竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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描かれるネット世界への違和感
アナと雪の女王も7年の昔となった2021年7月に出た、夏の青春映画風に打ち出す日本風アナと雪の女王。
企画書には「アナと雪の女王のヒット性を、“日本らしく”上回る」とでもあったのではないだろうか。
同年には3ヶ月後の10月に『アイの歌声を聞かせて』があり、翌年には5月『バブル』8月『ワンピース・フィルムレッド』と続き、アニメ映画と言えば歌わなければ許されないとでもいう風潮の先陣を切った作品。
一段落が見えた今、「アニメ映画は、歌わなければいけなかったのか」を考えるためにもう一度見直しての感想となる。
本作は、他作よりは「歌の力」の唐突感が少ない。もっとも、なぜ鈴が「母親が死んだこと」で「人前で歌えなくなったのか」の繋がりが「なんか鈴以外にはわからない複雑な心理で」以外説明がつかないので、ベストでもベターでもなくマシという具合だが。
バブルのウタが「言葉のない歌」にこだわることや、アイの世界の「なぜかみんながソロで歌い出す」よりはこじつけ感が少なく馴染んでいる。フィルムレッドのウタはウタウタの実を食べたから、という少年漫画パワーなので別枠。
本作は「何か歌とバインドされた企画アニメ」としての押し付け感が薄くて嬉しい。映像も、さすがというほどに美しい。2Dと3Dの使い分けもコンセプトが明確で、鑑賞する脳に素早くノーストレスで馴染む。映像に関しては、相当厳しい合格ラインかつ踏ん張り続けられるスタッフでないとこの品質は出ないだろう。映像を目で見る分には、とても楽しませてもらった。
だが、私個人として全体の評価は厳しい。
他の鑑賞者にも感じた人は多くいると思うが「作者はネット世界を描くのに自信満々だが、実は全然知らないのでは?」が、鑑賞中に終始疑義として持ち上がるからだ。2021年の「普通にネットを使う人」ならば、本作を貫くネット覆面&身バレのテーマについて「そこ、普通はこだわらんやろ」が多すぎる。監督はTikTokもない、ツイッターもない、YouTubeもニコニコ動画もない、2ちゃんねるはあってもやる夫スレはない時代、恐らく2003年ごろのネット感のまま現代を生きていて、それを信じて「2021年の若者たちの今」を描いてしまった。作品を出すたびに「細田作品、なんかモニョる」とネットで批評にあうことを繰り返し、それを「ネットの常態は悪意」として捉えた偏りも感じる。
結果、「これがネットと現実のリアルだ」と自信満々に語られる本作を見進めるほどに、「いや、そうじゃなくね?」「なんか、ちがう」「この作品世界の人たち、みんな俺たちの知らないネット観に生きてる」「最新のハード(MMOや配信など)は出てくるけど、ソフト(キャラクターたちのメンタル)がみんな変」→「全キャラクターに、感情移入できない」という失敗に繋がっていると感じた。
以下、気になった点を細かく。
・ネット世界ユウ
「現実ではやり直せない。だがネットではやり直せる」と最初に大前提が繰り返されるのだが、すぐに続く「生態データを読み込んで、それを反映した力・外見のアバターを登録する」で「え?」となる。それでは現実と同じで、やり直せない。ネット匿名の言いたい放題やりたい放題をテーマにするなら、この設定がすでに没入感を大きく下げている。ツイッターや大型掲示板と照らして考えてみても、すでにあまりにも違う。
実際、本作で描かれる事件性のほとんどは「アバターを変えれば解決する」という、現実のMMOでは十年以上前から当然すぎる機能の未実装に起因している。それが絶対にできない前提で話が動き続けるのだが、他人攻撃おばさんなどはおばさんと赤ん坊でアバターを2つ持っていたりして、ますますよくわからない。
さらに「管理者によるアカウントBAN」という、2021年には誰だってルールとして知って則っているものが無い。代わりに「アバターを解除する身バレビームを与えられた特権階級による、身バレビーム懲罰」というぶっ飛んだ設定でなぜか運営されており、これをネット世界をリアルに描いた…と言われると、もうわからない。
