竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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駄作。本当につまらない
歌で泣けた
とにかくベルの歌声が素晴らしい!
基本、生歌でしか泣けないのだけれども映像の美しさも相まって、琴線に触れまくって、都度泣けてきた。
すぐにサントラを予約しました。
本当にステキです。
出来ることならば中村佳穂さんのライブにお邪魔したい。
是非生の歌声を聴いてみたいと強く思いました。
ストーリーに関しては『なぜ美女と野獣チック…?』という疑問がなきにしもあらず…いや…大いにある(笑)
そこが惜しいと感じたけれども、すずちゃんとひろちゃんの掛け合いが高校生らしくて微笑ましく、尚且つとても面白かったし、すず母の友の皆様が温かくすずちゃんを見守っているところにほっこりしたし、しのぶくんがあまりにも、あまりにもかっこ良すぎて久し振りに2次元に恋をした♪
そして『正義』という名の元に特定の人物を吊し上げる今のネット社会がよく描かれていた…とも思いました。
最後に。
竜も幸せでいてほしいです。
綺麗な作画と音楽を楽しむ作品
最近色々とアニメを観るようになったので、話題の細田守監督の作品も観てみようかなっと思いまして、「サマーウォーズ」を観てそのまま次の日に「竜とそばかすの姫」を観に行ってきました。やっぱり細田守監督はアニメーターであってストーリーテラーではない印象ですね。画家と噺家の違いと申しますか、あくまで絵を描くのが上手い監督であって、お話作りが上手い監督じゃないのかなっという感じです。
作画は驚くほど綺麗でした。Uの世界といい、ベルが歌ってる姿といい、すずの日常の田舎の風景といい、何処を切り取っても絵になります。流石の一言です。欲を言えばもう少しベルの歌唱シーンが多いと良かったですね。個人的にはそれを目当てに観に行ってるようなもんでしたし。
作画がスゴい分どうしてもストーリーの荒が目立ってしまうんですよね。根本的にUが何なのかイマイチ良くわからなくって。でも、あのイヤホン着けただけで、全身までトレースされてしまう仕組みって怖くないですか?自分だったら絶対やりたくないです。現代の世界人口は約78億人なのに50億人がUのアカウント持ってるって、いくらなんでも設定を盛り過ぎです。その辺の匙加減も微妙なんですよね。
で、いきなり児童虐待に話が振れたのもビックリでしたが、すずが竜を探しに東京に行っちゃったのも暴走し過ぎてて全く共感できず、「ありえないわ~」という気持ちになってしまって。というか周りの大人止めろよ。行った先に子供に暴力振るう人間がいるのわかってたでしょ?しかもあの親父、握力ですずの顔の皮膚剥いだぞ⁉️危ないなぁ。作り手は上手く母親の件と繋げたつもりかもしれないですけど、逆に周りの大人何やっとんねんと思えてしまって。たまたま竜に出会えたりとかご都合主義は仕方ないにせよ、観てる側の共感を置いてけぼりにする行動を主人公にやらせるのは決して上手い脚本とは言えないですよね。
後、何となくですが細田監督は「サマーウォーズ」の時よりネットを嫌いになったのではないでしょうか?ネットのネガティブな面ばかり強調され過ぎてて、ちょっとくどかったというか。ネガティブな意見って心のキズに残りますしね。ネット上で色々と批判されたのがそのまま作品に投影されていた感じです。大きく期待され過ぎてて可哀想といえば可哀想かも。細田監督はあの毒親がネット社会、虐待を受けている子供が自分って感じに思ってそうです。
何はともあれ脚本に難を感じつつも、作画は超一級なのは間違いないです。美術と音楽だけでも十分に映画館で観る価値はあったのかなっと思いました。
「14分間スタンディングオベーション」
今年45本目。
カンヌで上映後14分間のスタンディングオベーション。日本の舞台挨拶で成田凌が「14分間ってどんな気持ちだったんですか?朝ドラ1本分ですよ。」成田凌質問のセンスがいい。
