竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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ネット社会への大きな皮肉
アマプラで視聴というか地上波放送で観ようとしたらアレでとんだ(汗)
まぁワタシも長いことネット社会で(それこそパソコン通信と呼ばれていた時代から)やってきた人間なのでこういう仮想空間社会での楽しさも苦しさも醜さもよく判るつもりです。その上で細田監督はよく判っていると言うか、良くも悪くも自分を解放できる世界があるならそれに浸るし、自分にリスクが及ばなければ度を過ぎた行動も暴力も嘘もつける世界。それがネット社会であり、映画内ではなくリアルな現実でもある。終始その点は非常に評価出来ると思う。そしてすずをよく知る人はベルの正体がモロバレだったってのも評価して良い。結局仮想空間で誰かを演じようと性格が滲み出ちゃうんだよね。
その点を差し置いて肝心のドラマというか、Uの世界でのドラマが物足りないかなぁ。もっとガンガンベルが唄うと思って居たけどそんなに唄わないのですね。Uの世界でもっとはっちゃけても良かったかなとも思うし、それと現実世界のリアルさとラストの兄弟救出劇とのシンクロが効果的になったかなと。 ★3.5かな。
仮面を被って見えたもの
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は未読。
「君の名は。 」以降、歌と物語、画の美しいビジュアルの親和性を追求したアニメ作品が増えた気がするが、本作もその流れを汲んだ一本だろう。
ベルの歌は、ストーリーや映像との親和性がかなり高いものだった。すずの心情に寄り添ういい歌詞の楽曲ばかりだったため、強く印象に残る。
高度に発達した情報社会における家族の絆を描いたのが「サマーウォーズ」ならば、本作は匿名性の海の中で如何にしてアイデンティティを見出し、少女が成長していくのかを追う物語だった。
広大なネット空間と田舎町の対比は「サマーウォーズ」と共通ながら、同作では家の中で全てが完結していたのに対し、本作では主人公の成長の先に、故郷を飛び出し遠く離れた都会で苦しむ兄弟を助けに行くクライマックスを提示したことで、一歩踏み込んだ着地を試みているのが面白い。
正直、この展開は唐突で、短絡的のきらいはあるが、ベルとしての活動や竜との関わりを通して幼い頃に亡くした母親の真意に近づいていくすずの成長の終点としては、誠に理に適っている気もして、意外と納得のいく結末だと思った。
[鑑賞記録]
2022/09/11:Amazon Prime Video
2022/09/23:金曜ロードショー
*修正(2025/11/21)
安定の
サマーウォーズのさらに近未来化したような設定で楽しみにしていました。
心を閉ざした竜が誰なのか気になって探るのだが、心を開くまでの道のりが少し美女と野獣に似ているな〜と思った。
周りのキャラクターも毎度ながらキャラが濃くて見ていて楽しかった。
終盤、アンベイルした後、少し緊張しているような不安が残る歌声だったのがBellの姿に戻るとそれが無くなったように感じて凄かった!
歌に中毒性がある
ストーリーはサマーウォーズ+美女と野獣って感じ
絵はおおかみこどもの雨と雪にディズニーのヒロイン足した感じ
歌は「歌よ導き」に関しては宇多田ヒカルって感じでした。
内容的には物足りない感じに思えましたが映像が良かったのか感動しました。
映像も音楽も素敵でした
ストーリーがうーん…
けして悪かったわけではないんですけどあまり頭に入ってきませんでした。多分私が映像と音楽にもってかれてるのかもしれません。
ですが「すず」の全てをさらけ出せるまでに強くたくましくなっていく、そして強い意思と行動力は賛否あるかもしれませんが素晴らしかったです。
映像・音楽は業界最高峰
タイトルにもあるように、映像と楽曲の美麗さと迫力には終始圧倒されました。特にCGアニメーションは素晴らしく、何度も鳥肌がたちました。
一方で、ストーリーは「結局何だったの?」という感じが拭えません。
現実世界と仮想世界の対比、幼なじみの協力やDV男の登場など様々な要素が乱立しています。
伝えたいことは自分なりに分かったつもりですが、色々な出来事が起きすぎるあまり個々の事象についてはあまり深堀されず、描かれたシーンや登場人物に何の意味があったのか理解出来なかったため、ストーリー全体としてのまとまりを感じられませんでした。
最も、全ての事柄に意味を見出そうとしてしまうのは、私個人の映像作品の鑑賞の仕方によるものですので、全ての方にこのレビューが当てはまるとは到底思いません。
むしろ、作者の伝えたいことに重きを置く方や、映像や楽曲、世界観を重視される方にとってはこの上なく良質な作品であると思います。
是非一度、映画館に足を運んで鑑賞して頂きたいと思う作品でした。
中村佳穂の凄さ
IMAXの2Dで鑑賞
一つ置きの座席でほぼ満員
鈴の父親がイケメンなんだよなぁ
声は役所さんなんだけど
中村佳穂さんの歌声に涙が出てしまう
高知の背景が本当に綺麗でした
竜が虐待をうけている子供だとすぐわかった。
竜を助け出す為に向かい、アレで助けた事になるのかなぁと疑問
アレで父親が退く?