加えて、私や他の人、特に若者が感じるのは「人気者なら、身バレしてもよくね?」なのだ。TikTokは完全に「自分を出す」文化だし、本作公開の2週間前にはホロライブの当代最強だった人気者が引退ライブをして、以後生身で活躍し続けている。ネット空間での実績は現実の実績として誰もが認めており、ネットで一角の人物となって収益化(現実的な稼ぎ)を狙う世の中である。「ヒーロー・ヒロインとしての身バレは、むしろ願望」であり、成功した鈴(ベル)やヒロの「身バレしたらすべてがおしまい」が、監督の中だけの理論となっている。もし容姿が絶望的すぎてすべてがおしまいと言う文脈だったのなら、それはそれでオジサン世代のルッキズムで厳しい。「ルッキズム起因で投げ銭が止む」とかいうのなら100歩譲ってありにしても、ベルは収益化すらしていないので、何もおしまいにならないのだ。
というわけで、3個も4個も大前提に「そういう心理・行動にはならないのでは?」があってしまい、2時間ずっと「これでネット知ってると言われても…」となってしまう。
未だにネットでクレジットカード払いをするのは怖い、絶対ダメ! と思っているような高い年齢層でないと、ネットはこういうものだ見られないのではないか。
・鈴(ベル)
2021年現代の、等身大の女子高生……として生み出されたのかもしれないが、それを強調されるほどに「いや、真逆な気が」となる。もし十代の女子高生が「これは、あなたですよ」と言われても「ふざけんなし」と爽やかに笑い飛ばしてくれる気がする。
端的に言うと、ベルが数百万フォロワーを獲得したときの反応は、「どうしよう、困った」ではなくて「やったあ、最高」の方が正しいのである。親の月収年収をすでに超えて、もう一生飯食えるのがわかるから。2021年の高校生というのは「英雄ヒカキンも一昔前の人」ぐらいで、YouTuberの収益化構造は当然に知っている。なんでTikTokには投げ銭がないんだよとぶちくさ言ってる世代なのだ。でもまあ人気者になったら、YouTube移行はもちろんnote等でいくらでもお金に換えられる……そんなことまで学級で常識として知っている。
なので、「(何も悪いことをしていない)ベルであることをばれないように頑張る」よりも、「功名心からついつい匂わせ発言をしてバレてしまい、後に反感を買ってしまう」ぐらいの方がリアリティがある。
さらに「素顔だと歌えない」もよくわからない。前述の通り、恐らく歌えなくなった原因としてある母親の事故死が、素顔・歌というキーワードと繋がっていないからだ。
なぜライブに乱入しただけの竜にそこまで執着するか、さらにその現実での正体を明かそうと頑張るかも不明で、「脚本都合」としか言えないのが辛い。作者が想像した「等身大の女子高生」をやっているだけであり、生きたキャラクターとして現実的な言動をさせてもらえていない。
・竜
虐待児兄弟の片割れ。ネット上のバトルゲームで高勝率を維持していたら、それを理由に迷惑アカウント扱いされ、全世界から身バレの刑がふわさしいとされた少年。この時点で2つ明確なツッコミどころがあり、全然ネットを知らなそう、というかネットにすごい偏見を持っていそう、という印象。チートを使っていなければ、単純にレジェンドであり英雄である。反則でもないえげつない勝ち方は仕様であり、もし反則じみていることやゲームルールの穴を突くような勝ち方が過ぎるなら、それに対応するのはプレイヤーではなくて運営側の責任であり、穴が放置されているのなら運営側が糾弾されるだけだ。
それに目をつぶっても、全世界公開で家をライブ配信しており、父からの虐待シーンも映ったのに、それを見た鈴を「人のプライバシーに勝手に入るなよ」と糾弾するのが意味不明。だったら、なぜ垂れ流し配信を…? 何がしたいの? 児童相談所はずっと動いてくれなかったと作者の考えた社会悪的な呪詛を並べるが、この虐待映像が許されるほど日本社会は強固盤石ではないと2021年のSNSユーザーは感じてしまう。
また、ベルは自分だと言った鈴を「本人だと信じられない」と言って通話を切るが、声からわかるなり、歌ってみろよと言うなり、スマホのアカウント見せろなり、なんか無いか。鈴も、今「二人しか知らないはずの歌」で竜の特定に至ったのだから、それを歌えずとも話せば済む、でなくともスマホのアカウントを見せれば済むのに、なぜかしないで(側にいるヒロちゃんも思いつかないで)「顔を明らかにして大勢の前で歌うしか、鈴=ベルであると証明できない」の大決断に行くのが不自然すぎて、脚本都合だと鼻白んでしまう。