細田監督は最初は関係者と握手していたが、最後は観客とも握手して14分が過ぎたと。
フランス人にも大絶賛で日本人として嬉しいです。フランスで本当に日本のアニメ人気ありますからね。ドラゴンボールのアニメの視聴率が60%越えてたとか。自分も人生Best漫画です。
余談でしたが、ついでに7月20日のスッキリは中村佳穂さんの特集。映画のオーディションの前に京都のライブに細田監督が見に来ていた位、前から注目していたんですね。声優初挑戦でこの演技力はベタ褒めしていました。
細田監督の最高傑作かなと思います。
IMAXで見たので感動倍増。
ツッコミどころは満載だがとにかく最高。
全く観る気もなかったし、どちらかというとこの監督の作品で好きなものも大して無いから映画館で観るなんて選択肢はありえなかったが歌に一目惚れして映画館で鑑賞。
元々涙腺が弱いタイプだが、鈴があることをきっかけに歌を歌えなくなりUの世界に行くことで歌が歌えるようになった場面で、泣くつもりは一切無かったのに自分でも信じられないくらい号泣した。
中村佳穂さんはとても心に訴えかけてくる歌を歌うからすごく心に響いてくる。
内容も意外性があって個人的には楽しめた。それぞれの色々な考察があっていいと思う。
後に製作側から正解が出されるかもしれないが、今はそれぞれが感じたこと思ったことが全て正解。
それもまた作品を見た後の楽しみの一つだった。
ツッコミどころはかなりある。こんなに近代化したファンタジーでフィクションな作品なのに人探しだけめちゃくちゃアナログだったけど、シリアスな現実世界と自由なUの世界の差別化ができていたと思う。
この作品はかなり良い悪いが分かれると思うが、個人的にはかなり良い作品に出会えた。期待度が低かった分全体的に良かったと感じたのかもしれないが、兎にも角にもあの歌声は映画館で聴く価値がある。
圧倒的な歌声と映像
映像の細かさ、歌の素晴らしさ
口コミが低めだったので、大丈夫かな…と思いながら足を運びました。(細田監督とミレパのため)
結論、私的にはかなり良かったです。
話題となっていた音楽はさながら、映像が今まで以上に細かく、細かすぎて読み込めず映像が止まってしまうのではないかと思うほど…!
実は、サマーウォーズの二番煎じかと思っていましたが、明らかに超えているなと感じました!!
ふとした日常の風景や鈴が何かを開花させる瞬間など光り輝く背景がとても美しかったです。
また内容的には美女と野獣のオマージュを感じさせるものがありましたが、(Bellのキャラデザインがディズニーだから?)それもうまく細田ワールドに組み込まれているなと感じました。
なんだか新しいタイプのアニメ映画を観た気分です…
ベルの歌声とUの世界観に尽きる。
実のところこれが私の細田作品デビューになります。過去1度も観たことがなかったんですけど、今作は予告が良かったので行ってみました。結論、予告が1番面白かった。
Uの世界への扉を開きベルが誕生するまでの冒頭の件や仮想空間の映像、歌声は本当に素晴らしかった!それなのに現実パートのストーリーがだいぶ散らかってる。
兄弟に会いに行ったものの建物目印に走り回るって…範囲広すぎやろと思ったら都合よく出てくるし。エスパーか!合唱のおばちゃん達もベルの正体気付いてるし。だからエスパーか!
声はみなさん良かった。特にベルの歌は本当にライブで聴いてみたくなるくらい素敵でした。ただ、個人的には竜は初期のエフェクトかかってる方が好きかな。現実パートとの差もでるし。なんか竜!って感じするし。
思ってたより良かった
あくまで個人の感想
歌は素晴らしい
和製準ミュージカル映画「美女と野獣」
『サマーウォーズ』の焼き直しを予想して観に行ったが、まったく違った音楽映画でした。
準ミュージカル映画と言って良いほど、音楽がすばらしく
歌詞や歌声や歌い方までもが 間違いなく”宇多田ヒカルさん”そのものだと思いこんで聞いていたが、
エンドタイトルを観てびっくり!