忍君と付き合うの??
展開の流れが突拍子ないかなぁ
ただただ中村佳穂さんの歌声、Uの世界、高知の綺麗な自然が良かったです😊
見る価値はありますが
鑑賞1回目。
面白くないという評価が多いですが、私個人的には面白かったと思います。
何より本作は映像のクォリティが高く、冒頭から圧巻の映像美を見せつけられ、一気に引き込まれました。サマーウォーズのときのようなワクワク感がさらにバージョンアップしたような感じです。明らかに、これはサマーウォーズを意識しているな、という印象を受けました。1コマ1コマ芸術作品のようでした。
歌も素晴らしかったです。映画の世界観に上手くマッチした曲と、中村さんの圧倒的な歌唱力に心を奪われました。
しかし、問題なのは脚本です。
物語の最後の部分、とても感動したシーンがあったのですが、その中に、いかにも「君たちはここ感動するよね」と言わんばかりの描写があって冷めてしまいました。
この映画では、少女の成長•恋愛•親子関係•ネットの怖さ•児童虐待•孤児•歌•映像•仮想世界•ルッキズム•青春•友人関係•正義と悪、、、など、様々な要素が盛り込まれていましたが、盛り込まれすぎていて正直まとまっていないような印象を受けました。恐らくこの映画の主軸は主人公の成長であり、仮想世界を舞台とした歌が見せ場であるので、そこをもう少し強調し、他の部分を削るべきだと思いました。少々こじつけのような雑で強引な関連付けもみられました。
そもそも少女の成長がメインなはずなのに、Uにいる瞬間から少女は既に成長しているような印象を受け、いまいち成長という部分が伝わってきませんでした。
恋愛要素も入れるなら、そこはそこでもう少しはっきりとして欲しかったです。結局主人公はしのぶ君のことが最後まで好きなのか、いやはやしのぶ君は主人公の親の役割をしていたので寧ろ心を通わせた男の子と結ばれるのか、微妙な終わり方をしたために最後に混乱してしまいました。
主人公の友達の描かれ方も雑で、中途半端なところまで掘り下げるので、それなら友達の成長を入れるとか、そもそも友達をあまり描かないとか、どちらかにしてほしかったです。
物語自体は、サマーウォーズ×時かけ×美女と野獣×現代社会の問題、という感じです。明らかにサマーウォーズを意識しているのは分かりました、恐らく監督も得意のバーチャル世界を売りに出せば失敗しないと、コケてしまった前作の未来のミライで学んだのでしょう。サマーウォーズ現代版という感じでした。河原の描写は、まさに時かけのそれを思い出してしまいました。青春という要素を盛り込みたかったような気がします。中盤に美女と野獣にしか思えないシーンがありました。なかなか辿り着けない城(城)、醜いと忌み嫌われる竜(野獣)、手下のAI(ルミエールたち)、正義感を振りかざして追い詰めるジャスティン(ガストン)、たまに痛むアザ(バラ)、バラ園、一人で乗り込み心を通わせるベル(ベル)(ベルに関しては鈴を英訳したbellから美女と野獣にでてくる、美しいという意味のフランス語のbelleに改名していますし、マントにローポニーという姿もまるっきり同じでした。竜もbeastと表現されています。シーンもまるっきりオマージュのようです)。様々な要素を盛り込むとと同時に、様々なオマージュを取り入れているため、これも一本の映画としての統一感•一体感のなさに繋がっていると感じました。