・ヒロちゃん
終盤、急激にIQが下がって別人化してしまう子。
なぜか「鈴が思いつかない解決策を提案する」のポジをしのぶくんに取られてしまう。
前述の鈴と竜のノーフォローに加えて、「現実の姿がバレたら、積み上げてきたベルが全部終わりだ。鈴も、うじうじしたみそっかすの日々に戻るしかない」(ほぼ原文ママ)とベル=鈴の顔出し歌唱に謎理論で反対することで、賢かったのかそうでなかったのかよくわからないキャラになってしまう。最終局面ではなぜか鈴をDV親父の元に一人で行かせており、脚本都合を抜きに解釈しようとするほどモニョってしまう。
・しのぶくん、ルカちゃん、カミシン
青春映画風味で予算を引っ張り出すための友人キャラたち。これをどう有効活用するかが腕の見せ所なのだが、残念ながらそれ以上の意味は与えられなかった。
・竜の父
終盤いきなり、見たくないものを見せてくる悪役。
ただ、悪役ならまだしもただの雑キャラになってしまっているのがいけない。DV父というのは現実にいるものだが「もっと上手くやる」からDV父親で何年も居続けていられるのである。ネットに善の面をして露出するほどのサイコなら、東京都大田区の住宅地の公道(朝方。おそらく通勤時間?)で、いきなりやって来た女子高生の顔を引き裂いて顔面流血させ、大声叫びながら追加のグーパンを入れようとはしない。普通に新聞一面を賑わすレベルの、白昼の重大事件である。そこまでの狂戦士かと思えば、鈴の無言のひと睨みで恐慌を起こし、退散して解決(解決???)。現実的な問題をファンタジーの理屈で解決してしまったのは、悪手という他ない。
・母、大人たち
娘に必死に止められても他人の子を助けるために飛び出して死んだり、その遺児である鈴を今回も一人で飛び出させたり、脇を支える大人の思考回路ができていない。温かい大人キャラの役回りを与えられているのに、現実離れした軽薄さになってしまっている。
・田舎
「退屈で未来のない日々を送る底辺な私が、ネットでヒーローになって一発逆転しちゃった」のパーツとして田舎描写なのだろうが、自然豊かで施設も人口もあり「悲惨」のパーツどころか「豊か」のパーツに見えてしまうのが逆効果。自然もなく廃工場が並ぶ田舎とか、若干スラム化してる都心の方がよかったと思う。「悲惨」の解像度が、日本中のユーザーからして温い。
・喋り方
アニメっぽくない喋り方は、必ずしも現実っぽい喋り方とはならない。本作は全員がアニメっぽくない喋り方をするが、全然リアル高校生っぽい喋り方でもなく、変。
・用語
スズ、アズ、ユウ、リュウ。
鈴、As、U、竜なら見間違えないが、映画は表音表意文字を読むものではないので、似た音の頻出用語はそれだけで没入感を削ぐ。この指摘が出てしまうと、脚本次元では素人級となってしまう。
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映像満点、脚本が徹底的に落第点という作品は珍しい。
プロジェクトとしてはこの脚本を作り続けていたわけで、関係者の7割方が「この脚本、大丈夫かなぁ」と思っていただろうが、誰も突っ込めなかったのならDV親父以上に怖い。
細田監督は、歯に衣着せぬ物言いをする脚本の専門家を雇うなり、テーマとする事物に対してしっかり取材するなり、制作スタイルを改めた方がいいと思う。
本来はスクリーン
映像美は流石、細田監督。 但し、デジタルに過ぎているのが引っかかる。バキバキ過ぎて、柔らさが欲しかった。
オチは賛否両論なのが今回確認出来ただけでも良かった。
自分は、素直に幼馴染みの男の子でよかったのではと思うのだが・・・
おもしろくない
キャラクターデザイン・映像・歌・演技は最高なのに物語がつまらなすぎる。
つまらないとうか酷い・・・。母さんが他人の子ども助けて死んじゃうの辛すぎる。
あと仮想世界なのに現実と同じ見た目ガチャで、主人公はデ〇ズニープリンセスみたいなのに他の人間は人外+あえて見た目悪くしたキャラなの?クリオネはかわいかった。
Uは何するところなの?
タイトルの通り、終始頭にあったのはこの疑問でした。
ベルがライブをしていましたし、他にもベルが現れる前にスターがいたようですが、Uはライブをするところ?ライブ以外の時はみんなは何してるの?あの大名行列のように行き交ってるだけ?
みんなはただ行き交ってコメントしてるだけなのに、竜はなぜ家(城)があるの?
