザインはちゃんと細田守監督って感じでしっかりしてたし、歌もエモかった。
今作みたいになったのは2時間の尺に対して要素や事件や、テーマが明らかに多すぎて何したかったのかよく分からないことになってた。
要素が多すぎると言ってもそれぞれ単品で見ると細田守監督らしい物だし、もっと深堀り出来ればもっと面白かったかも知れないです。
おそらく主題はネット社会の匿名性に対するアンチテーゼなのかなと思ったけど、登場人物減らしてでもこれを深掘りして欲しかった。
内容が…
オープニングにメインテーマ持ってくるのって、ララランドみたいだなぁと思いながら始まった。でもこの歌は何か気に入った。
バーチャル世界はサマーウォーズのオズの進化版で映像は綺麗だった。
が、ストーリーについては色々ツッコミ所がある!
・主人公の母親、助けに行くなら命綱しようよ。増水した川は人の足では簡単に掬われるよ。最初から死ににゆくのかとしか思えなかった。
・正義の味方的な悪役?アメコミのヒーローと特撮の雑魚キャラに見えて仕方なかった。
・途中から、美女と野獣を見ているのかと思いたくなるシーンの連続でした。。。
竜の正体は誰?
を Who is the BEAST?
としている所も。
・最後に虐待をぶっこんできたけど、中途半端に扱いすぎてる。あれは何の解決にもなってないからなぁ。
他にもあるけど、映像と歌を楽しむ作品としてみれば割と面白かったかな。
それにしてもこの監督、鯨好きなのかなぁ。
映像はとても綺麗でしたが、内容と展開はいただけません。
あまり意味がわからない
私の理解力がないのかもしれないけど、鈴がUのアカウントを作って歌姫になる流れまでは理解出来たがなぜ鈴が龍にこだわって危険を犯してまで龍の正体を暴いて会いに行くのかが理解できなかった。
面白いがサマーウォーズと似たような感じ、二番煎じみたいな感じがした。
Belleのキャラ性と歌声だけで映画の存在は支えられている
音楽◎表現◎映像◎脚本△製作陣の器×
映画館では見れず、アマプラでこの1ヶ月で5回は観ました。
結論から言うと、
とっっっっっっっっっっても、勿体ない作品。
ここまで映像や音楽が仕上げられていて、世界的なキャラクターデザイナーと音楽のために生まれてきた日本の最高のシンガーの力を借りながら、なんでこんなことになってしまった?
どんなに映像と音楽がよくても、脚本が悪ければ伝わるものも伝えられない。
視聴者が想像して楽しむのは伏線だけでいいのに、想像を楽しむどころか脳内フル活用してストーリーの背景を補填しながら観なきゃいけないなんて、見ていて疲れるだけ。
やりたいことが一杯あるのはわかるが、そのやりたいことを主人公と主人公の親友に詰め込みすぎ。全部主人公と主人公の親友だけにやらせて、都合の悪い部分は作中何回しゃべったかもわからないAI、友人、母の友人らが助ける。
周りをちゃんと動かせてないから、背景が生きない。背景が生きないと人はちゃんと共感できない。
描写されないストーリー背景を脳内補填し疲れた上に、最後があまりにモヤモヤする終わりなので、達成感もない。
今回は歌の天才が主人公なんだから、歌の力で解決や平和を示唆するエンドになったのなら、一貫性があってもっといい評価がついたはず。
終わりよければすべてよしってのは映画にももちろん言えること。
サマーウォーズはネット世界の混乱を先輩の花札で解決ではなく、数学の天才が200%の力を使って問題解決した。花札という意外性で温度差が開いたところに再び天才が通常以上の力を発揮して解決っていうエンド、という最後に調整が加わってまとまりができた。だからこそのあの評価。
難しいテーマに取り組むのはいい、その難しさで葛藤があるからこそ主人公の歌声にリアリティーがでる。歌に没頭できた。
まあ脚本がダメな時点で、結局歌で支えられてる。
個人的には何回も見て努力して理解したいと思える好きな作品だが、テーマを絞って脚本をしっかりさせればもっといい評価を貰えたはずの映画だと思う。
細田監督率いる製作陣の器は、テーマの難しさと、Jin Kimさんと中村佳穂さんという才能を、受け止めるには小さ過ぎた。
非常に悔やまれるし、お二方に申し訳ない気持ちだ。
製作陣は反省してほしい。
終盤の展開についていけない
気になってはいたものの観れず終いだったので、地上波での放送を録画してやっと観れました。評判が微妙なのもなんとなく知っていて、あまり期待せずに。たしかに、ベルという名前も竜が城で孤独な様子も、美女と野獣を思わせる部分がありますね。なぜベルが竜に惹かれるのかはよくわからないものの、歌も歌声も良く、終盤までは、竜が誰なのか、竜は何に傷付いているのか、ベルと竜はどうなるのか、ワクワクしながら観ていました。しかし、竜は主人公と全く関係のない虐待されている子供で、主人公が一人で助けに行くけど、本当に助けられたのか、彼らは幸せに暮らせるのかわからないまま終了。終盤まで悪くなかったのに、最後ついていけずに残念な気持ちになりました。わざわざ虐待されてる子供達を出しておいて、あんな終わり方でいいんですかね。あの子達の今後が気になってモヤモヤ感が残ります。
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