作中何度も出てくるセリフとして、誰?や、なぜ?がありますが、言いすぎていてしつこく感じました。一回ぐらいならとても印象的なシーンになりますが、何回も出てくるので、やらしい感じがしました。
歌は素晴らしいと感じましたが、音楽は素晴らしいと感じませんでした。中村さんの歌唱に頼りすぎていて、映画音楽としてのオフボーカルの部分が薄いなと思いました。おおかみのきときとや、バケモノの祝祭など、この映画といえばこの曲だよね、と自然に出てくるメインテーマはありませんでした。音楽高木さんではないのでしょうか。
全体的に、価値観や感動ポイントを製作側に押し付けられているような気がしました。Uは多様性をモチーフにしているはずですが、物語の解釈まで指定されているような描写で、あまり良い印象は受けません。解釈の余地を残した方が物語としても良くなるし、物語のメッセージ性とも合致すると思います。まさに現代はネットの時代ですから、社会現象を起こしたエヴァやあな番のように、視聴者に考察させる方がリピーターも増えるし評判も上がるしで売れるのにな笑笑、と思いました。
演技に関しまして、中村さんは歌手としては最高ですが声優としては多少違和感が残りました。佐藤さんはあのキャラクターの年齢に聞こえないという部分はありますが笑、素晴らしい演技でした。
まとめると、映像•歌•世界観は素晴らしいですが、メッセージ性•映画音楽•キャラクター描写としてはイマイチだと思いました。
多くの人が言っていますが、時かけやサマーウォーズのように、シンプルに面白いストーリーを脚本家さんが作り、そこに細田監督の演出を加えれば、最高の作品になると信じています。
映像と音楽が素晴らしい
これまでの力を総集させたような、映像の素晴らしさは良かった。特に最初の「U」での映像は、映画館で引き込まれるような魅力を作れていた。
音楽についても、ベルの歌には多様性と魅力が作れており、中村佳穂さんの声がきいていた。
ただ、残念なのが内容。これまでの総集編のような細田作品のワンシーンを入れており、ファンの心をくすぐるようなシーンは作られていたが、全体的に少し内容が浅い気がしたので、この内容に対して詰め込まれたのは少し寂しかった。また色々な調整があったかと思うが、忍などへの回収の少なさ、Uの説明の少なさ(多言語対応や、感覚共有できる設定と現実世界での状態など)、母親との唯一の繋がりなっている音楽という存在とそれを乗り越えるシーンの心理描写の少なさなどは残念だった。
あとから知ったが、キャラクター作りにディズニーメンバーが絡んでいるようだが、普通にみていると明らかな美女と野獣のオマージュは意味がよくわからなかったし、明らかに上記で表現しきれなかったシーンが多くあるのに、このオマージュを差し込まないといけない理由がわからなかった。
歌がとても良かった!!