歌姫は 中村佳穂さんというお方、現在の宇多田さんよりも遥かに良い歌姫だ。
劇場の良い音響下で唄を聞くために、この映画を観に行く価値はあった。
唄が素晴らしい映画だが、それに比べ、間延びしたシナリオは前半には何度も睡魔が襲ってきたが、後半に成るにしたがって良くなる。
この映画は完全にミュージカルにしてしまった方が良かっただろう。
登場した大部分のキャラクターは意味がなく不要だった。
この映画を観たら「美女と野獣」と見比べてみるといいかなと思った。
駄作かな
1回観たらあとはBDで十分かなと感じてしまうレベルです。
映画をリピートする気にならないです。
映像は綺麗ですし一番盛り上がる歌のシーンの作画や演出は良く出来ていると思いますし、ターゲット層が結構広いですから、商業的には成功するでしょう。
ですが、ただそれだけの映画です。
頭を空っぽにして鑑賞すれば良い映画に思えてきますが、いかんせん中身が適当すぎます。
贔屓目にみても駄作と言わざるを得ない。
仮想空間はアニメ「サマーウォーズ」に出てくる仮想空間「OZの世界」と大差ありません。
クジラとか出てくるのもそうですし、バトル的な部分も「キングカズマ」かと思ってしまうくらい目新しさはありません。
それから美女と野獣のオマージュが気が散る要素になってしまいました。
ヒロインのアバター名は「ベル」なのですが、美女と野獣のヒロインの名前も「ベル」なんですよね。
ですから名前が一緒の時点で「色々パクっているよね」という感想しか沸きませんでした。
というか監督の個人的に好きな映画のワンシーンを詰め込んだだけでしょう。
この作品の最悪な部分は脚本でしょうか。
上っ面を並べただけの非常に薄っぺらな内容です。
最後あたりの被害者の兄弟が住んでいる場所を特定するくだりは流石に無理があるでしょう。
高知在住の一介の高校生が、兄弟の住む東京のタワマンを瞬時に特定するなど常人離れしています。
更には主人公が特定した場所に向かうのですが、女子高生一人そこに向かっても普通は何も出来ませんし、かばうだけなら問題の解決になりません。
しかも兄弟は自力で外に出ることが可能なようですから、そのまま警察に向かって保護してもらえば早くに解決していたのではないか?という疑問が生まれますし。
そのあたりの大事な部分が非常に雑につくられていたことが残念に思います。
まぁ、細田監督は作家としての才能はありません。
細田監督のアニメの雰囲気は好きですけども「サマーウォーズ」と「時をかける少女」以降の作品は諸手を上げるほどの面白さを感じません。
細田監督のアニメだからという理由で無条件に☆5を付けるようなことはしたくありません。
それは細田監督のためになりませんから。
泣きました。
この映画は勧善懲悪ものでもなければ冒険譚でもないし主人公が誰かを救う話でもない、主人公が自分の殻を破って前に進む話です。救われている人がいるとしたらそれは主人公です。
主人公はそれまでの様々な要因から自分に自信が持てない状態でした。BELLEの仮面を脱いで素顔で歌うのも、虐待されている兄弟の元に1人で向かうのも、そんな自分に自身が持てなかった主人公が幼馴染や周りのアシストや後押しがあったにせよ、自分に自信を持って前に進むことが出来たということなのでそういう描写にせざるを得なかったんだと思っています。
最後は1人で虐待されている兄弟の元に向かう必要があったし、虐待親と対峙する必要がありました。確かに表層的な部分を観たら何故幼馴染くんは不特定多数に素顔を晒す様なリスクのあることをさせるのか、何故一緒に付いて行かないのか等、疑問に感じるでしょうが、ずっとアバターのおかげで歌えていたのだから殻を打ち破るには素顔を晒さないと意味がないし、周囲に支えられて歌姫でいられた以上最後の虐待兄弟を救いに行くのは1人じゃないと意味がないのです。
本作は美女と野獣のオマージュであることは明らかです。パクリであれば主人公のアバターをBELLEにはしないでしょう。
一見すると鈴がBELLE(美女と野獣のベル)で龍が野獣の様に描写されストーリーが進みますが、実は鈴がベルであり野獣だったのではないでしょうか。美女と野獣では、最後に野獣は虚飾とプライドで飾った仮面を脱ぎ捨て真実の愛に気付き呪いが解けてベルと結ばれます。
この物語で心の仮面を脱ぎ捨てているのは他でもない鈴なのです。仮面を脱ぎ捨てた時には最早野獣は存在しません。だから鈴が心の殻を打ち破り仮面を脱ぎ捨てた後、兄弟は野獣だった兄も含めて、か弱い被害者としての描写のみになるんだと思います。
主題はあくまでも主人公の心の話なので、それ以外は未解決な描写が残るのは仕方がないと思います。そもそも映画の中で全てが說明されないといけないわけでもありません。あの後どうなったんだろうかと思いを馳せたり、あれはどういうことなのだろうかと考えさせられたり、それも映画の醍醐味だと思うのです。
確かに細かい部分では色々気になる点はありますが、個人的には枝葉の話かなと思いました。
ただ、正義の名の下に行われる暴力やSNS時代の大衆の理不尽さ、子供に対する虐待といった現代社会の抱える課題的な部分、同級生の恋愛、等々、様々なテーマを多数詰め込みすぎた様な感じがするのは否めないかなとは思いました。
最後に、絵も音も素晴らしいので是非劇場で観てください。
最高でした
1回目を観に行きました
良く理解できず疑問が残っている場面が何個かあるのでまた観に行く予定です!
