「賛辞と嫌悪」竜とそばかすの姫 大粒 まろんさんの映画レビュー(感想・評価)
賛辞と嫌悪
圧倒的な色彩とアイディア。本当に技術は凄いなぁーと。スタジオ地図さんは素晴らしい仕事をされるね。
映画としては、んー、なるほどね。言いたいことはよくわかるかな。でも、普通ー。
ただ、テーマがネグレクトやら、自己肯定やら、喪失感と反抗期やら、軽ーいイジメやら。
相変わらずの詰め込み方式で、その上監督の好きなもの美女と野獣やら、サマウォーやら歌やら、鯨やら、ヒーロー的なものまで、ぎゅーぎゅーと押し込んでるから、その気概は買いたいが、ある意味やけくそ!?なのかなぁ。気が散って結果冷めてしまったという。
問題のラストについては、監督の優しいところが出ちゃって踏み込めてないのか、あんな解決の仕方出来たら嬉しいけど、あれこそファンタジーだと感じる自分もいて、本当嫌悪だよ。
ただ少しの勇気で解決することもある。ということは、あってほしい。そこは思う。
まぁ、細田監督の才能はやはり凄い。これを監督以外で形にするのは本当難しいとは思う。それでも監督は自分以外の誰かを本気で信じて任せる事が出来たら良いのにね。
すずのお父さんが1番頑張ってる。細田監督も頑張ってる。頑張ってる人程孤独だったりするよね。
賛辞は歌声
嫌悪はステレオタイプの女性像
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