歌、映像はとても素晴らしかった。
ストーリーもまぁまぁ良かった。
全体的に言えば、”美女と野獣”+”レディ・プレイヤー1”を割った感じ。
四国の ”沈下橋” や ”におどブルー” とかの設定は細かく再現出来ていていい感じ。
でも、Uの世界の設定は少し不明な部分もあった。
児童虐待とかダークなシーンがあったが、個人的にはサマーウォーズとかの明るい感じが好きなので、ちょっと嫌だった。
主人公の女の子がめっちゃいい子で好き。
名作と凡の間
最近の細田守作品の中では一番面白かった。
歌の部分は凄く力があり揺さぶられるものがあったので是非劇場で観て欲しい。
SNSとアバターにより凡人がネットでは注目されるという設定も良い。
賛否両論だが美女と野獣のオマージュというかそのままというかそういったシーンは良かった。
ここにポイントを絞れば名作になっていた。
個人的に名作になり得ないと思った部分。(ネタバレあり)
・ヒーロー役である敵の存在意義がチープでデザインもリメイク009のような既視感。悪の対比に対して正義は必要だが警察組織ではなく個人で行っているみたいな安っぽさを大袈裟に表現。結局何者かもわからないやつが裁いている。
・竜の正体が安い。まず、海外をミスリードさせて日本の虐待を受けてる子ども。
歌のシーンが壮大なだけあって竜の正体がしょぼく感じる。
・主人公が正体を明かすシーンの理由がショボい。
竜に信じて貰うためというのはわかるが、あそこのシーンの表面的な部分を見ると子どもに信じてもらうために正体を明かしただけ。
竜の正体がショボいので物足りなく感じる。
・幼なじみの存在がよくわからん。恋愛感を持ち出しておいて最後の方はよくわからん存在のアドバイザーに成り果てる。
関係性はあのままで良いのかもしれないけど後半のアドバイザー役に結局なんなのかよくわからん
総合的に見ると良作ではあるが細田守の性癖が垣間見える悪い部分も見える作品。
凄い部分が凄すぎて勿体ないと感じた。
楽しかった
すごい詰め込まれた作品だった。
映画というよりは1つのパレードを見ているような感覚で見終わったあとは面白いというより楽しいという感情表現に近い。
次から次へと違うものが流れてくるそんな内容。
そして、中村さんの歌の表現力が素晴らしく、ストーリーと曲が分離せずしっかりとストーリーでの主人公の感情が歌に入り込んでおり正直感動してしまった。
しかし、ストーリーはいろんな展開が詰め込まれ過ぎた結果、見終わった後にこの映画が一番伝えたかったこと、つまりテーマがあまり伝わってこなかった。4時間くらいのストーリーをぎゅっとしたような内容。
でも、見なければよかったかと聞かれればそんなことは無いと言える素晴らしい1つの作品だった。
映像と音楽 ストーリーはしっかり見ないと理解不可
細田守監督のスタジオ地図作品は全て鑑賞済みですが、今回のは映画館で見るべき作品だと思います。
大音響大画面で是非見るべきですね。
ストーリーについては破綻しているとか色々言われていますが、個人的には描写は薄いが理解できる範囲だと思います。
母親との思い出だった歌うことが母親の死をきっかけに歌えなくなるほどトラウマになってしまうことに薄いと感じる方もいらしたようですが、トラウマは人それぞれなので薄いとは思いませんでした。
母親の死後父親に対して反抗的態度とか言われてましたけど単純に接し方がわからないのでは?
思い出の描写にも父親は殆ど出てきません。
父親は仕事ばかりで、子供との時間を作ることができなかったことは明白です。
母親の死後もおそらく子供の世話は合唱団の皆さんに協力していただいてた可能性もあります。
合唱団の方と父親は連絡先を交換しており、鈴がベルだということも理解していました。なにより歌えない鈴が囁く程度には歌えていると考えると古い中なのではないでしょうか?
距離がある状態のまま思春期を迎え、さらに距離が開いたと言った感じでしょうか?
ベルが初めて歌ったとき話しかけて最初のフォロワーになったクリオネは知くんですね!クリオネ可愛い。
竜にする必要はどこにあったのかちょっとわからなかったけど、14歳の少年が弟にヒーローを見せたくて闘技場に参加したが、心の強さ元々のポテンシャルをさらに引き上げるUの世界で、言葉の暴力で図らずも鍛えられた恵は他のAsを破壊するまで強くなってしまうという悲しいものですね。
そしてベルがアンベイルを自らする描写とジャスティンからスポンサーが離れるシーン、最後知と恵の父親に立ち向かうシーンで、あぁジャスティンは知と恵の父親なんだと理解しました。
だから怯えて顔を見た瞬間殴ることができなかったのだと。
スポンサーが離れる理由はベルをアンベイルしたからではなく、虐待の映像が拡散されたから。
虐待については直接を手を下す描写はなく、言葉の暴力を指しているのだと思います。
痣が増えるのは物理的ダメージではなく心のダメージ。だから痣が震えている。
あの父親は本人たちに暴力を振るのではなく自分の言う通りに操りたいから暴言を吐いているわけですね。
考察しきれなかったのはカップですね。
あんなにピンクのかけたカップを使っている描写を増やす理由はなんなんでしょう。母親の形見なのかな?
