「女子高生すずの成長物語と捉えれば、かなり奥深い!」竜とそばかすの姫 nagoya_yabuさんの映画レビュー(感想・評価)
女子高生すずの成長物語と捉えれば、かなり奥深い!
多くの人がレビューに書いているが、まずベルの歌に本当に感動!
中村佳穂さんの歌唱力と表現力がすごいと思う!
ただ、映画全体のストーリーは1回目見た時には・・・正直、あまり共感しづらい部分があった。
終わった後に、フィードバックをし合って、色々なことに気付いて、場面がつながった感じ。
だから、この映画を味わうなら、実は何回も見るのがいいのかも・・・
気付いた点は以下の内容である。
まず、この物語は女子高生すずの成長物語と捉えれば、心の変化や成長がちゃんと描かれていると思う。母を失った悲しみ、他人のために死んでいった母・・・その母を理解できなかったことから、自己肯定もできず、歌も歌えず、しのぶとも話せず・・・
それが、生身のすずとして歌うことによって、つまり他人を助けることができるようになって、自分自身を受け入れていく、そんなすずの成長が描かれている!
ただ、この、自分の家族よりも他人を助けることが大切というテーマ自体が深いし、重いと思う。しかも、全員が共感できるのかなぁという印象もあるテーマ、だからこそ、映画を何回も観たくなったし、色々な人が何を感じているのかすごく気になった。
もはや細田守監督のねらいはそこなのか・・・と思うぐらい、すっきりすう訳でもなく、きっと賛否両論がおこりえるだろうなぁという印象。ちょっと子供向けではないかなぁ。
nagoya_yabuさん
コメントへの返信有難うございます。
同監督作の「おおかみこどもの雨と雪」(前に鑑賞した為、レビューは書いていません)も、主人公の花が一人の女性として、そして母親として成長していく物語でしたね。
どちらも監督の優しい眼差しが感じられる素敵な作品ですよね。
nagoya yabuさん
中村佳穂さんの透明感のある繊細で伸びやかな歌声に感動しました✨
「すずの成長物語」まさにそうでしたね。思春期の女の子の繊細さを描くのか巧い監督さんですね。