メタバースというにはあまりにもすることがない世界に見えた。せっかく本人の感覚とシンクロまでしてるのに、さほど意味がないような…
そもそも若い方向け映画なのかもしれませんが、Uの存在がよくわからないので入り込めなかった…
あと竜とベルの下りは完全に美女と野獣でした。オマージュとのことですが、もうちょっと別のひねりがあっても良かったのでは。
有能すぎるお友達やイケメン幼なじみなど、すずの置かれている環境が都合良すぎてこれまた?です。
良い点としてはヒロインの吹き替えの方、セリフはイマイチでしたが歌がとてもお上手でした。
全体通して私には今時すぎました…
結局のところ、竜はベルのソウルメイト的なモノ
アマプラで鑑賞。かなりの酷評が多く最初みるのを躊躇ったが無料なんでながら作業で観る事に(でもしっかり見ました)。
確かにストーリー的にクビを傾げたくなる展開がチラホラと出て来て、最後の兄弟探しに至っては余りにお粗末な展開であっという間に居所を突き止めるところなんかは「ハァ???」って感じだったが、まぁ〜無料だから良いやって思えるラインだった(コレ、お金払って見た人達からしたらブチギレるのは当たり前だなぁって思う)。
それと、竜とベルの関係って、結局の所は兄弟的なソウルメイト関係なんだなーと思う。観る前は恋愛趣向が強いのかなとか思っていたけど実際は全く違うと分かり、正直ホッとした(美女と野獣を彷彿とさせる〜と言うレビューが多かったので、観る前まではそんなイメージがあったが、実際観てみると個人的には美女と野獣のイメージは感じられなかった)。兄弟と三人で抱き合いながら好きだと軽々しく言ってるし(その前に信用出来ないとか散々喚いてたくせに、助けてもらったら好きだとか会いたかったとかよくも言えたなと)、なーんか取ってつけた流れがイマイチ。
寧ろ、成田凌の役の幼馴染と互いに何を言わんとしていたのか?が結局最後までキチンと言及されずに終わったのが気持ち悪い(恐らく、ただ単に成田凌的には主人公がベルだろ?って言いたかっただけなんだと思うが、主人公の性格がウジウジタイプで車が態とらしく通り過ぎて聞こえなーい&主人公フェードアウトで有耶無耶に終わる流れが今どき面倒くさいパターン)感じで、二人は恋愛的に上手く行ったのかどうかも怪しい。
時をかける〜、サマーウォーズを観てきて思うが、私はこの作者のドタバタ騒動アニメがどうも性に合わない。まぁその中でも時をかける〜はまだ良かったが(古い方の原作観てるしファンだし現代版との違いとして楽しめたので良いかなと)、それでも他の二作品を含め総合的に観ると余り落ち着かない感が強い。
この作品の見どころはたった一つ、中村佳穂の歌声である。正直映像はそこまで良いとは思えない。
ベルも含めて別段可愛いや突出してカッコいいとか魅力的だと思えるキャラクターが存在しないから。
それと、ヒロちゃんとか言う子は今時の毒舌眼鏡隠キャリケジョなんだろうけど、この手のキャラって最近どのアニメでも出て来て食傷気味で飽き気味。取り敢えずこの手のキャラ出しとけは世間受けしそうとか思ってんのかなぁ?正直口の悪い眼鏡ブス位にしか思えないのでいい加減、こう言うキャラはとっとと淘汰されて欲しいなと思ってる位なんだけど。
娘に「君・・・」と呼びかける父親って
過去のトラウマから自分の殻から抜け出せない少女が、仮想空間をステップに成長する物語。
ネット等で低い評価を観ていた為か、想像していたよりは悪くはなかった作品だと感じました。
少女の成長譚というテーマが良いですね。母親を目の前で失ったトラウマ。大好きだった歌を歌えなくなった少女が仮想空間でそのトラウマから抜け出して・・・そしてそれが現実のすずのステップにもなる。カタルシスを感じる良いストーリー展開だと思います。
音楽シーンは歌唱力を含めてレベルが高く、迫力を感じました。特に、「ベル」が「すず」に戻り歌う後半のシーンは、ストーリー的にも相まって感動的ですらありました。
ただ、それでも全体として薄く、整理出来ていない話だとも思います。
例えば、すずが竜に執着した理由が分かりません。逆に、竜がベルに心を許した理由も分かりません。
これが分からないので、物語に入っていけません。
すずの執着で言えば、例えば、ルカの気持ちを勘違いして失恋を覚悟したシーンの後に竜との出会いを描いていれば、少しは納得感は増したかもしれません。少なくとも製作者が「理由付けをした」と理解することは出来ますが、この作品はそれすらありません。
キャラの設定も極端で微妙。そして、それぞれ折角のキャラを上手に活かし切れていません。
例えばしのぶは高校生とは思えない落ち着き。竜も虐待されている14才とは思えない・・・
逆に、コーラスサークルの大人達は何の役にも立っておらず、結果として、物語のリアリティの邪魔にすらなっています。
例えば、姿を晒して歌うことをすずに提案するとき、しのぶがもっと気持ちを高ぶらせ叫んでいれば、高校生らしかったかもしれません。そして、それを大人が窘める。或は、冷静な言葉でその気持ちを引き継げれば、大人を描いた意味があったかもしれません。
クライマックスは否定的な意見が多いようですね。私もその一人。
独り立ちするすずを描きたかったのかもしれませんが、物語のリアリティを損ねるだけのように思えます。
仕事もお金の問題もあるのでしょうが、大人も含めて可能な人数で行かせれば良かったのに。そして、大人とヒロは警察に相談に行き、他のメンバーは手分けして竜の家を探して・・・最終的に一人で竜とその父親と対峙出来れば、独り立ちのシーンとしては十分だったと思います。
また、警察官が、父親の暴力を現認するシーンを描ければ、あんな中途半端な終わり方にしないで済んだのではないでしょうか?