わたしが予想していた物語と全然違っていたので
よくある感じの作品ではなく良い意味で裏切られました
このあとどうなるんだろうと終始わくわくしていました
感動場面がいくつかあり、私も涙を流してしまいました
そういうキャラかも知れないですが、主人公の滑舌が少し気になりました笑
でもそういう普通の子だからこそすごいなぁとなりましたね
あと恋愛要素が薄いのもまたリアルっぽくてよかったとおもいます!
これは中学生から大人向けの作品だと思います
色々と深く、考えさせられると思います。
私自身考察含めとても考えています
観に行って損はないと思います!
むしろ、考え方が変わると思うので観に行った方が良いと思います!
売れるとは思うけど…
長文失礼します。
細田風ディズニーヒロイン映画
こう言ってしまっても過言ではないくらい、本作はディズニーヒロイン映画から多分な影響を受けているように思います。ベルという名前や竜の城のデザイン、ジン・キムによるキャラデザインといった表面的なものは勿論のこと、王子様的存在のアシストを得て自己実現を成すという構造もアナ雪2を思い起こさせられます。
また、劇中の楽曲はどれも素晴らしく、これを聴くだけでもこの作品を鑑賞する意義はあると思います。(このような楽曲使いからも、ディズニー映画への意識を感じずにはいられません。)中村佳穂さんのことは今回初めて知りましたが、歌からもお芝居からも魅力を強く感じさせられます。
そこに賑やかでポップなインターネット世界と田舎町の温かな人間社会描写、そして、半径1メートルに存在する社会問題という「細田テイスト」がブレンドされることによって本作が出来上がったのだと思います。
久しぶりの大作、存分に楽しめました。しかし、同伴してくれた妻は後半の展開に納得いかない様子。
「あんな大勢の前で顔を晒せとか、しのぶくんはどういうつもりなんだ」
「『すずが決めたことだから…』じゃねえだろ!あんなとこに一人で女の子を行かせるんじゃないよ!」
うーん、分からんでもないけども。
それに、今回もレビューサイト等では「薄っぺらい」「偽善」といった辛辣なメッセージが。このような感想がなぜ生じるのかを考えました。
思うに、細田監督はとても純粋な方なのだと思います。世の中の問題に対して憂いていることを、物語で救えると考えている。物語の力を信じているとも言えるかもしれません。
クライマックスとなる場面について、多くの物語では、すずがUの空間で歌うという場面になると思います。でも本作はそうではなく、すずが四国からはるばる東京まで文字通り助けに「行く」ことがクライマックスのイベントとして設定されています。「暴力親父のいる家に、子どもたちを助けるべく単身乗り込む女子高生」というのは、現実世界の問題に対しての解決方法としては、行動は直球勝負なのだけど、物語のあらゆる描写よりも現実味に欠けてしまってるようにも思います。アナ雪が(アナ雪に限りませんが)多様性などのテーマについてさまざまなメタファーによって表現し、観客が現実社会の出来事と結びつけて考えられるようにしているのとは違う物語作りのアプローチだと思います。上手いことを言おうとしているわけではなく、「よくないことを何とかしたい」という純粋な思いで物語が作られているのだと思います。それに乗れるか乗れないかが本作の評価につながるのではないかと思います。
僕は細田さんのそういうまっすぐなところ、嫌いじゃないです。
レビューは気にせず見た方がいいです。
鑑賞前にネタバレも含めてこちらのレビューを沢山読ませていただきました。
あまりにも低評価が多いので、鑑賞をやめようかとも思いましたが、自分の目で確かめようと思い、13歳の息子を誘って観てきました。
感想ですが、多くの方がおっしゃってる通り、「そんな簡単に竜の本人や家が見つかるわけないじゃん!」というのは理解できました。
でも、私は許せちゃいました。
逆に「テンポ良くていいね!」とまで思っちゃいました。
私のおすすめ点は、すずがUの世界でアバターではない本当の自分の姿をさらけだして歌うところです!
