「細田監督は本当に好きです、、、」竜とそばかすの姫 田辺さんです。さんの映画レビュー(感想・評価)
細田監督は本当に好きです、、、
自分は細田監督のサマーウォーズを始め、時をかける少女やおおかみこどもの雨と雪やバケモノの子が大好きです。そんな自分だからこそ今まで細田監督の映画を映画館で見たことがなかったので楽しみに映画館まで足を運んだのですが、今回の映画はまったく細田監督が考えたものとは思えない酷さでした。
監督の作品は大事な人や場面などは濃く描いてとてもスッキリとした見やすい映画が特徴であると思っていたのに今回の作品はめちゃくちゃに展開が雑で、なぜか主人公の友達であるヒロちゃんが既に主人公がbellであることを知っていたり、美女と野獣をオマージュして作られているため主人公が竜のことを好きになるようなシーンが描かれているにも関わらず結局学校一モテている男(キャラ薄すぎて名前忘れました)が好きだったり、主人公が道路の向こう側にいる学校一モテている男に好きと伝えようとするも車が通って邪魔をするというベタなシーンでもトラック1台通るだけでよかったのに、田舎でありながら10台くらいの車が車間1cmくらいなのかってくらいギチギチで通り過ぎた時はさすがに「車多すぎやろ笑」って思いました笑
他にもただでさえめちゃくちゃな展開なのに、さらにその場面一つ一つに何個もツッコミどころがあって終始唖然していました。
そんなに登場人物も多くはないのに一人一人の設定が本当に雑であのサマーウォーズやバケモノの子を作った人の作品には全く思えません。面倒くさいからその辺の漫画好きな中坊に500円くらいで脚本を作ってもらったのかよってくらいです。
今回の作品を「これはインターネットの恐ろしさを描いた啓発映画なんだ」って謎の考えでプラスに捉えようとしている人もいるようですが、だからなんだよって感じでそれだからストーリーを雑に書いていい理由にはなりません。
映画を作るのは色々な人達が関わって本当に大変なんだろうとは思いますが、音楽や作画などは素晴らしいのにストーリーがこれ程までに酷いものでは、一生懸命に音楽や作画を作り提供してくれた方々に失礼だと思いました。
冒頭にも言った通り自分は細田監督の作品が本当に好きなのでサマーウォーズの二番煎じ超劣化版みたいなものを作らずに色々な視点から、他方の意見をちゃんと取り入れていい作品を作って欲しいと思いました。