映画としての私的評価は、当然厳しめです。ただ、物語以上に、サマーウォーズを焼き直したような設定や、美女と野獣の『真似』をしたシーンなど、細田監督の姿勢に厳しい評価を付けたくなる、そんな作品でもありました。
【鮮烈な歌と映像‼︎2021年秋の映画館で観ること必須映画】
内容の辻褄を細かく考えると、「あれっ?」となるので割愛。2時間ぽっきりの映画の中で、細かく描写•説明するとただの解説映像となってしまうから、これはこれでアリという前提で話を進める。
まず、この映画を総括すると、音楽、映像、映画のテーマ設定が秀逸だということだ。
①音楽と映像が綺麗
特に、ベル役の中村佳穂さんの透明感と迫力のある声が映像とマッチしていた。よくこの歌手を見つけてきたなというレベル。映画というよりも、むしろベルのLIVE映像を映画館で見ているようだった。また、映像そのものを切り取っても、細田守監督がこれまでアニメーション映画制作の中で培ってきたノウハウかふんだんに練り込まれていたのだと感じた。まるで、アニメーション映画という美術作品を鑑賞しているかのようだった。
②現実で多くの人が抱える家族の課題に言及
家族の中の自分と学校の自分。インターネットの自分と現実の自分。どちらも本当の自分だけれど、同じ人物とは思えないこともしばしばある。そんな誰しもが抱える2面性を的確に表現している。本当の自分とは何かという葛藤に関しては、平野啓一郎さんの新書『私とは何かー「個人」から「分人」へ』を参考にすると考えがまとまるかもしれない。
あぁ、この部分について観た人と語りたい。
③正義の対立をどう乗り越えるか
正義に対立するのは別の正義というように、本当に正しさを求めて対立する構造にどのように立ち向かうのかがこの映画の歌には隠されている気がする。
内容について
正直なところ、内容だけを評価したらスコアは2とかになるだろう。というのも、飛躍しすぎているところや、いくらなんでも…と思うことがあったからだ。本作は、音楽と映像を楽しめる映画館で鑑賞したからこそ、評価を3.6とした。『竜とそばかすの姫』のように映像と音楽で見せる映画は、テレビで見た時の印象と映画館で見た時の印象が異なることはよくある。今回は映画館による映像と音楽の勝利といったところか。
前半は良かった
前半、普段は陰気な女の子が、自分が輝ける世界を見つけて、その世界で人気を得ていく。しかし、その世界でのライブ中に1匹の黒い龍が乱入。その後は、その龍について話が続いて行くわけですが、その後が問題。まず、しのぶくんは登場する必要があったのか。それと、最後の虐待お父さんは一体なんだったのか。と、後半は色々とモヤモヤが残る展開となり、今回はこのような評価とさせていただく。
ストーリーがモヤモヤ
今日見てきました!金曜ロードショーで本編10分公開シーンを見て、久々に映画館で見たいと思った作品でとても期待していました。
たしかに、音楽や映像はとても綺麗で迫力があり、心が打たれました。
ベルの声はとても透き通ってるし、色鮮やかな衣装など、とても華やかで綺麗でした。
しかし、ストーリーが……ツッコミどころが多かったかな。
まず、竜の正体を何でベルがそんなに知りたがるのか、と。自分のライブに侵入されて怒って「あいつなんなの!一体!」とかなら分かるんだけど、「あなたは…誰?」ってなんか最初から城に忍び込んだり、追い返されても近づいたり……💧なんか彼の思わぬ一面を見たとかいうシーンがあったら分かるんだけど、最初から馴れ馴れしいしいきなり、美女と野獣シーンみたいなの出てきて踊って心通じ合うし。あれ?って。
竜のお城にあった秘密のバラ?の役目もちょっと分からないし。竜の召使いのAIも最初はベルの邪魔してきたのにいきなり味方に変わるし。経緯が分からんのよ。
あとジャスティスだよね。あれがあの虐待の父さんが正体だったとか、そういうんなら分かるんだけど特に最後はなんも書かれてない。
幼なじみの存在もよく分からない。たしかに、幼少期から気にかけてくれてた、とかの描写があって主人公にとって大事な存在はわかるんだけど、ベルってなんでわかったのかなー、とか最後「これからは付き合ってける」とか言ってるし。何が言いたいのか、と。
後、あの虐待一家、東京にあんのに、高校生しかも女子に一人で行かせる?!?!
皆であの虐待の様子見てたよね?!普通一人で行かせんやろ、マダムたちもどういう役割してんのかよくわからなかったけど車で駅に送っておきながら着いてかないって……ありえん。
全体的に伏線回収とか全くなくて、モヤモヤが残った。でもルカちゃんとカヌーの奴のシーンは楽しかった。
もやもや
竜に固執するBELLE。なんで?