「君の名は」のような「やっと2人会えたね!」みたいな感動のシーンではないのですが、幼少期に亡くなったお母さんのことや自分のこれまでの苦悩など全部の想いを込めて歌うシーンで涙が出てしまいました。
ちなみに息子は、「竜の少年の問題解決してないよね?」と冷静なコメントをしていました。
確かに映像にはありません。
でも、映像には出てこないけど設定されている点が沢山あるのだと想像します。
DVのお父さんがどうなったのか。
竜だった少年と弟はどうなったのか。
どのように解決したのか。
分かりませんが、それは見た人それぞれが想像すればいいと思います。
それで息子と帰り道に「こうなったんじゃない?」、「いや、こうじゃない?」と会話が膨らみました。
私は細田監督の映画が好きで毎作品見ています。
特に好きなのは「おおかみこどもの雨と雪」です。
今回の作品も、戻りたくても戻れない甘酸っぱい青春時代の男女の気持ちを思い出させてくれ、さらにUの世界の音や歌、映像の美しさで感動をいただきました。
この作品は「戦い」や「ジェットコースタームービー」とは違うジャンルの作品で、ハラハラドキドキを楽しむ映画ではありません。
他人の人生を見て、それとは違う自分の人生と対比し、共感する作品だと思います。
どうしてすずちゃんのお母さんは、自分が死ぬかもしれないのに、自分が死んだら自分の子供が悲しむのに、他人の子供を助けに行けたのだろうか、自分があの場面で躊躇なく川に入っていけるだろうか、と自問しています。
見終わって、想像したり、考えたりできる映画っていいですね。
私はもう一度見たいと思っています。
細田監督、スタッフの皆さん、素晴らしい映画をありがとうございました。
現実世界はやり直せない。 Uの世界ではやり直せる。
Uの世界で自己実現を果たし、現実世界をうまく生きられるようになる物語。
誰しもが抱える、理想と現実の乖離。
鈴の母は、人助けに川に飛び込んみ、川に流されて亡くなってしまう。その母との思い出だった音楽(DTM)に没頭した鈴は、次第に歌を好きになっていく。
歌いたい。けれども自信のない鈴は、上手く歌うことができない。
そこに登場する「U」の世界。
「U」の世界・空間において、利用者は、感覚にまでネットに接続された「As」として存在する。
鈴は、UにおいてBelleと称し、潜在的な音楽と歌の才能を発揮して、歌姫となる。
〜
数億のユーザーが見るステージに、ジャスティスに追われて乱入した竜に対し、いきなり「あなたは誰?」と問うことへの疑問が散見されます。
竜は、ステージに乱入した際、他のAsの説明により、闘技場でのファイトスタイルが常軌を逸しており、批判されている存在だと説明されます。
私としてはこれは、現実で虐待されている竜が、Uの世界において決して負けない自分を自己実現しているからと思われました。(だからこそ、鈴に会えた時の決意の言葉があのようなものだったのでしょう)
自己実現が可能なUの空間において、その背景を知らないBelleからすれば、暴れ回る竜の行動は理解できません。(なぜUで暴れるの?あなたはどんな現実を生きていて、何を望んでいるの?)と思ったのでしょう、そんな思いを包括した言葉が「あなたは誰?」という言葉になったのかもしれません。(曲解ですかね)
〜
ストーリーや個別のシーンが発するメッセージに疑問点が多くあるのは強く頷けます。その一方で、
感覚まで接続するデバイスの進化やインターネットの未来へのワクワク感
やり直しの効かない現実へのアンサーとしての「U」の世界と、それがもたらした現実世界への肯定感
これらは今の私にとって心に残るものでした。
…
音楽と映像が素晴らしいので映画館で観る価値ありだと思います。
中村佳穂のMVという意見もありましたが、音楽がBelleで出ている点、彼女のアーティストとしての活動の方向性・音楽性との違いがあるのかなと思いました。
Belleという別の軸での音楽活動はあるのかな?期待してます。
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