また見に行って確認したいですね。
気に入ったシーンはAsの名前をsuzuと打ってから消してBellにしたシーンですね。
新しいもう1人の自分になるためにローマ字表記ではなく鈴を英語で言い換えてbell。
本人のアカウントはBellだったかな?周りが美しいという意味のeを付け替えたBelle表記にしてるだけで最初は単純に鈴の英語表記のBellだった気がする…それもまた見に行って確認したい!
悪くは無いが腑に落ちない点もある
基本的に音楽と映像は良い。
特に音楽は、すずが初めてUで歌唱したシーンで早くも涙してしまったくらい。
ただ全体を通してまず感じたのが、声優が下手すぎる。もう少し何とかならないものか…気になりすぎて感情移入が出来なかった。
ジャスティンには声優を起用しているので、余計に差が浮き彫りになっていた。
個人的にルカとカミシンのペアや合唱隊のおばさんたちは好きだが、他の方のサイドを詰め込みすぎているという意見には全面賛成する。必要だったとは正直思えない。それよりも父親との関係性をもっと描くべきだったのでは?と思う。
母の死に方に関してはかなり馬鹿で無責任だと思うが、言いたい事は作中の批判シーンで言われていたのでまぁ良し。
また、他にも意見が上がっている通りラストシーンで東京に高校生一人で向かわせるのは到底理解し難い。ただ、それよりも気になったのは虐待父がなぜすずを殴れなかったのかの描写が不完全であった点。死んだ妻に似ていたとか、そういう理由があれば納得もできたが…
その後のシーンでクリオネのASがトモだったとわかるセリフは個人的にとても好き。(私が鈍感で気づかなかっただけかもしれないが)
ただやっぱり、虐待家族のその後が明確に記されていないのは不安が残るかな…EDで良いからなにか少し描写して欲しかった。(自治体や団体は役立たずそうだし)
面白かったとは思えるが、前半に比べると後半少し勢いが落ちた印象。
サイドストーリーを盛り込みすぎている
気になる点
1.親子は結局解決したのか
2.しのぶくんとの関係性がふわふわしたまま
3.お父さんのキャラクター性がわからないから、親子の関係修復にいまいちのれない
4.オンラインなのに、オフラインで集まる意味(廃校のところ)
5.竜の居場所を見つける時流石にご都合主義すぎる
6.ルカちゃんとボート青年のサイドストーリーの薄さ
7.本人に歌の才能があるという根拠の薄さ
8.言語問題の説明がない
9.ポリス報い受けてほしい(勧善懲悪の肩透かし)
総合して様々なストーリーがとっ散らかっているように思えた。個人的にはルカちゃんの件とか、しのぶの件とかは描かず、竜との関係性、父親との関係性、Uの世界観の深掘りに重きを置いて欲しかった。
最初の1時間は面白かった。
映像と音楽が素晴らしい♪
IMAXで観たので映像はとてもキレイだし歌も良かったので感動しました。ただ、物語の途中にディズニーの美女と野獣と全く同じ構図を再現したシーンが30分以上出てくるのですが、美女と野獣の良い場面だけ切り取っていて唐突感がすごいので、ディズニー版では感動した野獣とのダンスシーンも置いてけぼり感が強かったです。あそこまで使っちゃったらエンドクレジットに引用って入れとかないと訴えられるんじゃない?っていうくらい中盤は美女と野獣祭りでした。オリジナルのシーンはすごく感動したし良い終わり方だったので、美女と野獣のシーンを抜いて作り直してくれないかなぁ…というのが正直な感想です。
よくわからなかった
•自分にとって感情移入できるキャラクターがいなくて、良し悪しがよくわからなかった。状況なども理解できなくて、上の空になってしまった。あのネット世界に参加してる人達は、暇つぶしに参加してるように見えてきて、そのためあの世界の重要性がわからなくて何故あれだけ焦ることができたりしてるのかがわからなかった。
•全体的にミュージックビデオの連続に見えてきてぼんやりしてしまった。音楽はとても良かった。映像も綺麗だった。
•主人公が最終的に龍を救って、ネットの世界はどうなったんだろう、とか今後の龍と父親との生活は?とか。龍の父親は女子高生に睨まれて腰抜けたのも何で?と思ってしまい、その父親を撃退して、自分の父親と和解するのも何で?とわからないことだらけで謎が残った。合唱のおばさん達もどういう人達?何で拘束されてる時逃げられないのかな、とか。
•ネットの世界の人達が実は身近な人達でしたっていうのも、いやはやって思うけど、実際に遠くの人っていうのもなぁ、とも思った。
•ワイヤレスイヤホン型のデバイス?で、現実とリンクしているっていう世界が、何となく娯楽がメインっぽいあの世界でだけで使われてるようだったのも疑問だった。医療とかに応用してたのかな。
•場所が高知っていうのをほぼラストで知った。カツオのタタキ作ってたからまさかと思った。
•主人公のお母さんが、命を顧みず川に飛び込んで行って亡くなってしまったのが、中傷するメッセージの一個にもあったけど、無責任に見えてしまった。子供に泣きながら行かないで!って言われて、飛び込むって…むしろ父親も何で止めなかったのかなとか。以前に何かあったのかな。
•龍の父親が花瓶を床に落としたモラハラが凄く嫌だった。取材とかされてたけど、どういう人だったんだろう。
映像美と音楽を見るだけでも価値がある!