高知から川崎?あたりに行って、すぐ竜を見つけられるの、なんで?
BELLEが竜のDV父親に顔ひっかかれ出血してたけど、それ立派な傷害罪だから。
ちゃんと警察に言わなきゃ!!
ずぶぬれで高知に戻ったんだとしたら、ちょっと制服臭くない?
(女子高生だから、いい香りの設定なのかな・・・・)
美女と野獣のパクリ
美女と野獣を現代的にアレンジして、かつ高知の内向的な女子高生が、トラウマを乗り越えて心を開いて行く様を描いた作品。
しかし、他のレビューにも言われている様に雑な面が有るのは間違い無いかと。ただ、インターネットの負の側面を描いていて、ネット環境の誹謗中傷と、不特定多数が使うツールに素顔を晒す恐怖は丁寧に描けていると思う。他人を助ける為に素顔を晒した勇気等、人の為に動く事の重要性を物語序盤から終盤迄一貫して主張している事から、テーマまさしく医療に代表される滅私の精神だろうと思える。
同業界の人間としては、終盤の虐待されている子供達を助けに行くくだりが、唐突だったかなと思う。締め方は、前作の方が綺麗でした。ただ、美女と野獣のパクリ感が全開なので、ディズニーにキレられるんじゃないかと正直不安に思う。
映画館で聴くべき音楽
ずっとyoutubeで曲を聴いていたのですが、映画の中ではどのように流れているのか気になって鑑賞しました。
やはりこの映画のために作られた音楽ということもあって映画館で聴いてこそだな!と高まり、歌のシーンはまだかまだかと音楽を求めてました。
ただ、ストーリーの統一性はなく評価は全て音楽点といっても過言ではありません。
素人目にみて悲しみの要素詰め込みすぎて無理やり回収して軽い映画になったなと思います。
1番わけがわからなかったのが初めて対面したシーンの次のときにはもうベルが竜に結構入れ込んでて竜を探していたところです。
惹かれる理由は大体予想はできましたけど、そこのシーン全部すっ飛ばしててとにかく軽かったです。
もし、母が人を助けて死んだことに理解できず現実世界で内気になってしまったJKが初めて殻を破って他人に全力になったことで母の気持ちが分かり前を向く、というテーマなのだったとしたらもう少し要素を絞って内容を濃くしてほしかったです。
映像と歌はすばらしい
細田監督の作品が好きで期待していましたが、正直ストーリーに疑問が多く最後まで入りこめませんでした。
そして私も子どもの頃からそばかすがあるので他の方より敏感に感じるのかもしれませんが、必要以上にそばかすがマイナスであるというような表現に感じ、ずっとモヤモヤしてしまいました。
もちろんキャラクターの差別化やキャラ付けとして必要なことであるとは分かるのですが、容姿やコンプレックスを描く時にはもっと細やかな配慮が必要なのではと思いました。
また内容を詰め込みすぎていて、色んな要素が中途半端で疑問を感じる点が多く、最後むりやりまとめたように感じてしまいました。
ストーリーのメインでもある竜を悪として排除しようとする部分も、そのきっかけや動機が弱くなぜそこまで竜を全世界が追い詰めるのかと思いました。
ただ映像と歌は本当に素晴らしく、映画館の大画面と音響で体験できてとてもよかったと思います。
Uの世界になにも魅力を感じない
ストーリーについては賛否両論あって、いろんな方の意見が合ってなるほどな~って思ってました
自分が気になったのはUの世界に魅力を感じなかった点とデバイスの整合性のなさです
冒頭の世界観見せるためのUは、なるほどな~こんな世界で、アバターでなんかしてんのかなって感じで面白そうだったけど
結局、最後まで一列に並んで進んでいるかベルに群がるモブたち、歌を聴く以外にあの世界で何ができるのか意味不明
竜が有名になったという武道大会の描写もなんのもない
Uの世界で攻撃されると実際の痛覚にダメージを受けるんでしょうか、そういう説明ないけど、だとしたらみんなごっこ遊びで痛がったりしてるんでしょうか?逆に本当に痛覚を感じるとしたらそんな危険なシステム国や業界が認証しますかね?耳にイヤホン刺してるだけで、そこまで感覚持っていかれたらいろんな犯罪の元になりませんか?
竜の城はどやって作ったんですかね?自分でコツコツつくっていったのかたまたま見つけたのか、なぜ他から隠ぺいされていたのか?竜とクリオネを守る妖精みたいのが関係してるっぽいけど、よくわからない、美女と野獣のマネ以外でほぼ意味が無いギミック
アバター事に家が持てるとか、こういうことができますとか何の描写もないから竜の城だけ??ってなりました。
演出上仕方ないことかもしれませんが、ベルが尋問受けてたり閉じ込められたりするけど、都合悪くなったらログアウトすればいいだけですよね、ログアウトできない権限とか持てたらビームの何倍もやばい
細田監督はオンラインゲームとかバーチャルの一切やった事なく、なんとなくSNSを具現化したんでしょうか、ウォーゲーム、サマーウォーズのネットの方が魅力的だった気がします。
最初のナレーションにあった「現実ではやり直せなくても、Uの世界ならやりなおせる」 って全然 話の締めともかかってなくて、いつもの細田監督っぽくないなぁと残念に思いました
否定的な意見も多く見られましたが、すずたちの青春コメディのパートは割と好きでした。
サマーウォーズの2021アップデート?
1.映像:素晴らしい
2.音楽:かなり良い
3.脚本:脚本家はこれで満足してるの?
4.美女と野獣:リスペクトしすぎ
5.サマーウォーズ:アップデート?
6.総評
サマーウォーズを見ていなければ星3.5。作品としての完成度は前作のほうが上。
とにかく2時間見せる力は、今作の方が上だが2度3度の鑑賞に耐えるか未知数。
観客に解釈を委ねるのは良いが、少々丸投げ感が高い。
入ることのできない物語
現実をある程度忘れるために映画を見るのだが、それを一周させてまた現実に戻すのも芸術家や映画監督の役割だろう。竜とそばかすの姫はその意味では成功しているかもしれない。児童虐待という問題を入れることによって現実を目の当たりにさせる。だがこれは安否の激しいことになっているようだ。青春+虐待問題+トラウマ回復という3つの項目があり、ここでは虐待問題だけ分離されている。児童虐待は簡単に扱うには重いテーマだが、これをどうにか入れたかったのだろう。これを無理やり入れたので分離され、ここばかりが際立って批判される。このような問題は深く入りこまねば、心を癒やすことはできない。むしろこれが他の物語項目を引き立る項目のようにも感じられてしまう。つまり問題を否応なく軽くしてしまう。
深く入ることができるようで、入ることができない、と感じてしまう。これはまた物語がうまく分離されている。この分離は言語化しにくいが、現実の問題と抽象的なトラウマを解決する問題とがごっちゃになっており、それらが妙に整理されずに表現されているからだと考える。だが主役がうまくこなしていることでそれが感じれないようにできている。中村佳穂のたまものだと考えていいと思う。歌は素晴らしい出来だ。物語はほとんど意味をなしておらず、音楽と映像を感じることだけを取り上げたほうがいいかもしれない(これは多くの人が言っている)。
弱いものがネットを通じて心を通わせる。これは悪くないことだろう。だがそこに入り込んでいくにはその弱さはどこにあるのか、が重要だが、あんまりそこを掘り出して行く感じはなかった。
竜が主人公の周りの誰かと期待させる作りをしており、竜が全く違う人物だったのをみて私は「えっ」となった。なぜボーイフレンドはすずがベルだとわかったのか?(私は竜はボーイフレンドだと考えていた)
私達が成長するには大きな闇の中をくぐりぬける必要がある。この作品には大きな闇がいきなり虐待という形で現れる。そこまでの過程にグラデーションがない。傷が虐待であるまでにいくつかそれを感じさせるものをいれるべきであったのかもしれない。問題はそれが闇であるのはわかるが、すずと同質のものだったか、といわれれば全く別のものである。かれらはどこで分かち合ったのだろう。
主人公の中の傷はわかる。だが傷だけなのである。そこから自暴自棄になってもいなけば、心の闇を広げることもなく、犯罪をするわけでもない。「傷を追ったもの同士」とカッコで囲うことはできるが、同じものではない。その間の橋渡ししたものはなんだったのか。
いろいろ疑問が残る物語だった。主人公がネットに自分の姿をさらけ出したのはどういう効果があったのだろうか?歌を歌うのはあのウェブカメラの前のほうがよかったのではないだろうか?(構成上)等いろいろ考えてしまう。竜の傷は主人公が会いに行くことによって癒えたのだろうか?ただ会えたのはいいが、その後はどうなるのだろう。すずはUで姿を現したあと、学校でいじめられないのだろうか?私が一番気になったのはここだな。スクールカーストが崩壊するだろう。
もう一度戻るが、竜とそばかすの姫の間の共通点はなんだったのだろうか?何が間を行き来した結果のカタルシスだったのだろうか。お互いはインターネットという媒体を取り払って会って理解しあっていたけれど、お互いの中に何が残ったのだろう。私は彼らに聞いてみたい。
私はこの物語には入ることができなかった。それは世代の違いかもしれない。だが入ることができる人はこの物語について何度も考えることができるから幸いだろう。
映像と音楽に全振り
初めっから曲を聴くために映画館に行ったので個人的には楽しめました。ただ、作品全体として評価するとストリートはもう少しどうにか出来たのではないかと思います。映像、音楽の為に作った作品でしょうか?