映像が美しくてうっとりします。
そしてすず/ベル役の中村佳穂さんの歌声と音楽が絶妙にマッチしていて素晴らしかったです!特に冒頭にくじらに乗りながら『U』を歌うシーンはわくわくしました。
ストーリーは多々消化不良の点が否めませんでしたが、とりあえずハッピーエンドなのと、何より映像と音楽が良かったので楽しんで見れました!
綺麗な作画と音楽を楽しむ作品
最近色々とアニメを観るようになったので、話題の細田守監督の作品も観てみようかなっと思いまして、「サマーウォーズ」を観てそのまま次の日に「竜とそばかすの姫」を観に行ってきました。やっぱり細田守監督はアニメーターであってストーリーテラーではない印象ですね。画家と噺家の違いと申しますか、あくまで絵を描くのが上手い監督であって、お話作りが上手い監督じゃないのかなっという感じです。
作画は驚くほど綺麗でした。Uの世界といい、ベルが歌ってる姿といい、すずの日常の田舎の風景といい、何処を切り取っても絵になります。流石の一言です。欲を言えばもう少しベルの歌唱シーンが多いと良かったですね。個人的にはそれを目当てに観に行ってるようなもんでしたし。
作画がスゴい分どうしてもストーリーの荒が目立ってしまうんですよね。根本的にUが何なのかイマイチ良くわからなくって。でも、あのイヤホン着けただけで、全身までトレースされてしまう仕組みって怖くないですか?自分だったら絶対やりたくないです。現代の世界人口は約78億人なのに50億人がUのアカウント持ってるって、いくらなんでも設定を盛り過ぎです。その辺の匙加減も微妙なんですよね。
で、いきなり児童虐待に話が振れたのもビックリでしたが、すずが竜を探しに東京に行っちゃったのも暴走し過ぎてて全く共感できず、「ありえないわ~」という気持ちになってしまって。というか周りの大人止めろよ。行った先に子供に暴力振るう人間がいるのわかってたでしょ?しかもあの親父、握力ですずの顔の皮膚剥いだぞ⁉️危ないなぁ。作り手は上手く母親の件と繋げたつもりかもしれないですけど、逆に周りの大人何やっとんねんと思えてしまって。たまたま竜に出会えたりとかご都合主義は仕方ないにせよ、観てる側の共感を置いてけぼりにする行動を主人公にやらせるのは決して上手い脚本とは言えないですよね。
後、何となくですが細田監督は「サマーウォーズ」の時よりネットを嫌いになったのではないでしょうか?ネットのネガティブな面ばかり強調され過ぎてて、ちょっとくどかったというか。ネガティブな意見って心のキズに残りますしね。ネット上で色々と批判されたのがそのまま作品に投影されていた感じです。大きく期待され過ぎてて可哀想といえば可哀想かも。細田監督はあの毒親がネット社会、虐待を受けている子供が自分って感じに思ってそうです。
何はともあれ脚本に難を感じつつも、作画は超一級なのは間違いないです。美術と音楽だけでも十分に映画館で観る価値はあったのかなっと思いました。
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