以下ストーリーで気になったポイント
①インターネットの世界を舞台にしているはずなのに世界観がやたらと狭い。
②Uの世界のアバターは現実世界のプレーヤーをスキャニングしてるとの事だがどう見ても人の姿をしていないアバターが多数。
③主人公等自ら竜に対して「あなたは誰?」と積極的にリアルを暴こうと動くのに違和感
。
④虐待を扱うには余りにも中途半端なストーリー。
ストーリーを重視される方には物足りないかも知れません。ただ、映像と音楽を楽しむ為の作品と割り切って観に行くと結構楽しめますよ。
どうにも最後まで腑に落ちなかった
仮想現実と高知県伊野の現実の間にある繋がりが、どうもしっくり来なかった。そして突然出てくる多摩川でのDV。その辺が繋がるのがインターネットなのだが、どうもしっくり来なかった。
それぞれ面白かったのだがシナジーが感じられない。そこに馴染めないのは歳を取ったからなのだろうか。
誹謗中傷やデマの拡散などネットを取り巻く問題を取り入れていたが、正義感のヒーローもまた後ろ盾をなくし叩かれる側になるのだろう。解決など出来ない事だろうがモヤモヤが残る。
多摩川の件もまた解決されないが、伊野の人たちは達成感に包まれる。うーん、しっくり来ない。率直に言うと評判ほどいいとは思わなかった。
個人的には専門学校の同級生の郷である伊野町が描かれたのが嬉しかった。一度行ってみたい場所になった。
後日。。。
劇中歌が印象的だったのでサントラをダウンロード。中村佳穂?あ、そうだったの?!調べると声も当ててる?!えっそうなん?!森山良子?清水ミチコ?坂本冬美?岩崎良美?何なんこれ?!
知らずに見てよかった。
フレネミー⁉︎
ネット世界と、高知の田舎のビジュアルが美しいが、ストーリーに納得がいかない感。
特に、すずちゃんが歌おうとする所で、あなたはそんな事はできない!、昔の自分に戻りたいの⁉︎と、親友が全否定に入る所で、ドン引き。これでは邪悪なフレネミー(friend + enemy)では…。
とはいえ、すずちゃんが、いきなり有名になり、自分の歌声を思うがままに披露できるアバターライフを満喫した、という描写もあまりないので(むしろ終始戸惑っている?)、この発言そのものに納得感がなかったりもするのだが。
映像が綺麗だった!
絵はとても綺麗で、動きも気持ちかったです!
uの城のテラスみたいなトコでの夕暮れな色合いとか、雲の感じ良かったです。
現実の方のちょい坂の上にある家の感じとか、手すりもない橋っぽいとことかあーゆのワクワクして好きです。
ストーリーはちょっと乗れなかったです。
鈴が竜をあんなに気にかける理由がわからんし、唐突に見えました。
そもそも竜がUの世界でそんな悪いことしてるようにも見えないし。
ネット内の集団虐めみたいな悪口言ってくるあの感じが、ちょっと今更感があるというか。
いや、たしかにまだ解決されてない問題ではあるんだけど、ちょっと雑ってかステレオタイプな感じがしました。
ベルがどんどん人気になるとこも、もうちょい丁寧にやって欲しかった。地味な鈴がUだと認められるという、いっちゃんテンション上がるとこだと思うんですが。
50億人が参加してる世界の割に、結局日本人かい!ってとこもちょっと都合いいかなって思っちゃいました。あれなら最初から日本だけのコンテンツです!ってしてくれた方が変な疑問が湧かなかった気がします。
言語はどうなってんの?とかログインの時間帯で大体絞り込めそうだとか、、
抑圧された環境が、アスを強くするなら、もっと悲惨な子供もいるのでは?とか。
しのぶ君、すげぇ簡単に、信じてもらうには顔晒せよって言ってくるけど、お前ノーリスクだからって簡単に言うな!って思うのはモテない男のひがみでしょうか?
守るとか言うんだったら、東京ついてこいよ!!
Uの世界で城焼かれるとなんか困るんですかね?
Uの世界では実名晒さないのが当たり前なのはなんでなんでしょ?みんなLIVEチャット的なやつではガンガン顔晒してるのに、Uの世界だけは嫌なのね。
デザインとかディズニーの美女と野獣に寄せたのはどういった理由があったんでしょうか?
ちょっと読み取れなかったです。後で調べます。
監督大好きなので、めっちゃ書きまくってしまった。
ハードル上げ過ぎてすみません。
次は青春物じゃないやつ作って欲しいです。
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